えーと、この次の予定は。日曜室内楽か。
この日から、新しい組み合わせがスタートするんだった。
ピアノ担当はドボルザークの五重奏、もう1年も前からやりたいと思って少しずつ練習してるよ。
難しいから、半年かけて第一楽章だけやる。
弾けないところはいつまでたっても弾けない。
ふと、思い出した。ピアノの達人の友達は、譜めくりを人にお願いするのがいやで全部暗譜してたんだよね。
あたしも、それぐらい練習してみないか?
本番は誰かにお願いするとしても、練習中は自分でめくるしかない。
めくりながら弾けないところが、いっぱいある。
なにしろ、第一楽章だけで28ページもあるのよ。
きのうは、まず、めくったところを集中的に練習した。
楽譜を見ないで弾けるようになるまでやったら、前の頁から弾き始める。
めくらずに我慢して弾いてみたら、けっこう覚えられた!
でも、全曲通して弾いてみたら、やっぱり付け焼刃はだめね。ほとんど全部、めくらないと弾けなかったわ。
もうひとつ、うまくなる練習方法のひとつはね、楽譜は見ていいけど鍵盤を見ないで弾くことだよ。
ひとつの音だけ、思いっきり離れた音を叩くって曲がよくある。
古くは、ブルグミュラー「スティリアの女」。
バイエル教則本が全部弾けるようになるころ、たいていのピアノ学習者がこの曲集を与えられる。
この「スティリア」って、へんな言葉って当時思ったよ。
イタリアの島「シチリア」のことだよね。
シチリア地方の古い舞曲は「シチリアーノ」と呼ばれて、必ず8分の6拍子。
でもこの「スティリアの女」は4分の3拍子で書かれてる。
今、訳すなら「シチリエンヌ」の方が通りがいいと思うなあ。
この曲が、NHK教育テレビ「ピアノのおけいこ」で取り上げられたのを見たことがある。
離れたところの鍵盤は、鍵盤を見ないで弾くのがコツだって言ってたの。
子どものあたしは「へーーっ」とびっくりしたけど、そうやって練習して、ほんとに見ないで弾けるようになった。
なのにね。あたしのピアノの先生は。
曲集の最初から順番に進めていったのに、この第14番スティリアの女だけは「やらないでいいわ」って、すっ飛ばしちゃったんだ。
せっかく、先生にお披露目してほめられると思ったのに。
こどもだから、「やらせてください」なんて先生に楯突くようで言えなかった。
でもあれから50年経っても悔しいんだから、やっぱりいえばよかったんだよね。
きっと、この曲が弾けずに引っかかってしまう子供が多かったのかなと当時も思ったけど。
古い話はこのへんで。
全盲でもピアノを立派に弾く人、珍しいけどいるよね。
当然、全曲を、楽譜も鍵盤も何も見ずに弾いちゃうんだから。
そんなことを思いながら、必死で練習してたらこのドボルザーク1曲だけで1時間以上経ってた。
でも、全然飽きなくて、疲れなくて、楽しかった。
さて、明日の初練習までに、せめてめくりの箇所だけでも覚えていけるか。
コメント
パソコンでもブラインドタッチって言って画面はみるけど、キーボードは見ないってのが推奨されてるんだよ。
ただぼくこれが本当に下手で35年くらいその業界にいたのに結局うまくならなかった。
キーボードばっか見てるもんだから、日本語の文章かいてるつもりがどこかで英数字キー押しちゃったみたいで、ふと画面を見ると訳のわからない文字が延々と…^^;
おおー。そういえばあたしブラインドタッチ最初からまーまーできてました。
ピアノやってたから?ってよく聞かれたけど、実はね、高校で英文タイプ部に一応入ってたんで。幽霊部員でしたが、役に立ちました。
会社でPCが導入されてから、人のそばに立って会計システムの入力を手伝うことがあったけど、みなさん「あ、あっ」と声をかける間もなく訳わからない文字をすごいスピードで打たれて、、あるあるですな(#^.^#)