チラシ挟み込み作業のあとは、駒場へ直行した。
井の頭線に乗ったのは、たぶん初めて。
「駒場東大前」駅って、急行は止まらないのね。
そして、渋谷からたった2駅とも知らなかった。
そう、東大駒場キャンパスの学園祭に行ったのよ。
始発渋谷駅からものすごい混みよう。
駅から出たら目の前が校門って、大変ありがたい。
ただし校舎がものすごい数あって、目的の建物に行くまでが大変なのは、KO大学三田キャンパスといっしょね。
そして、東大生ってこんなに大勢いるの。
東大生の呼び込みが邪魔で、歩けない~。
事前にキャンパス内地図を頭に叩き込んでおいたので真っすぐ辿り着いたが。
惜しい、目の前で「音楽実習室」と扉が閉まって、1曲めが聴けなかった。
プログラムをもらって広げたらもっと残念、1曲めがブラームスのクラリネット五重奏の第一楽章だったよ。
自分が大好きで、1年間取り組んで発表会に2回出た。第一楽章だけならもう1回出た。
扉が閉まると、さすが「音楽実習室」、外にほとんど音が漏れないのね。
いや、外で待ってる客がざわざわしなかったらほんの少しは聞こえたのだが。
2曲めから入って、最前列を確保。といっても正面ではないが。

田丸和弥作曲金管三重奏曲、まったく知らない。
ひょっとして現役東大生か?と思ったが、プロの作曲家・編曲家。
現代音楽ではあるけど、普通に調性とリズムがあって聞きやすい。
トランペット・ホルン・トロンボーンさん、みなさんお上手。
でも、知らない曲はやっぱり興味湧かない。
特に金管楽器は、なじみが薄いんだよな。
三曲目はウェーバー作曲「アンダンテとハンガリー風ロンドハ短調Op.35」
って、これまた作曲者名以外まったく知らない。
ファゴットの独奏にピアノ伴奏なんだけどね。
びっくり、唖然。聴けば聴くほどに技巧が超絶的になる。
この人も、東大に進むか音大に進むか迷っただろうか。
んー、ファゴットならば、迷うなら東大を選ぶよなあ。将来つぶしが利くのは断然東大だもんね。
で、3曲めが作曲者名なし。曲名(?)「ライブ・ペインティング」。
奏者はチェロ一人、ペインティングが一人。
なんか、東大生のやることって。言葉にできない。
しばらく外を見てみるか、と部屋を出たらすぐ向かいの「舞台芸術実習室」でも室内楽とピアノの会ってのをやってる。
なんだ、こっちの方が面白そう。
プログラムが見当たらないのでそのまま飛び込んだが、先に入ってるお客も誰も持ってない。
あ、司会さんも、出入りしてる学生さんも、見たことある顔がいっぱい。
いつか見た、お茶の水界隈の学生無料コンサートに出てきた人たちだ。

最初の曲は弦楽四重奏によるアイネクライネナハトムジーク。
うまいけどさ、わざわざ聴きたい曲ではないんだよな。時間がムダって思っちゃう。
次、ソプラノ独唱。バッハと、あとなんだっけ。はい、とてもお上手です。
バイオリン独奏は、イザイの無伴奏ソナタ。この曲を選ぶだけで腕前がわかるよ。ほんとにプロ並みなんだから。
隣に座ってたおじさまが、聴きながらスマホをいじるのがちょっと気になった。
マナーとしては、良くないに決まってるよね。
ところがね、しばらく聴いて「そろそろ帰ろう」と部屋を出たら、わけがわかった。
掲示板に大きくQRコードが貼ってあって、そこからプログラムを読み込むことになってるの。
ペーパーレスは効率的だけど、とても困る。
あたしも読み込んだけど、ファイルの開け方がわからない。
保存してブログに載せたいのに。
しかし、鑑賞しながらプログラムを確認したいとき、ペーパーレスは音を立てないからいいかもしれない。
床に落として周囲に迷惑をかけることもない。
将来のコンサートは、みんなこれになるのかなあ。
そしたら、チラシ挟み込みもなくなるのかなあ。
それは、考えにくいなあ。
チラシもプログラムに付いてくるようになったらすぐ容量オーバーになりそうだし。
あ、普通のホールのコンサートじゃあ迷惑か。
暗い客席でスマホいじったら光が邪魔だもんね。
プログラムを見るだけじゃ済まない客が大勢いそうだし。
本日のオマケ

きのうは、ほんとは日本財団の無料コンサートに行く予定だったんだけどね。
音楽の練習が間に合わなくて、遊んでる場合じゃない。お出かけを諦めて、野菜の宅配だけ受け取って。
そしたら、大根の葉っぱが見事でね。味噌汁なんかに入れるぐらいじゃ使い切れない。で、「リボッリータ」にした。宅配野菜には立派なキャベツも入ってて、この外葉もこのスープに使えるのに、入れるの忘れたー(;_;)
ま、たくさん作ったから、今夜キャベツを追加して煮込み直そう。
レシピには「好みでパルミジャーノをふる」とあったけど、クリームチーズが1個だけ残ってたのをトッピングにしてみたよ。

コメント
お出かけ日和が続いて、お互い何よりですね
今日もさ、ブラブラ歩くだけで、気持ち良いもの
食べ物の注文もスマホ、チケットもスマホ
そしてついにプログラムもスマホ
老眼には辛い世の中でござる
リボッリータ、知らないのでググッりました
で、偶々見たのでは、トスカーナでは、チーズは
NGだと…きっと、この料理も冷蔵庫の無い時代
あまり物を大切にした料理なのかな
まったくまったく。あたしが練習不足なのは、仕方ない。このお出かけ日和のせいなのです。
で、イタリアン好きと自認してましたが改めますよ、トスカーナでチーズがNGとは知らず。
魚介にチーズがNGとは聞いてましたが。
そういえばこのレシピも、パルミジャーノはお好みで、って書いてありました。
まだまだイタリアンの道も奥が深いでござります。
そしてトスカーナは確かに貧しい土地柄のようで、硬くなったパンを煮込むような料理も多いんですってねえ。いろいろありがとうございます。