駄洒落もお手柔らかにお願いします

交流、交際
駄洒落

きのうの続きを書くよ。
だいたい、何かの活動のために公民館を借りると、どこでも部屋と時間帯のホワイトボードがある。
それを見て、「今日の部屋は3階だな」などと確認してエレベータに乗るの。

この日は、予約してくれたH越さんが料金を支払いに行ってる(隣の建物で、時間がかかった)間に、公民館の受付さんから「2階の音楽室です」と言われて3人だけで上がってね。

音楽室、あった。でも、その扉の横に貼ってある団体名が「○○オーケストラ」って書いてあったの。
え、この部屋じゃないんじゃない?
カズちゃんが「大丈夫、H越さんが入ってるオーケストラの名前で予約してくれたんだ」と教えてくれた。

あたしも人のことは言えないが、みなさんも実にあちこちの団体で遊びまくっている。

初顔合わせで、いきなりの難曲オネゲルなんかに挑戦して、みんな最初はボロボロだったけど、少しずつまとまっていくのが見えてね。


お口直しの曲も挟んで、かなり打ち解けて軽口も叩くようになってきた。H越さんがあたしの顔をじっとみて、「カズさんとお友達ですか」

はい。(???何を言うんだろう)
「大変ですね」
「はい」と言ったらウケるかな、と思ったけど初対面ではやりすぎかな。おとなしく笑ってやり過ごした。
カズちゃんと友達になって、あちこちに誘ってもらってうれしいけど、大変なことも本当にたくさんあるんだよ。
逆か。オネゲルなんて奇妙奇天烈な曲をやる羽目になったけど、意外と楽しめた。
やっぱりレベルが合う、この人たちだからこそだ。

部屋は12時まで借りているらしい。

まだ10分あるけど、そろそろ疲れたね。ランチに行きましょう、と言いだしたら突然フルートの音が部屋に響いたよ。

え、なに、誰?
二人のフルートさんどちらかが吹いたとしか思えないリアルな音質と音量だけど、スピーカーからだった。
この公民館は、12時のお知らせに音楽を流すんだろうか。
それがね、フォーレのとても有名な曲なの。
フルートさん二人とも、それに合わせて吹き始める。
あたしもピアノ伴奏で参加してみたら、弾けた!どこで練習したんだろ。全く思い出せないけど。

アコちゃんもびっくり、「よく弾けますねえ」ってほめてくれたから「たまたまです」と恥じらう。
その曲名がどうしても思い出せなくて、二日間苦しんでいる。
フォーレ・フルートで検索して出てくる曲に、それがない。
もしかしてフォーレじゃなかったのかなあ。

これのような気がするけど、これを弾いた覚えはない。

駅まで戻りながら店を探し、こじゃれたカフェに入る。

オネゲル、次の練習日を決めなきゃね。
それだけじゃなく、他の曲もやれたらいいな。

アコちゃんが「この組み合わせなら、いろんな曲ができるね」とうれしそう。
あっ。クラリネットで、ぜひぜひやってみたい曲があったんだわ。
あたしの隣に座ってるアコちゃんに向き直り、指を組んで「シューマンの幻想小曲集、やって」とお願いした。
「そんな、目をうるうるさせて」ってちょっと戸惑ってた。
まあ、あたしだって弾けるかどうかわからないで頼んでる。

三人は、すでにグループLINEを作っているそうだ。
あたしも、そこに入れてもらうことになった。
あ。そういえばあたし、LINE上の名前が「ヨハネス」なんです。おじいちゃんの写真で。
アコちゃん真顔で、「カトリックなんですか」だって。
いやいや、ブラームス様のファーストネームと、写真もブラームスなんで。
「びっくりしたー、おじいちゃんが神父さんなのかと思った」

H越さんはバッハが好きだけど、その次はシューマンだとか。
あたしはドボルザークも好き。
カズちゃんが「ドボルザ-クのセレナードができるじゃん」という。
ドボルザークのセレナードは、弦楽セレナードと管楽セレナードがあるんだよ。
どっちも、すっごくいい曲。
カズちゃんが言ってるのはもちろん管楽の方だけど、でもどっちもピアノなんて入ってないと思う。
彼女は「入ってる」というけど、やっぱり楽譜はみつからないよ。
もしそんな楽譜があるならぜひやりたいから、持ってきてほしい。

