おととい、日曜夜の話。
オーケストラ練習のこの日は、楽器運搬当番だった。
会場に早めに着いて、建物前で運搬トラックを待っていたら、仲良し仲間の幼稚園教諭がやってきた。
あら、当番でもないのに早いのね。
彼女はあたし以上に、音楽より仲間との交流が楽しくて長年ここに通っているように見える。
建物に入らず、楽器を背負ったままあたしとおしゃべりに付き合ってくれた。
幼稚園の子供の話、したっけ。
子供に「名前、なんだっけ」って聞いたら「個人情報だから教えられない」て言ったんだよ。
ひえー。そんな大人みたいな言葉。
年長さん5歳児かと思ったら、3歳だって。クレヨンしんちゃんみたいだよね。
子供が転んでケガをしたら親から「うちの子ケガしちゃったんですけどっ」と責められ「見てなかったのですみません」なんてちょっとウソついたとか。
子供のうちは少々ケガしたり心を傷つけられたりしながら、自分を守る方法を覚えるんだ。
人の痛みだって、自分が経験しなきゃわかるようになれないよね。
責めるような親に正論言っても無駄なんだろうなあ。
同じ会場では、うちのオケの前に合唱団が練習していたよ。
一緒に第九演奏会で歌う人たち。
指揮者は合唱練習につづいて、あたしたちオケを指導してくれる。長丁場だ。
いくら若くたって(ちなみに30歳)、昼から夜まで疲れるよね。食事もできないし。
と思ったら、ちょっとの休憩時間に何か召し上がっているそうだ。
あたしも、チェンバロコンサートからの長丁場。
近くのスーパーでおにぎり二つ買って行って、楽器運搬の後練習開始までの10分間で食べた。
隣に座ったのは、古くからの団員ヤングママさん。
フランス人形のように美貌なんだけど、ちょっとキツイ感じ。
全く悪い人じゃないけど、思ったこと遠慮せずズバズバ言えちゃうのがうらやましいと思う、って別の人が言ってた。
彼女が昔入団したころはあたしとかなり仲良かったんだけど、休団したり別パートだったりで最近話す機会がなかったの。
また前のように仲良くしたいなと思って。
おにぎり一個食べ終わって「もう一個食べる時間あるかなー」「だいじょぶじゃない?」
2個目を半分食べたらチューニングが始まっちゃって、残りは口に詰め込んでマスクして隠してもぐもぐ。
ちょっとした合間に
「今まで5回ぐらい第九やってるのに、全然弾けない」
「この先生速いし」
「今まででいっちばん速い」
「なにしろ若いから」
「うん、トシって(速度に)出るよねー」
「前回のK先生(大御所)はもっとゆっくりやってくれたから弾けた」
「うん、あれがちょうどよかった」
昔に戻ったみたいに話せて、うれしかった。
彼女も、長丁場。
練習前に役員会があったので、あたしより1時間半前から出席して、あたしより先におにぎり食べてたよ。
ほかの役員たち、食べてるところ見たことないんだけどみんなよくもつなあ。
どうも、役員会で役割についての話があったのかも。
練習が完全に終わってから、話しかけられた。
「よはねすさん、今仕事してるんですか」
「完全リタイアよー。いーでしょー」
「いーなー。実はこれから働きに出ようかと思ってるんだけど」と話が始まり。
役員の仕事を少し減らしたいみたい。
彼女が役員をしていると、実は知らなかった。
申し訳ないから知っていたように話を合わせたけど。
いろいろ彼女がオケのためにしていることは好意でボランティアみたいなものだと思ってた。
そのうちのひとつ、アンケートをデータに打ち込む作業がある。
それを団員に一斉メールで送ったりホームページに載せるのはまた別の人。
打ち込みだけのような作業だったら、あたしもできるなと思っていた。
やっぱり、話が弾むような仲良しじゃないと、彼女でさえ仕事を頼みにくいんだなと思ったよ。
恐らくあたしが無職という情報も、彼女の耳に入ってはいたんだろう。
そう、実はあたしもリタイアしたとはいえ忙しいけれど。
無職のくせにオケの仕事をなにもしないってのは、危険なんだ。
パートリーダーとか会計とか、そんな難しい仕事はとても大変。どうにかして避けたい。
役員じゃなくても、こまごまとした用事をやってくれている人もいるよ。
PayPayを教えてくれた人は、演奏会DVDの購入希望を募り、現金を集め、できあがったDVDを配るという結構面倒な仕事をしている。
