7月8月はオルガンだけ、チェンバロはお休み

音楽
旧奏楽堂

珍しく、日曜に何も予定が入っていなかった。
いや、珍しくもないかな。ちょうど1か月前の日曜も、予定がなかったんだ。

あの時突然思い出して、上野奏楽堂のミニコンサートに行ったんだった。
あそこは毎週日曜、パイプオルガンかチェンバロのミニコンサートを交代で聴かせてくれる。
今回も、オルガンだった。

チェンバロなら知らない曲でも「勉強のため」と聴きに行くこともあるけど。
オルガンでは、知らない曲だと、まずは丸々寝ちゃうとわかったので、まず曲目を確認したら。

あな、珍し。
4曲のうち3曲がよく知ってる曲だよ。どれも、原作はピアノのための小品。
これなら起きてられる、と喜んで出かけた。

奏楽堂までは、うちから歩いて片道30分近くかかる。
でも、電車やバスの交通機関は思いつかない。
自転車がいいのかなあ。しかし日傘をさせないのは辛い。
それよりは、日傘使って歩くほうがあたしにとってはマシ。

あえぎながら建物に入ったらね、「ご自由にどうぞ」と書かれた箱に、小さいうちわがぎっしり。
ありがたい!
開演より40分も前に入ったから、本を読みながら汗を落ち着かせることができたよ。

しかし、落ち着いたらものすごく眠い。本は面白いのに、全然読めない。
結局、みなさんの拍手つまり演奏者がステージに現れるまで眠ってしまった。

芸大オルガン科4年生の女性、オーバーオール型の衣装は珍しい。
「本日は暑い中ご来店いただきありがとうございます」
へへ。「ご来店」だって。店員さんのアルバイトでもしてるのかな。ちょっと眠気が覚めた。

1曲め、ムソルグスキー「展覧会の絵」のプロムナードだけ。
これ、ものすごく好き。
中学生のころ楽譜が買えなくて、商店街に行くたびに楽譜屋さんで立ち読みして、少しずつ暗記して家で五線ノートに写したよ。
結局最後までは写せなくて、やっと楽譜を買えたのは就職してからだったかな。

で、これをオルガンで弾くのって至難の業。
ピアノならペダルで音をつなげて弾けるけど、オルガンは鍵盤から指を離したらアウトだもんね。

だいたい1曲ごとにMCを入れてくれる。
ここのオルガンは小規模で、ある意味家庭的というか、荘厳ではない身近な親しみやすい音がする。
この優しい音色をお楽しみください、のようなことを言われ、納得。

続く、ベートーベンの「悲愴ソナタ」第2楽章も同じ。
これ、ビリージョエルがカバーしたことがあるから、クラシック嫌いな人でも彼のファンなら知ってるはず。

この動画で1分経ったところから出てくる。
そのサビ、というのか、しか知らなかったから今探してびっくりした。全然違う曲に、ちょこっと出てくるだけなのね。

3曲めラフマニノフ「鐘」も有名。

あたしは知らなかったけど、これもフィギュアスケートで使われたようだね。
でも、このオルガン用編曲は嫌いだった。
ほとんど原曲の形はしているけど、音をたくさん変えてある。
そのたんび、違和感で頭が動いてしまう。
ラフマニノフが聞いたらきっと怒るで。

怒るといえばこの動画も、最後の観客の一声が惜しい。
いくらアンコールだからって、これはないだろう。オケのみなさんもムッとした表情を隠してない。

あ、本筋とずれちゃったね。
4曲めのドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」も、ピアノならペダル踏みっぱなし。
あ、離れた低音を弾くからペダルの補助が必要なのか。
オルガンなら低音は足鍵盤で弾けるから、その点オルガンの方が有利。なるほどー。

で、最後の1曲だけがオリジナルのオルガン曲。
メンデルスゾーンなら聞きやすいかな、と淡い期待をしたがあたしの眠気の大勝利。
いやいや、メンデルスゾーン様にもオルガニスト様にも大変申し訳ない。

