ブラームス、何とかなりそう

音楽
左利き

闇練の話が途中になってたね。続きを書くよ。
妹のマンションの施設を借りて(岸部さんも同じマンションなので、彼が手配してくれた)土曜にメンバーが集まった。

車かバスでないと行けない、へんぴな場所。
あたしも住んでいた所だからあたしは問題ない。
ムーミンも2回練習しに来たことがある。
問題は主役のクラリネットとバイオリンお医者様だ。
集合時間になっても、二人が現れない。

クラさんは膝がかなり悪い。自転車を愛用されていて、10kmぐらいなら平気と言うが、この炎天下にそれは危険すぎる。
なぜバスにしないのか不思議だけど、ローカルな電車(本数がとても少ない)でいらした。
マンションの敷地に入ってから、迷ってしまったそうだ。

ムーミンもなかなか現れなかったけど、車だから道が混んでたかな。
バイオリンさんから、とうとう岸部さんに電話が入った。
全然道がわからないと。ナビが付いてなくて、スマホで探しているようだ。
彼、市内に住んでいるんだけどな。
いかに辺ぴか、これで察していただけようか。

仕方ないので、4人で練習を始めた。
クラさん、ぜんそく持ち。「今日も調子が悪く、吹けないかも」なんて可哀想。でも吹いてもらう。
全然うまく行かない。「本番も無しにしてくれたらありがたい」なんて言われて、可哀想で困るけど、あたしは許さない。

バイオリンさんからまた電話。マンション敷地内に着いたけど、練習室会場がわからないって。
そう、このマンションは巨大団地なんだ。
岸部さんが「公園から建物二つの間をこう入って」と身振り手振りを付けて説明してるけど、うーん大丈夫かなあ。

結局、30分ほど遅れてバイオリンさん登場。やる前からお疲れさんだ。
彼が入ってくれて、やっと音楽が見えてきた。

相変わらず、ムーミンとあたしが同じように動くところが同じに見えないんだけど。
まあ、主要なメロディじゃないから、彼が霞んでくれれば影響ないか。

しかし、長調の和音を延ばして、そのまま誰か一人が半音下げて短調に変わるところが。
最初から短調みたいに音程が悪い人がいて、せっかくのいいポイントなのに生きてない。
誰だろう。と思ったらムーミンが「あ、わたしです」と自首して、まあ何とかマシになったよ。

1時間半ぐらい練習して、求刑休憩。
岸部さんが、ミスタードーナツをたくさん出して「ひとつずつどうぞ」と広げてくれたよ。

あらー。この辺に、ミスドができたんですか。
わざわざ隣町まで行って買ってきてくれたそうだ。
ふだんミスドなんて買うことはないのだけど、たまたま「4つ買ったら1個サービス」というクーポンがあって、5個買えたから、って。

あたしはマンション隣接スーパーでパストラミサンドのホットドッグを買って行った。
ムーミンはしっかり、おそばのパックとおにぎりを食べてる。
あれ。彼、お箸を左手で持ってるわ。
長年の付き合いだけど、気づかなかったのか忘れていたのか。
箸だけかと思ったら、鉛筆も、生活すべて左だそうだ。
よく弾けるねえ、とみんなで感心する。
チャップリンは左に弓を持って弾いてたけど、オーケストラなどでは隣の人と弓がぶつかるから不可能。

ムーミンは、変わった物が大好き。見つけると買っちゃう。
左利き用に顎当てなどセットされた楽器を持っているそうだ。
でも、左肘をひねって持つのは訓練でできるようになったけど、右肘は全くひねれず、持てないんだって。
両腕を伸ばして、両方ひねって見せてくれた。
右手は、手のひらが真上を向くだけで精一杯。それ以上傾かない。

「子供の頃からやってないと、無理ですね」と彼は言う。
そ、そうなのか。あたしは左右同じ程度にひねれるけど、23歳で始めたのはぎりぎり間に合ったのかな。

チェロは年齢が行ってから始めて上手くなる人が多いけど、そういうことだったのか!チェロは腕をひねる必要なく、弾けるからね。


でも、左利きだったら指は良く回るでしょう、とムーミンを立ててあげたよ。
あたしはピアノをやってたから、弦を始めたのが遅くても左指は動きやすいほうだと思う。

休憩後、練習を再開した。
なんとなく、「今どこをやっているか」で迷う人はいなくなったっぽい。
録音して聞いてみましょう、と通して演奏したら2楽章も4楽章も通った。

