日曜に初回練習した臨時オーケストラで。
指揮者もまた臨時の、お若いトレーナーさんだった。30代だろう。
初対面のせいなのか、経験が少ないのか、オケにシニア層が多いせいかわからないけど、とても緊張されてる。
練習箇所を決めるだけで「(練習番号)Ⅾの前、いや、Cから数えて1、2、3、4、や、やっぱりⅮから前に1、2、3、あーやっぱり、すいません!Cからお願いします!」としどろもどろの汗だくになってる。
で、何をさせたいのかはだいたい伝わってくるんだけど。
「オーボエさん、ここは、そうですね、比較的もっとたっぷり、急がなくていいのでたっぷり歌ってあげても大丈夫、なのかなーという気がします」
万事こんな調子で、もはや焦れるを通り越して笑いをこらえるのが大変だった。
ニュースで時々、街頭インタビューを交えることがあるよね。
「こんなに物価が上がっちゃって、家計がめちゃめちゃ困る、かなーと思います」
「防衛よりも子育て支援の方が我々にとって大切なことなんじゃないかなーと思うかなーって、ええ」
一度気になると耳についてしまって、イラっとしちゃう。
そんなに困るなら「困ります!」って言って欲しいな。
昔、あたしが中学生のころか、テレビ制作会社にいた親戚なんかもっと厳しかったよ。
インタビュアーもインタビューされる人も、いつもいつも語尾に「と思います」を付ける、ってプンプン怒ってた。
その親戚は中卒だったけど、言語感覚は鋭いなとあたしは感心した。
しかし先日見た、外国人に聞いた「日本語の好きなところ」の動画は面白かった。
日本語って、内容がなにもなくても話をいくらでも続けられるのが好きなんだって。
どうもどうも。そうですね、なんというかまあ、アレですけど、これってなんだかね、大丈夫なことなんじゃないかな、っていう気がします。じゃ、ま、とりあえずね、一生懸命頑張って取り組んで行きますので、よろしくお願いしたいと考えております。ありがとうございました。
みたいなことをね、ペラペラとよくもまあ続けられること。
ディスってるんじゃなく「面白い」って言ってくれるのが、ユーモアあるよね。
あたしゃ、心が狭いんだわ。
と思ったんで、若指揮者さんの緊張しまくり言い回しにイラっとせずに済んだのよ。
ガイジンさんありがとう。
おっと、ガイジンて言われるの差別と感じるんだって?
六本木の明治屋前で、ガイジンさんたちが「ガイジンストア、ガイジンストア」って笑って言ってるの目撃したことある。
なんとなく自虐で言ってるっぽいな、と感じたんだ。
あ。ナウい言い方をするなら「自虐なのかな」って言わないとね。
コメント
指揮者の方の「かなー」は、押し付けがましくないようにしようって思いが感じられて、なんか人柄が伺えそうで可愛いって思えるね。
インタビューに答える人の、かなーはちょっと鬱陶しい。
自分の池はっきり言えよって。
内容がなくても話を続けられるのは…地域性。
関西ではそんな話すると「で、オチは?」って責められる(^^;
いやー、おもろいガイジンの動画で笑ってなかったら、指揮者くんにもイラっとしてしまうところでした。
意見なんてなくてもマイク持たされること、あるでしょ。あのガイジンさんのように内容がないことしゃべくって切り抜けられたらなあと、よく思うんです。
なるほどねえ、関西人はそれじゃ許されないんですね。たいへーん。それじゃあたし、関西に行く資格ないなあ。
私も若い指揮者が年配者に気遣ったかと
私は皆様に遠慮しつつ話してますよ〜
と半分アピールしているのかと思いましたヨ
私の甥っ子の一番上は30歳前なので
最近 職場の若い子達に自分でもビックリするくらい優しくなってしまいました
そうですね、気づかいのしかたが半分間違ってるような気もしましたが、緊張してるのはわかってちょっとかわいそうでした。
職場の若い子は、医療関係ですと女性が多いのでしょうか。女子はヘタすると舐められますが、男子のほうが「オバンに逆らったら怖い」らしく、持ち上げてもらってましたよ。かわいかったなー若い男子たち(*´ω`)