まじめに生きてきた

親の言うことは常に正しい。
ほとんど疑問を持たずに、言われたことをやってきた。

先生の言うことは常に正しい。
そうなのかなあと思いながら助言に従ったが、たぶん最善だった。

上司の言うことは常に正しい。
自分で判断できない上司もいたが、憶測での指示などせず必ずその上に確認をしてからの指示だった。

タバコは・・興味はあったけど体に悪いに決まってるから結局吸わないうちに嫌いになった。
酒・・ごめんなさい。これは2歳のとき親がビールを飲ませて喜んでいたので大好きになった。
ただし、自分で買って飲むようになったのは成人してからです。
単に、お金なかったから。

一度就職したら、そりゃあ最初は辛かったんだけど。
辞める勇気も出ず、ずるずると勤め続け。
会社が「健康診断受けろ」と言うから会社のために真面目に受け。
どうしても体調や仕事のスケジュールと合わないときだけ人間ドックまで会社のために受けてあげて。

いただいた給料は当たり前に使って、余ったら貯金。

なんにも考えないで60年近く生きてきてしまった。

「辛いことがあっても、よくグレずにやってきたね」と言われたこともあったけど、意味がわからなかった。
グレるってなに?
タバコもお酒もお金なきゃ買えないし。
不純異性交遊、したいと思ったって相手してくれる人がいなきゃできない。

母もお金に苦しみ続けた人生だったが、最後には遺産相続に税金がかかる程度の財を成した。
母と二人で「まじめに生きていたら、生きていけるだけのお金は貯まるんだね」と感じ入った。

「まじめ」って、愚直ともいうんだね。
たぶん、あたしと母のお金がある程度貯まったのは、
この時代の日本で生活できたという
ものすごく幸運に恵まれたおかげなんだよね、単に。
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