きのうは、土曜室内楽に行ってきた。
まず1曲めは、シューマンのピアノ五重奏曲。
まだ、あたしがピアノしか弾ける楽器がなかったハタチごろだったかな。
室内楽をやる仲間もいないのに、いつかやりたいと思って高い楽譜を買った。
結局、難しくて弾けるようにはならなかったの。
あとで、弦楽器を習ってオーケストラに入って、そこで仲良くしてもらったご夫婦の家に招かれてね。
ピアノが大得意な親友メイが、そのお宅でピアノを弾いて。
でも、弦楽器を弾く人が7人ぐらいいたんだったかな。
あたしはあぶれて、聴く側に回ってしまった。
その時から苦節ウン十年。室内楽サークルに入ったのに、シューマンをやるチャンスが全然巡って来なかった。
エントリーチャンスが年に2回しかないし、まだ自信がなくてね、シューマンが手に負えるかわからなかったし。
新しく入会した土曜サークルは、毎月エントリーのチャンスがあるので。
ちょこっと個人練習してみて、勇気を奮ってエントリーしてみた。
締め切りギリギリまで、バイオリンひとりしか参加登録してくれなかったんだ。
その人の腕前はあたし知ってる。プロですか、ってほど上手い。
室内楽組織の中でなぜかバイオリン独奏の会あって、その発表会を見に行った時出演してた人。
締め切りギリギリになって、ピアノさんがやっと登録してくれた。
まあ、こんな難しい曲、普通頼まれて「ハイやります」って言える人は少ないとは思うよ。
でも、この人数か月前にこの曲をやってるのを見かけたから弾けるはず、っていう目論見はあった。
締め切りを過ぎてフタを開けたら、なんと日曜室内楽で仲良しのアニーさんの名前が。
これは、自分で応募したんじゃない。空欄だったので、参加希望した人の中から幹事さんがピックアップしてアレンジしてくれたんだ。
アニーさんは初参加なのでシステムをよく知らず、自分で名前を入れないところに組み合わされるとは思わなかったそうだ。
1週間前になって、あたしに泣きのメールを入れてきた。
「こんな難曲をさせられると思ってなく慄いている、どれぐらいのテンポなのかリピートやるのか教えて」
あたしだって、他のメンバーさんみんなスゴイの知ってるから慄いてるよ。
でもエントリー者はあたしだからね、テンポはあたしに合わせてゆっくりめにしてもらう。
リピート有無は、経験豊富なピアノさんにその場でアドバイスしてもらおう。
アニーさんは、てっきりあたしがピアノでエントリーしたと思い込んでたそうだ。
ピアニストさんからも言われた。普通、ピアノの入る曲はピアニストがエントリーするものだって。
・・・・・・だよねえ。だから、あたしも日曜室内楽でエントリーできなかったんだ。
今回は、強行突破だ。こうでもしなきゃ、一生やれないかもしれない。
で。実際やってみたら、ほとんど危なげなくできてしまった。
上手い人を揃えてくれた幹事さんにも感謝だ。
アニーさんとあたしはたぶん同じぐらいのレベル。ただアニーさんが腕はある程度あるのにわかってないのか、謙虚すぎるんだ。
二人とも、必死で練習したもんね。
ピアノさんも、今まですんなり通らず苦労したことがあるけど今回うまく行きましたね、って言ってくれたよ。
だからね。
このメンバーが確定したとき、ピアノさんから「何楽章をやりますか」ってメールをもらったんだ。
あたしは全四楽章やるつもりだったのでちょっとだけびっくりした。
無謀でしたかね、と聞いたら「たぶん制限時間内には無理だと思う」と。
とりわけリズムがトリッキーな第四楽章をカットすることにしたんだけど。
ひととおり三楽章を終えたらピアニストが「四楽章のリズムはここだけ注意が必要」などと言い始めて。
アニーさんが怯えを含む目であたしに笑いかけて口パクで「やらないって言ったデショ」。
いやーあたしは、「この分なら第四楽章もイケるんじゃないか!?」って内心期待したんだけどね。
一応、前もっての約束があるから「やらないことになってましたよね」と口を挟んだ。
