合宿二日目の土曜に、カズちゃんから連絡があった。
「次の月曜(つまり合宿から帰ってきた翌日)に、個人宅でコレコレの曲の練習を予定しています、もし可能ならご参加ください」
コレコレっていうのはね、世田谷区で年に数回あるらしい音楽イベントのこと。
どうも参加費が数千円かかるらしくて、カズちゃんのほかにもみなさんあまり気が乗らないのに、頼まれて断れない状況みたい。
あたしは、それを知らずに頼まれて。
1回限りのイベントだと思ってたら「次の○日は空いてる?ただし数千円取られる」なんて、少しずつ事情がわかってきたんだ。
合宿翌日というタイトな日程だけど、合わせる練習回数は多い方がいい。
行ってみたら、今回あたしの参加費は免除だ、ってカズちゃんが言ってくれたの。
あ、よかった。とその時は聞き流しちゃったけど、それ、誰かに負担をかけてるんだろうか。
今になって急に心配になってきちゃったよ。
頭の回転が、すごーく遅いんだよあたし。
今回の、その練習場所というのは、ピアノ教室を開いてる「みっちゃん」という人の個人宅。
千歳船橋駅改札で待ち合わせ。
全く行ったことがないけど、駅名は子供の頃聞いたことがあったな。
毒蝮三太夫が、商店街で生放送してるラジオ番組があったんだよねー。
彼を中心に、地域のおばちゃんが大勢集まってダベるの。
「おばちゃん、どこから来たの」「船橋」「え、そんなに遠くから?ありがとう」
おばちゃんの話をよく聞いたら、千葉県の船橋じゃなくて千歳船橋だった。
「なんだーそれなら近くだ」
ごめん、たいした話じゃない。それだけー。
改札ではカズちゃんと待ち合わせして、みっちゃん宅に連れて行ってもらった。
お宅の前で、S木さんとイッシーが別方向から来て合流。
あたしは、その世田谷区本番では「ルイエ」というバロック時代のベルギーの作曲家のトリオソナタでピアノ伴奏するの。
でも、なぜか「もう1曲、練習に付き合って」と言われて、同時にエマニュエルバッハのトリオソナタのピアノも前回頼まれた。
みっちゃんのピアノ教室は、半地下だった。わくわく。
「初めまして~」と迎え入れてくれたみっちゃんは、ボブヘアーに眼鏡を乗っけた、気さくな感じの同年代。
わー。小さめだけどグランドピアノに、アップライトピアノもある。
グランドピアノの下にはちゃんと黒鍵もついたかわいいトイピアノとか、鉄琴まで設置してあるよ。
そしていたるところの本棚に、天井まで届くぎっしりの楽譜。

早速、手を洗わせてもらって、アップライトでルイエを弾いた。
YouTubeを探したけど、なかなか出てこない。
無料ダウンロードサイトにも楽譜が出てこないほどマイナーな曲(でも調はメジャー、Dmajor)なので、ここで紹介するほどの曲でもないな。
バロックバイオリンが大好きなS木さんが、どこかで手に入れた珍しい楽譜を持ってて「やりたい」って言うのよ。
続いてエマニュエルバッハを練習するのかと思ったら、その曲はみっちゃんがピアノを弾いたよ。
あれ?
カズちゃん説明してくれないけど、そうか、これは世田谷区の別の日のイベントでやるんだねきっと。
さらに、あたしのルイエまでみっちゃんが弾いて続けて練習したの。
やだー。当たり前だけど、あたしよりはるかに完璧に弾くじゃーん。
きっと、みっちゃんとみんなもこれまで2曲ずつ練習してたんだろうね。

2つのイベントで1曲ずつ発表するけど、ピアニストはそれぞれ別。なのであろう。
勝手に想像して解釈すると、そうだろうね。
あたしが出る本番は再来週。その数日前のリハーサルは、千歳船橋からバスで行く。
「改札前に森繁久弥の銅像があるから、それを目印にするといいよ」とみっちゃんから教えてもらって。
帰りにみんなでその銅像(胸像)を拝んで帰った。
屋根の上のバイオリン弾きの装いなのね。
ついに一度もそのミュージカルを見たことはなかったなあ。
ロングラン記念で、この胸像を建てたような説明が書かれてた。
写真、撮ればよかったか。しまった。

合宿翌日で、よかったかも。おみやげのお菓子を配れたからね。
静岡限定源氏パイ、チョコレート味。

本日のオマケ

ゆうべは、青ナスのステーキ。前日に、粗びきの挽肉でタコスを作った残りをのっけて。
久しぶりにケミカルファイトスープのまとめ作りをした。このためにゴボウを買ったのに、入れる前に鍋が満杯になりそう。ほかに入れる予定だったあれこれを諦めてゴボウは入れた。迷って、この味付けはインド風にカレー粉を入れてみた。ゴボウカレーって、聞いたことないよな。食べたら、脳が混乱してたわ。


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