サントリーホールオルガンで、変奏曲「謎」から「ニムロッド」

サントリーホールでは毎月1回、無料でオルガンのミニコンサートを催してくれる。
オルガン曲は奥が深くて、あたしが知ってる曲は少ない。
知らない曲ばかりの時は行かないことにしたのだけど。

全体のプログラムはこちら。

バッハのオルガン曲はほとんど知らないんだよな。
やっぱり、1曲めを聞いてみたら知らなかった。
お客さんも、反応が薄い気がした。

ロ短調と書いてあるけど、どうしてもあたしにはハ短調にしか聞こえなかった。

室内楽のお仲間でも、昔は絶対音感があったのに歳をとったら半音ずれるようになった、と言ってる人がいたんだよ。
まったく同じ現象。

2曲めのフランクも初めて聞いた。

でも、バッハより感情の動きがあっておもしろい。
1曲めのバッハでは拍手が起きなかったけど、これはあたしも含め大きな拍手が起きたよ。
で、これはなぜかちゃんとロ短調として聞こえたんだ。

3曲めのニムロッドはロ短調じゃないんだけどな。変ホ長調。
なぜここに入れたんだろう。有名曲だから？今回1曲だけ知ってる曲があったのはこれ。

エルガー「エニグマ変奏曲」の中の「ニムロッド」、元はオーケストラ曲。

どのYouTubeにするか迷ったけど、アマオケらしいこれを選んでみた。

なに調でもいいんだ、これを聴きに来たんだから。
とっつきにくい曲だと思いませんか。
ウチの市民オケでは、団長さんが昔からどうしてもこれがやりたかったといってプログラムに取り上げたことがあってね。
あたしは題名しか聞いたことがなくて。「変奏曲『なぞ』」っていう呼び方のほうが昔は多かったような。

変奏ごとに副題がついてるんだけどね、作曲者エルガーは、その謎めいた題名の意味を明かさなかった。
ニムロッドはエルガーのお友達のあだ名、ということはわかっている。

うちのオケでやったとき、アンコールはこの「ニムロッド」だった。
あたしは当時この魅力がわからず、「なぜニムロッド」としか思わなかったんだ。
あれから10年ぐらい経ったかな。やっと、この曲が人気があることが理解できるようになってきた。

もちろん、今回のオルガン演奏でも大きな拍手が湧いた。

最後はバッハで〆る。聞いたことがあるような、ないような。オルガニストさんによれば名曲だそうだ。
油断するとハ短調に感じてしまう。努力してロ短調として聴いた。

ぴたり30分間のコンサートが終わり、拍手は大きかったけどアンコールやコメントなどなく終了。
ニムロッドのおかげであたしも大満足。

パスタランチ

ホールの外に出たら1時10分前。
うまい時間かもしれない。このビルで働く人たち、12時から1時までが昼休憩時間だとすると、そろそろ職場に戻る時間。
飲食店があき始めるところに、我々無料コンサートに群がってきた客がお腹を空かせて入れ替われる。

ホール出口から見えるレストランは、そういう客で入口がごった返してる。
ビルの中に入ったら、普通に入れる店がいくらもあった。
「今月のパスタ：ヤリイカと新たまねぎ」の貼り紙が気に入って入ったよ。

店名が長い。YOTTERIA　GAKU　Terrazzaだって。
丸の内にもあるみたいね。

お水を入れたグラスの青色がとてもきれい。
膝にかけるペーパーがオレンジ色で、お手拭きがオレンジの香り。
わかった、サントリーのオレンジリキュール「アペロール」を意識してるんだよきっと。

浅草はアサヒビールの街だったけど、ここはサントリー村。
アペロール、何十年も前から飲んでみたいと思ってるんだけど、ひと瓶が大きくて買う勇気がない。
いつかチャンスがあったら、ここの飲み放題コースを試してみようか。
と思ったら、そのコースにアペロールはついてなかった・・・・・・

サラダ、真っ赤なハムみたいだけど生の大根です。

シンプル。フォークに巻き取りやすい、好みのタイプのパスタだった。ドリンク無しで1100円。ごちそうさまでした。