「なにもできなくて迷惑ばかりかけているから何かやらなくちゃ」と、いつも過剰なぐらい謙虚な人だ。
「よはねすさんパソコン持ってますか」と聞かれた。
パソコンがなきゃ、アンケート起こしなんて無理でしょう。案外、持ってない人いるんだって。
仕事も一日中パソコンにかじりついてたし、今も日中ほとんどパソコンの前にいる。
パソコン使う仕事なら、きっと楽しくできそう。
手書きアンケートだから、誤字脱字を校正していいのか原文ママがいいのか、悩むぐらいなら楽しめるってもんだ。
コメント
アンケート
あんまり書かないなぁ
前回の区主催のコンサートの時はあのチビッコ鉛筆が付いてたので皆さん記入してましたネ
吾輩の主張はですね
楽章終わりでの間違った拍手
演者の皆さん 殆どスルーしてくれるけど ごく一部の演奏者さん同士が目配せするのがキライ
なんか小馬鹿にされた感じ
アレ本当に感じ悪い
拍手事件が起こった時は必ずアンケートを書きますヨン
おお、あたしが思うにそれは恐らく誤解の場合が多いかと。会釈しようか、無視して先へ行こうか、仲間同士で対応を推し量ってるんだと思います。
あたしは途中で拍手をいただくほど素晴らしい演奏してないので、残念ながら想像にすぎませんが。
先日のユーチン・ツェンのチャイコフスキー協奏曲でも第1楽章が終わったところで盛大な拍手が起きてしまったんです。あまりのすばらしさに、あたしも拍手の用意をするために背もたれと背の間から手を引き抜いてしまいました。ツェンさんと指揮者で「どうしましょ」って目で会話してたのがよく見えましたよ。
あたしも原則としてアンケートは書きません。本当に感動したときにチビ鉛筆が付いてたら、たまに書きます。自分のオケを休団してたときは自分のオケの目に余ることを書いてしまいましたがね。あれは団員に共有して欲しかったのに隠ぺいされた。匿名なのに、内部の犯行とバレたのかな。
ウン、コンマスとかが指揮者と目配せするのは解ります
そうでなくての場合です隣の席の演者との目配せです
でも、何で章楽終わりの拍手だめなんですかね❓
集中力を途切らせると言われてますが
感動させて貰った時、拍手したいのですよ
と、よはねすさんに愚痴っても仕方ないか。
それよりも、にゃんた先生が暗号資産芽があるかもって
どうしょうかしら
ビットコイン買う❓
私 一週間前にビットコインの積立辞めたばかりなのです
やっぱり、再開しようかな
お金より大切な事はそうそう無いですね
かなり昔ですが。N響だった気がする、あるオケでベートーベンのバイオリン協奏曲があり。ソリストが自分で作ったカデンツァを1楽章に入れたら。あまりにもすばらしいカデンツァだったので、敢えての拍手がパラパラと起きたそうです。そういうのなら、あり。
ベートーベンも楽章の途中で拍手が入るのを嫌うあまり、楽章間に切れ目を入れない曲をたくさん書いてます。一気に聴いて欲しいという願いを知っているので、あたしも拍手を苦々しく感じてしまうの。
でも不思議ですよね。オペラではアリアを歌うごとに、バレエも有名な大回転とかパドドゥの後とか、拍手があって当たり前なのにね。
お金、ケチ話なら得意なんですが、投資のご相談は責任を感じちゃうからなあ。それ以前に暗号とかビットなんちゃらは理解してないので話に参加することもできないのですよ。でも、楽しそうですね。楽しめる人が、楽しめる範囲の金額でどうぞ。
仕事してないからって、理事会押し付けられるのは違うとは思うし、さりとて誰かがやらなきゃならないものを人に押し付け続けるのも心苦しいし。
そろそろマンションの理事長やらされそうなのが怖いです。
パソコン作業は最近特に自信がないなぁ。
とにかく誤字がおおい。
自分のタイピング技術の過信と目の衰えのせいだってわかってるのにまだ向き合えない。
今みたいに、子どもがいても母親も働くのが当たり前になる前の時代。専業主婦がいないとオケの運営もままならなかったのです。メールはもちろん、電話さえ固定しかなかった時代。心から専業主婦の方々をありがたいと思いました。
誰かがやらなくちゃいけないとき、やれる人、やりやすい人がどうしてもいてしまうんですよね。しかしヒラならいいけど理事長はキツイ。うまくやってしまうと延々何十年もお願いされたりして。一年交代制度ならまだいいんですけど、おたく様はいかがなんでしょう。