早速自転車で、ランチタイムコンサートへ

きのうのブログでさんざん自転車に乗れないと言った、舌の根も乾かぬうちに。
今日は、自転車に乗らざるを得なかった言い訳でも書こうか。

無料コンサートが12時5分から始まるので、朝昼ごはんを11時までに終えたい。
歩いたら40分ぐらいで行ける、ウォーキングにもちょうどいい距離。

ちょっと遠回りになるけど、図書館ポストに入れるだけの返却にも寄り道したい。
すると、プラス10分かなあ。

11時には食事を終えたんだけど、片づけの時間を計算に入れてなかったんだね。
15分ぐらい、過ぎちゃった。
図書館に寄らなければぎりぎり間に合う。
でもこの本、次に待ってる予約者が20人もいるんだよな。一日でも早く返したい。

えーい、電チャリの充電残量も不安だけど、今日は使っちゃおう。
先月最後に乗ったとき、そろそろ充電してもいいなーぐらいの残量だったはず。
放電してたらさらに少なくなってるかもしれない。

バタバタと用意し、マンションの駐輪所へ行ったら。
つい先日から、大規模修繕が始まったところでさ。
駐輪所まで足場が組まれてて、工事関係者もたくさんいる。
おでかけですか、どうぞーと誘導されるが「いえ自転車なんですー」と言って鍵を外したら、足場が危険だからと自転車を安全な場所まで持っていってくれた。

大変ありがたかったけど、これ、自転車使うたびにお手数かけちゃうな。
久しぶりの自転車、ほこりかぶってるのは承知の上、でも手袋で払ったぐらいじゃ落ちない、なんか油っけを含んだ汚れが気になる。

自転車に乗る人、4月になってから注意してるんだけど、あまり見かけなくなった。
きのうは自分が自転車だからいつもよりは目につく。
ヘルメットしてる人、あんまりいないね。5人、いや10人にひとりぐらいかなあ。
ちょっと、ほっとした。
あたしは「これ、ヘルメットなんです」と嘘ついたら一瞬信じてもらえそうな、深くかぶるキャップ。
耳まで隠れる。音が聞こえないと危険だから、ヘルメットは耳が出るよね。

自動車のみなさんから見たら、やっぱり怖がらせると思う。
歩道・車道、どちらか空いてる方を行ったり来たり。
普段行くには地下道を歩くことが多く、久しぶりに地上を走ったら道を間違ってしまった。
地下を自転車で走れたらいいのになあ。日焼けもしないし。

11時50分に会場に着いた。ちょうどいい余裕だな、と思ったのに、もう椅子が満席でびっくり。
補助の椅子を並べてくれたので、椅子取りゲームのようにすかさず座って確保した。

12時5分、司会者挨拶で「お手元に本日のプログラムお持ちでない方は挙手を」と言われ。
挙手したのに気づかれず、ちょっと悲しい。どこで配ってたのかな。
でも、始まる直前に別のスタッフさんが気づいてくれて、そっと持って来てくれた。うれしい。

きのうは、チェロ独奏にピアノ伴奏つき。
みんなゆっくり、しっとり歌う曲ばかり。
フォーレのロマンス、バッハのパストラーレ。全然知らないや。
バッハアリオーソとシューマントロイメライは有名。
最後、シューマンの「アダージョとアレグロ」は本来ホルンの曲だけど、チェロでやることも多い。
アダージョ部分は何度聞いても覚えられないんだけど、アレグロにテンポアップしたらとっても楽しい曲だよ。

アダージョ部分で、気づいたらスタッフの女の子が物陰で立ちながらがっくり頭を垂れ、ふらふらしてた。
ああ、下請け会社がブラックで、睡眠不足なんだろうか。かわいそうに。
・・・と思ったら、曲に深く感じ入り、体中で音楽を聴いているのだった。

すごいなあ。自分が寝てしまうものだから、てっきり彼女も眠いのだと思い込んじゃったよ。
音声受け持ちの彼女、恐らく相当音楽が好きなんだろうな。負けちゃう。

あたしの隣で熱心に拍手してたおじさまも、アダージョの途中で退席しちゃたよ。
そんな、露骨な。
あたしは、伴奏のピアニストさんがすばらしいと思った。
チェロさん、身振りはかなり控えめなのに、そのほんのわずかな体の動きをチェロの背中だけを見て完全にぴったりと合わせて出られる。
音色の変化がつかない電子ピアノなのに、リズムの微妙な揺れだけで感情を最大限に表していたよ。

帰りは少しでも小さい道路を選んだつもりだけど、大手町付近は道路という道路全部が大通りなんだよね。
そのまま進んで、結局大通りしか走らなかった。
細い路地裏まで覚えるには、この調子じゃ何年かかるだろう。

帰ってきたら、工事現場は昼休み中だったかも。
二人ぐらいしか工事関係者がいない。
行く前に地面に積まれていた鉄パイプもかなり減ってたから、自分で駐輪しようとしたら止められた。
あ、もう大丈夫ですよーと自分で駐輪したら、二段式駐輪の上段パイプに頭をぶつけてしまった。
2回に1回ぐらいやっちゃうから、特に気を付けたつもりなんだけどな。
工事のお兄さんから「何かあっては困りますので、次回から必ずこちらで自転車を停めさせてください」と言われてしまった。
そうですねえ。

自転車磨きやバッテリーはずして充電もしたいんだけどな。
工事の人がいない日曜に、こっそり磨きに行くか。