「もちろんやりません」と言ってもらって、アニーさんはホッとする、あたしは内心のがっかりを隠す。
これで、念願の曲をやることができました。みなさんありがとうございました。
2曲めはブラームス
2曲めの話、してもいいかな。
ああ、みんな飽き飽き?わかった、短めにするから書かせて。
ブラームスのピアノ五重奏曲。これは先ほどのピアニストさんがご自分でエントリーされた。
これ、自意識過剰かもしれないけど、あたしのためにエントリーしてくれたのかも、って思っちゃったんだよ。
「ピアノ入りの曲が好き、特に五重奏が」と彼に言った直後のタイミングだったから。
じゃあ、こっちにも参加しなきゃな。どっちも難曲だけど、ブラームスなら日曜室内楽でしっかり練習済みだから何とかなるだろう。
もうひとり初めて合わせる人は、昨年末ベートーベン大会で組んだ90歳のイトコさん。ちなみにきのうが84歳のお誕生日。
懇親会でそれがわかって、大いに話が弾んだんだ。
しかし、残念ながらこのお一人だけ音が小さい。小さすぎて聞こえない。
でも、アニーさんみたいに希望しないのに組まれたんならかわいそうだけど、この人はちゃんとご自分で参加希望に書き込みしてたからね。
しょうがないね。
あたしは、かなり弾き込んだ曲だもんで自信たっぷりに弾けた。
それが悪かった。
先ほどの上手いバイオリンさんが「ここはピアニッシモでやりましょう」と言われた箇所でバイオリンが全く聞こえなくて、あたしが入れなかった。
文句を言ったら「ピアニッシモですから」と。ああ、わかってなかった。それぐらいかすかな音量にしたかったのね。
室内楽を始めて少なくとも2年は「音が小さい、もっと大きく」って言われ続けたんだ。
「大きいことはいいことだ」ってのは、そういえばチョコレートの話だったよな・・・
本日のオマケ
1週間ぐらい前に作った野菜だれに鶏ももを漬け込んで、両面しっかり焼いた。片面には片栗粉をたっぷり付けてパリパリにしようと目論んだが、スキレットにほぼすべて衣がこびりついて失敗。
スキレットは水に浸しておかないとこびりつきが取れなそうだから、仕方なく、いたしかたなくそのままごぼうチップスを作成。
さらに、ごぼうを剥がすのが大変なのでこびりつきスキレットをそのまま晒す羽目に。
見た目はアレだけど、ごぼうだけはパリパリになって、ビールの良いお供になったよ。
コメント
ピアノ5重奏曲、聴いたで〜
これ、楽章が進むにつれ、明るい感じになるな。
1・2楽章は休日の午前中に聴く曲じゃない感じ
聴いたのはKoike Stringsさんの。
でね、ピアノの方の楽譜、印とか付箋あって、楽譜に事故があったみたい
全ページに折り目がついて、濡れたのか紙が膨らんでました
第一ヴァイオリンの方は電子楽譜かな
足元のコントローラで譜めくりしてるのかしら。
第四楽章が一番好きです
テンポも速いですね
でね、第一ヴァイオリンの方の弓、大きく動いてました♪
なるほど、こういうことか。
弓の動きなんて、よはねすさんのブログ見るまで気にした事無かったヨン
あと10分で出なきゃいけないのに気になってYouTube探しちゃいましたよー
ピアノの譜めくり、きのうもほんとに大変そうでした。パシャッ!て大急ぎでめくる音がきこえて、最後にねぎらいましたよ、あれじゃいつか破れるわ。
タブレットがもっと大型にならないと、われわれ高齢者は使えませんな。
とても楽しそう。
よかったね。
エールチョコレート
前半の方のが何となく記憶にあるかな。
後半のフルコーラスの方はあまり覚えがない。最後に50円って言ってるね。
こんなマニアックな内容なのに楽しそうと言っていただいて、ありがとうございます
。なんか申し訳ないぐらいです。
覚えてるのは、「エールチョコレート、50円!」ってすかさず言うの。この動画も「50円」は言ってるけどタイミングが違うと思う・・・いや見直したい。明日の朝まで見直す時間ないよーー