新しい(未経験の)曲が好き

音楽

平日室内楽は、あした発表会なんだ。
きのうは、それに向けての最終練習だったよ。

バッハ「管弦楽組曲第2番」

先日松本迎賓館で特訓をした甲斐があって、バッハのフルート入り組曲はうまく仕上がった。

あたしが心配した通り、「バディネリ」の速度が速すぎるんじゃないの、とピアノ担当のオババが言う。
(特訓練習にはオババが参加せず、きのうが初合わせだった)
でも、もっと強く「こんなんじゃ弾けないわよ」と怒るかもしれないと想定したよりはずっと遠慮した言い方だった。

だってね、あたしがピアノでちょっと弾いてみたら、そのスピードじゃまったく歯が立たなかったんだよ。
オババ、いきなりあんなスピードでよくも弾けたもんだ。失礼かもしれないけど、見直したわ。
「あたしたちも速いと思うんですけどねえ、監督が」と、上手いおじさんS山さんをみんなで上目遣いにそっと見上げて。
S山さんが断固として「この速さでしょう」と譲らないので、オババもそれ以上言えなかったみたい。

これで、この曲はひと安心だ。

バッハフルートソナタ第一番

ホッとしたところで20分間の昼休み。フルートさんがあたしに楽譜を一冊渡してくる。
わ、バッハのフルートソナタ集だ。
またいつか、松本迎賓館で遊びましょうねと言っていたの。
曲が決まったら練習するから教えてね、と言ってたら早速に。

新しい楽譜、大好き!すぐにピアノに向かって弾いてみる。
1ページめ、ソナタ第一番の第一楽章は有名。よく知ってる曲だけど弾くのはけっこう難しいわあ。
つっかえつっかえじゃ恥ずかしいから、弱音ペダルを使ってそっと弾く。
「初見でそんなに弾けるの」なんてお世辞を誰かが言ってくれたけど、実はちっとも弾けてないのよ。
夢中になって4ページぐらいまで弾いてたら、後ろからそっとオババが「ごめんなさい、ちょっといいかしら」と声を掛けてくる。

スタンダードジャズ

彼女も、昼休み中にちょこっと弾きたい曲があるようで、胸に楽譜を抱いている。
わ、すみません!
独り占めしちゃったよ。
オババが持ってたのはバイオリンとピアノ用にアレンジしたジャズ曲集。
バイオリンさん二人に見せながら、カッコよく弾いてたよ。いいなあ。この人たちと何か弾こうとしてるのかな。
あたしもジャズ好きだから、何か弾いてみたいなあ。

残り少ない休み時間、いつもはお弁当食べる人が多いのにきのうはあたし独りだった。
行きがけにスーパーで買ったオニギリ2個と、マイボトルに詰めたこうじ水で急いで無言で完食。
スーパーならコンビニより安いだろうと思ったのに、そうでもないね。
紅鮭が168円、紀州梅が148円+消費税。
あたしの記憶にあるのは勤めていた2年半前のお値段。
キャンペーンなら1個100円って時もあったのに、かなた昔のようだ。

シューマンピアノ四重奏曲

休憩後の二曲めは、譜めくりだけ。とっても素敵な曲なんだよ。
残念ながら、あたしは一度も弾いたことがない。
ピアノも弦も難しい。死ぬまでに弾くチャンスがあるだろうか。うかうかしてたら弾く前に死んじゃうな。
この憧れの曲を、オババがピアノを弾くので譜めくりを頼まれた。
うれしい。楽譜を至近距離で見ながらオババの演奏まで間近で見られる。
オババでさえちょっと手こずるんだな。でも、この仲間だったらきっとみんな温かい目で許してくれそう。

モーツァルト弦楽四重奏「春」

3枠めは弦楽四重奏。
んー、危ない。何とか途中で止まらず最後まで通ったけど。
みなさん、ご自分の危ないところを「もう一度お願い」と申告してやってみる。
あたしもここが不安で、と言ったら二人がうなずいて「遅れて合わなかった」だって。
ぎょ。やっぱりあたしか。そういえばこの曲、ずっと練習してなかったんだ。あしたの本番までに個人練習特訓、できるかな。今日も予定がいっぱいなんだ。

