無理してもオケ練には行きたい

交流、交際

東京では珍しく、雨が続いてる。降ったりやんだりだけどね。
毎日気にして予報を聞いて、予定をたてる。

きのうは「曇り、朝のうち雨」と言ってたのに、よく降ったね。

きのうのオケ練は、うちから駅までも遠い。駅から練習所までも遠い。
うちから駅まで、半分ぐらいの道のりは雨にぬれず行けるルートがある。でも、ちょっと遠回りになる。

いつもと同じ電車に乗っていつもの時間に目的駅に着いたのに、練習所に着いたらすぐチューニングが始まった。
同じ電車に乗っていた仲間は、あたしの視界からどんどん遠ざかってたし。
足を引きずっているので、いつもの倍ぐらいの時間がかかってしまったみたい。

譜面台を立て楽譜を置き、楽器を構える前に音楽の冒頭が始まってしまった。
ホルンだけで始まるので、自分の出番にはギリギリ遅れなかったけど。
この堂々としたホルンさえ聞けば一瞬でチャイコフスキーの世界に入り込める、交響曲4番。

特にきのうは、一番後ろの席に着くことができたので、ホルンのベル(広がった傘の部分ね)が真っ直ぐあたしに向いてド迫力だったよ。
どの指揮者、トレーナーが来てもホメないことがない、うちオケ自慢のホルンさん。

さらにあたしの横、ちょっと離れたところに元コンマスさんも座ってる。
目が悪くなったので若いコンマスに椅子を譲って、いつも遠慮して最後尾に陣取ってるんだ。
横にいると、彼の美しい音が聞けて幸せ。でも彼、指揮者から「では78小節のところからもう一度」などと言われても、全然入れないの。
ああ、楽譜の小さい字が見えてないんだな。
これではコンマスを続けるのが困難なわけだ。悲しいだろうなあ。

あたしが、みんなとどうも音がずれる。首をひねってたら彼から「早いヨ」と言われてしまった。スミマセン!
真後ろでトライアングルが鳴る。珍しくて振り返りたくなる。
いつも打楽器は熱心な高校生しか来ないことが多くて、ティンパニだけで精一杯なんだ。
そっと振り返ったら、元コンマスも少し振り返ってあたしと目が合って、微笑み合う。
「イイね」というより「ちょっとズレてたね」かもしれない。

あ、そういえばホルンさんたちの美しいメロディに合わせて彼ったらハミングなんかしちゃって、ホルンたちが吹き終えたら小さく拍手を送ってたよ。こないだ入団したばかりのホルン女性が喜んで、彼にお辞儀してた。

休憩時間に、トップ奏者がみんなを振り返りニッコリしながら、指を二本立てて何か言ってる。
どうも第二楽章のココはここは第三弦で、という指示みたい。
伝言ゲームのように前の人から教えてもらうけど、どう考えてもムリ。聞き間違いだった。
それでも、ほんとにぃ?と疑いたくなる難しさ。
できるかしらあ、と数人で首をひねってたら、練習の虫さんが「練習すれば大丈夫」と言い切る。
へぇ、さっすが!と口々に感嘆の声を上げる。

実は練習の虫さんがずっとスマホ見てて気が付かなかったのであたしがそれを教えたのだとか、
先週楽譜を持って行かなかったとき見せてくれた先輩の美しい傘をよけるため、お隣さんと椅子を並べられなかったとか、
傘立てに入れたあたしのショボい傘を忘れず取ったら「よく忘れなかった」とホメられたとか、
まあ細かいできごとも幾つもあるんだけど。

練習が珍しく10分ぐらい早めに終わったのよ。うれしい、これならいつもより20分早い電車に乗れるかも。
でも、この足でも間に合うかな。
遅いけど懸命に歩いてたら、後ろから足音がした。あー、あんまり上手くないおじさん。
「これなら45分の電車に間に合いますよ」って教えてくれた。
ほんとだ、普通の足なら余裕で間に合う。あたしはどうかな。
足ケガしてるんで、どうぞお先に行ってください。
「あー、小指はよくぶつけますよねー、骨は折れてないんでしょ」
折れました・・・
「えっ」と言いながらも先に行ってくれたよ。

上り電車は、踏切を渡らないとそのホームに入れない。
電車が近づく前に踏み切りだけは渡っておかないと。
遠くの踏切がカンカン鳴り始めた気がする。焦って渡ったら十分間に合った。
とっくに着いてたおじさんのところまで歩いて、話し相手になってもらったよ。

うまくないおじさんは、必ず隣に団長さんがついてコンビを組んでる。
ところが最近、団長がいろいろな席で弾くようになった。コンビ、解消したんだって。

団長と並ぶと楽しいでしょうと水を向けたら。
「彼は教えるのがうまい。まずホメてくれる。そのあと、『ここを気を付けたらもっと良くなる』と言ってくれる」

うわあ。さすがは団長、気配りの人だ。
思わず、このところ気に病んでいたことをおじさんにも話してしまったよ。
このオケではない別の仲間に「音が聞こえない」と言って傷つけてしまったこと。
そのあと、なんにもフォローしなかったもんな。

あ。今気づいた。なぜコンビ解消したのか、聞けばよかったな。
もう団長が手取り足取りしなくても大丈夫なほど、弾けるようになったってことじゃないの?

彼にその場で言ってあげられなかったのは、やっぱりあたしが自分のことしか考えてなかったってこと。
その場で気づく人間になりたい。一歩ずつでも、そういう人間に近づきたい。

込んだ電車で、おじさんはあたしの足を気遣ってくれたもんな。
彼はパートリーダーさんには反抗するらしいけど、人のこと考えられない人ではない。
そうだ、楽器運搬の当番でもないのに手伝ってくれたこともあったんだ。そのお礼は言っておいたよ。

きのうはオケに行っただけなのに、9000歩以上歩いてしまったよ。
きょうも同じぐらい遠くに出かけたいんだ。でも駅近だから、行けそうな気がする。

本日のオマケ

午後三時の昼夜兼用ごはん。

カボチャとベーコンのクリームパスタというレシピを見て、サラミで代用。生クリーム、新しいパックを開けるのが面倒で、残り少ないクリームだけで済ませちゃった。

なるべく遅い時間に食べるために、昼間お腹がすいてもハーゲンダッツのもなかサンドみたいなので胃袋をなだめたよ。オケのせいで食生活もラクじゃないわっ。

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コメント

  1. にゃんた より:

    幅広パスタ美味しそう。
    かぼちゃ、使える人尊敬。
    皮が硬くてめんどいのよ。
    もっぱら冷凍食品だより。
    かぼちゃの冷凍神。

    • よはねす よはねす より:

      母が持ってた分厚い包丁、かぼちゃ専用に取ってあります。これさえあれば、ナマのまま簡単に切れるんですよ。ちょっとコツはありますがね。
      冷凍といえば最近はブロッコリーと枝豆を冷凍に頼るようになりました。生のおいしさにわかなわないけど、ナマを茹でなきゃと思っただけでかなり疲れるようになりました。お互い、無理はやめて幸せに食べましょうね。