H越さんが、「このユニット名考えた。

プロデューサーのカズさんに敬意を払って、おそ松トリオ」と言いだした。


駄洒落系なんだけど、カズちゃんの名前に関係することなので由来はここに書けない。
あたしが参加する前から三人で遊んでたらしいから、トリオなのね。
アコちゃんが即座に気づいてくれて、「おそ松カルテットだ」と訂正してくれた。
カズちゃんもまんざらでもなさそう。「から松、十四松・・・五人までメンバー増やせるよ」

突然アコちゃんが声を上げた。
「ちょっと待って。そしたら練習室に、名前が「おそ松カルテット」って貼り出されるの!?」

ぶはっ。いったい、どんな団体だ!いろんな人に覗かれるかもしれない。
爆笑したいところだが、オシャレなカフェなので必死で耐えた。

家に帰ったらすぐに、カズちゃんからLINEが来た。

「おそ松音楽研究会で今後も楽しく遊びましょう」だって。
もうグループにあたしが入ってる。「よろしく」の、いろんなスタンプが飛び交う。

夜には、H越さんが次回練習の日取りを決めてくれた。
10月だって。2か月練習すれば、もう少しは弾けるようになってなきゃね。ちょうどいいペースかも。

よろしくオネゲーしますル。
駄洒落をかましたら、カズちゃんは「上手い」と言ってくれたけどH越さんがすねた。

「私はもう言葉遊びやめます、皆さん上手だから」
まあ、そうおっしゃらず。仕方ないじゃないですか我々そういうのが得意な年代なんですから!

アコちゃんが参加してきた。
「なんか凄いことに…諸先輩の皆様、どうぞお手柔らかに」
はは。そうか、アコちゃんは少し下の年代なのか。勝手に同じぐらいかと思ってた。

今朝5時に目覚めたら、さらにLINEの続きがいっぱい入ってた。
サンサーンスで、この四人でできる曲をH越さんが紹介されてる。
これがまた、ピアノが凄まじくて。
「おそ松楽団はアマチュアだから、を口実に厚顔無恥で頑張ろう」とカズちゃんが返信。
アコちゃんも「アマチュアだからできる、うれしい」と。

ひゃー。「お手柔らかに」って、今度はあたしが言いたいよ。

本日のオマケ

覚悟はしてたけど、自由が丘のランチはお高いね。安いのを選んでも、オムレツサンド1100円にアイスコーヒー700円。税込みなので、まだ助かるけど。

朝ご飯食べる時間がなかったからお腹ぺこぺこ。こんなんじゃ足りない。でも、お値段でこれにしたのと、同調圧力も少々。みんな同じものを注文したよ。

メニューは配ってくれなくて、スマホで読み込まなきゃならないの。でも注文はスマホではなく口頭で。「サンド」というメニュー名だったけどサンドされてない。大きめ黒パンの上にオムレツがかぶさっているのだった。

乗ってる葉っぱはなんだろうね。H越さんが店員さんを呼んだら、丁寧に説明してくれた。大きい双葉はヒマワリだって!あと、細いのがパクチー。もうひとつは忘れちゃったごめん、みんなベビーリーフね。聞いてもらってよかったー。

13時近かったのに、どこも混んでるか予約のみ受付だったり。この店も利用時間90分以内で、と釘を刺された。

それが、よかったんだ。いくら話してもどんどん話が発展して、同和問題や政治問題まで行くから話が終わらない。

時間制限で店員さんから声を掛けられて、やっとお開きになった。

次回は先にランチ、その後に練習だって。それは時間にヤキモキしないで済むから、ありがたいね。

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コメント

  1. うなゆき より:

    オシャレなオムレツサンド
    手前中央の双葉を豆苗?と、思った田舎者です
    って言うか、オムレツサンドなる物も初耳です
    中身が気になるでござる

    充実した音楽活動
    皆さんがニコニコ演奏してるが伝わるで〜
    これぞ、キラキラ日常やんな!

    • よはねす よはねす より:

      同じ同じ、全く同じ。あたしも「豆苗じゃない?」って言いました。田舎者同士?
      で、全くもってサンドじゃないのです。たぶん何も塗ってないパンにプレーンオムレツをかぶせただけ。味はいいんですけどね、ちょっとケチャップが欲しくなりましたよ。

      オネゲル演奏中は、全くニコニコなんてする余裕はなかったですし最後まで行き着いた瞬間断末魔のように声が出てしまいました。でもその声でみんなが笑ってくれて。
      はい、すみませんキラキラの一日でした。