本番でもこれぐらいなら、音はヒドイけど、許容範囲かな。
バイオリンさんは「ボクは本番に弱いので何とも言えない」と、慢心を戒める。
そうなんだよねー、せっかく上手なのにこの方、本番だけ大きな間違いをするって、共演した人の複数が陰で言ってるの。

いやいや。万一彼が大間違いしても、ついて行けるぐらい我らも練習しないと。
今月、闇ではない普段の練習がもう一度あって、その翌日が本番発表会。
そこで、ダメ押しの練習をいたしましょう。あとは、運を天に任せるしかないね。

本日のオマケ

ゆうべは七夕だったので。そうめんを食べる人は多いみたいね。これは「うどん」として売っているんだけど、とても細いからそうめん気分で。

スクランブルエッグの上に生野菜を散らして。最後に温泉卵を置くつもりだったのだけど、温玉を作って放っておいたら完全茹で卵になってたので断念。

パプリカとセロリは買い置きだけど、きゅうり・ししとう・ミニトマトは妹からのいただき物。

素麺なんて久しぶりで・・・って言い訳にならない気もするけど、茹でたあと冷やすの忘れて熱いまま盛ってしまった。ツルツルとたぐるのが醍醐味なのに、くっついちゃって塊を持ち上げて噛み切るという体たらく。でも、写真じゃわからないでしょ?

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コメント

  1. うなゆき より:

    身体の柔軟性に敏感な、うなゆきです
    肘を捻るって、外旋して、楽器を持つ事?
    ヴァイオリンをキチンと持つって、そんなに大変なんだ〜

    今、どこを弾いてるのかが、分からなくなるのも不思議でござる
    やっぱり、合奏って難しいのね

    そして、素麺!
    ここに乙女が居ますヨ!
    綺麗に星型に切って!
    ミニトマトのヘタもキチンと包丁で切り取って!
    負けました。完敗でござる

    • よはねす よはねす より:

      そう、そうなんですよ!そういえばこの楽器を始めたとき、ひねるの苦しくて関節が壊れるかと思いましたわ。はい、外側に思い切りひねります。こんな不自然な体勢、プロはよく体を壊さないものだと思いますよ。左右非対称もいいところ。

      どこをやってるか、わざと分かりにくくするのが好きな作曲家っているんですよ。ハイドンやモーツァルトならまだお茶目の範囲ですけど、「シューマンは、だから精神異常なのね」とか、「ブラームスは性格悪い」とか、作曲家のせいにするのが我々アマチュア。

      星形、自分で切ったみたいでしょう。ところがどっこり、型で抜いたんです。パプリカ大きかったのに丸みがうまくハマらずガタガタ。でもいいの、うなゆきさんがこんなにほめてくれたから。苦労のしがいがありました。

  2. じゅん より:

    私も星型いいなと思いましたです。どうやって作ったかではなくて、星型にしよう、と思ったところがよいんですよ。のせかたも決まってるし。全体の色もカラフルでよいなあ。ところで、最初の天丼はなんの関係が?

    ヴァイオリン、恥ずかしながら実は、自己流でサードポジションまで行ったことがあります(40歳くらいのとき)。そこでギブアップして、安い初心者用楽器はほこりをかぶってますが。(イケメンヴァイオリニストが人気で、おばさんになってから始めるのがちょっと流行ってたんですよね。)
    でも、腕や手をひねるの、全然平気だったし、今も右も左も同じようにひねれますが、うーん、体のやわらかさとか関係するのかなあ。

    • よはねす よはねす より:

      あらこんな不格好の星でもほめていただき恐縮です。
      冒頭写真は、すみません、「左利き」で検索して、お蕎麦を左手で持つのはたくさんあったんですがインパクトが弱く、どんぶりになっちゃったけどこちらの方が「左で食べてる」のが強調されてる気がしたので。
      分かりにくかったですね、キャプションを追加しときました。ご忠告ありがとうございます。

      そしてじゅんさん、やだー独学でそんなところまで!もしかしてあたしよりもっと音楽がお好きで、そして素質もあるんじゃないですか。もったいない、ちゃんと習えばよかったのにー。
      で、イケメンヴァイオリニストって誰だろう。日本人かなー白人かなー。