演奏会と不幸の情報

先日のオケ練習時に、今度の演奏会チラシとチケットが配られた。

チラシ係さんがいつもプロはだしの立派なチラシを作ってくれる。
演奏もこれぐらい立派ならいいのに。

あとはね、だいたいいつも指揮者近影に笑っちゃう。
ぜんぜん「近影」じゃなかったり。
今回はいつもよりお若い先生なんだけど、なんだかあどけなさが残るようなご尊顔でポーズだけ指揮棒を構え。

あ、そうか。いつもマスクのお顔しか見てないから、外したら実はこういうお顔だったのかもね。

それはともかく、チケットが来たならばこれを楽しみにしてくれている元上司に早速送らねば。
上司とはいっても同期なので、今回一筆箋に「前略」で書き出してしまった。
いくらなんでも失礼だったかな。

先日、友人にバースデーカードを送ったら、郵便局窓口に朝一番でお願いしたのに、届いたのは4日も後だったよ。
朝一番に出しても、その日の最後に1日分まどめて全国郵便局に振り分けて送るんだってね。
まあ演奏会は5月だから、焦らずとも間に合わないことはないだろうけど、善は急げ。

きのうは午前中雨降りで。午後やっと止んでくれたので、ポストまで行けたわ。

で、寝る前にＬＩＮＥをチェックしたらば。同期の一人が亡くなった情報が入ってた。
同期何十人も一斉にお悔やみを述べてる。
（こういうことがあるとみんなＬＩＮＥするからうるさくて、通知ＯＦＦにしてるのよ）

元上司はこのＬＩＮＥグループに入ってないから、教えてあげよう。
上司もあたしも、同期の中で会いたくない人がそれぞれいてね。
実は、今回亡くなった人もそのうちの一人かな。

チケットを送る前だったら、一筆箋じゃ済まなかったな。
書くことがなくて、前略～早々なんてカラカラに乾いた文章で送ってしまった。

まあ、良くない思い出を、手紙なんて後に残る手立てにしなくて良かったか。

うちの会社はブラックだったのか、単にそういう世代だったのかわからないけど。
男性はだいたい六十代で亡くなる人が多いの。
でも、60歳を迎えられないうちに早逝してしまう人も結構いて。
在職中、亡くなった人がいないのはうちの同期だけだったそうだ。

同期第一号ってこともあるんだろう、今回、葬儀もしないそうで、悲しみのやり場がない人もいたけどさ。
そういう人は、故人の若くて一番輝いてた時しか見てない。ある意味お互い幸せなんだよ。

最後まで一緒に仕事したあたしと、元上司と、あと一人。
けっこう複雑な思いですよね。って、上司にメールしちゃおう。