モーツァルトピアノ協奏曲

4枠めもオババの譜めくりを仰せつかった。
ピアノが弾ける人だと安心できるわ、とオババも言ってくれる。

さあ、もうすぐめくるぞと立ち上がって、楽譜の右上の角をつかむとき。
その一瞬、楽譜の弾いてる部分から目を離したらもうどこだかわからない、って状態に時々なるんだ。
オババがあたしを見上げることが2回ぐらいあったな。もっと早くめくってほしそうだ。

この曲は別の場所で半年間練習したことがあって、よく知ってる。
のに、眠くて意識がもうろうとしてくる。
前の晩6時間眠れたからよかった、と思ったのに、まだ不足なのかな。
オババも午前中から3曲も弾いて、ぼうっとしてきたとおっしゃる。
みんな、優しい。「それはお疲れでしょう」と口々にねぎらってあげてる。
あたしはひとり半袖なのに暑くて、無意識に手で顔をあおいでた。
「暑いの、扇風機つけたら」と言ってもらって思い出した、扇子を持って来てたんだ。
失礼します、とそれをバタバタさせたら「めくらない時は左うちわじゃなく左センスしててください」という人がいて、大笑い。

あしたのこと

あした、午前中はリハーサルなんだ。
2部屋使えるところ、最終枠に1部屋空きがあるそうで、もし2回リハしたいグループがあれば使えるとのこと。
モーツァルト「春」が不安なのでリーダーが申し込んでくれたところ、使えると決まった。

ゆうべ、気づいた。その時間、もうひと部屋でオババの協奏曲のリハだった。
「春」のリハ2回目に出たら、譜めくりしてあげられない。
どっちを取るか、といったらやっぱり「春」だよなあ。オババに謝らなきゃ。

本日のオマケ

これはおとといの夕飯。

「かぶと帆立のグラタン」というレシピを見ながら、かぶとかつおフレークで作ってみた。

ああ、元の写真はおしゃれなのに。一気に貧乏くさいテーブルになったのは、材料費が安いせいだけではあるまい。

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コメント

  1. にゃんた より:

    おばばと仲良し感が伝わります。
    まぁお互い認め合っているということで。

    おにぎり、ぼくも滅多に買わないんだけど今はそんな値段だっけね。
    まぁなんでも高いからなぁ。
    投資やってなきゃインフレに対応できないってことになるかも。
    あ、年金も物価レートには対応するんだっけ?そのうち調べてみなきゃ。

    山道を70kmもはしればおにぎり山ほど食べていけーっていわれるよ

    • よはねす よはねす より:

      そうですね、陰口を時々言いながらもお互い歩み寄ってきた感はあります。

      年金はね、物価上昇した分の八掛けぐらいで上げてくれるとどこかで読みましたよ。物価が下がったとき年金も下げて、悲しむお年寄りがニュースネタでたくさん使われたな。珍しくマスコミが政府に追随しないこともあるのかってその時思いました。

      山道でおにぎりを大量にもらえるみたいですけど、それ、提供する側は無償で、いただく側は実はかなり料金がお高いのでしょうね。残念ながら70kmは辞退いたしますわ~

  2. うなゆき より:

    シューマン、癒しの曲って感じはしないなぁ
    ア、YouTubeにそう書いてるの。
    どちらかというと、孤独感を煽られます
    素晴らしい風景を観てるのに、それを分かち合える相手が居なくて、淋しい
    そんな、曲に感じたでござるよん♪

    グラタンの写真な〜
    具が見えないくらい、ソース・チーズをたっぷりにするのが秘訣と見た
    で、フォークでサクッと掬って、チーズが伸びてる写真を次は待ってるぜ!

    • よはねす よはねす より:

      なるほどね~素晴らしさを分かち合えないって、ちょっぴり寂しいかな。いいもん、ひとりでも感動できるもん、ってのはあたしの強がり。大丈夫、あたしにはうなゆきさんという分かち合える人がいるから、ネ!

      あー、チーズがびよ~んって伸びてるところ、映えるよね。間違いない。インスタならやったことありましたな、そういえば。