それでも、こういう名曲シリーズはとてもありがたかった。
先月あたしが聞いたプログラムも、超有名曲を少し入れてくれてた。

でね、うちわに続いてプログラムを1枚もらうとき、貼り紙に気づいたんだ。
7月と8月は、日曜コンサートでチェンバロはやらず、毎回オルガンなんだって。

なぜだろう。夏はチェンバロが暑さに耐えられないとか?
だとしたら、チェンバロは24時間冷房がかかる小部屋にでも閉じ込められてるんだろうか。

・・・今、奏楽堂の写真を見たら、チェンバロにはカバーが掛けられステージ上に置かれていたよ。
こんなところで保管しちゃって、弾かなければ大丈夫なの?

・・・AIに聞いたら一応教えてくれた。

🎼 チェンバロの静置保管:問題は?

弾かれないことでの劣化は少ない:弦楽器と違って、定期的に弾かないとダメになる、という性質はそこまで強くありません(もちろん、長期間放置すると調律は狂いますし、内部のメカニズムの動きが鈍ることはあります)。
空調が効かない時間帯の影響:外気温と湿度が劇的に変化する場合、木部や糊付け箇所にダメージが及ぶリスクが高まります。カバーで直射日光やホコリを防いではいるものの、空調が止まる時間帯の温度・湿度変化が問題です。
ステージ上は意外と危険地帯:照明の熱や、天井からの空気の流れなど、地味に楽器には負担になります。演奏中は良いのですが、保管場所としては理想的とは言えません。

🪶 チェンバロの理想的な夏季保管環境とは:

温度:18〜22℃
湿度:40〜60%
振動・騒音が少ない
空気の流れが安定している場所(風が直接当たらない)

やっぱり、そうだよなあ。
うちにもチェンバロが来たら、24時間空調使わなきゃだめだろうと覚悟してる。
それにしても、「理想は18~22℃」かあ。
うーん、むずかしい。
いつもは28℃設定だけど、頑張ってもせいぜい25℃だなあ。
チェンバロの先生は何度に設定してるのか、今度聞いてみよう。

本日のオマケ

れんこんを使う料理を探して見つけた。れんこんを皮ごと薄め乱切りにして、豚こまとニラとキムチを醤油で炒めてすりごまを振る。

豚こまは、いつものようにラム肉で代用。ただし焼き肉用の良い肉(が半額の時買って冷凍しといた)を使ったよ。ニラもないので、干からびそうになってた細い長ねぎで代用。

「薄めの乱切り」ができなくて、ゴロゴロになって火が通らずガジガジ。でも、食べられる程度。

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コメント

  1. うなゆき より:

    ごめーん、分からんヨン
    ビリージョエルの何処が悲愴なの?
    鐘も、憮然とした表情だけど、何て言われたの?

    チェンバロ姫様の為には、お部屋はヒエヒエにするとな
    やっぱり、姫様ってお金が お金がかかるのね

    • よはねす よはねす より:

      ビリージョエルの1分からのメロディが、ベートーベンの「悲愴」と全く同じなのです。そうか、普通の人はわからないのか。
      妹は確か、ビリーを先に知ってて後からベートーベンを聞いて「あれだ」と思った、らしかったのです。
      ごめんなさい、むしろベートーベンを載せるべきだった?そしたら「ビリーのあれだ」ってわかったかな。

      鐘は、終わりきらないうちに客の一人が「メルシー」って叫んだの。あたしには、そう聞こえました。

      姫ねえ、うちに来てくれるような姫はそこまで蝶よ花よと扱ってあげられなくて、かわいそうな灰かぶり姫になってしまうかしら。

  2. じゅん より:

    ビリー・ジョエルのは悲愴の部分だけ独り歩きして、そこだけ有名って感じですね。
    「鐘」は「翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて」で片岡愛之助がこれに合わせて舞を舞うシーンがあります。
    奏楽堂に一番近い駅、それは博物館動物園駅、って、閉鎖されてますが。
    シンプルに、上野、ですね。根津も近いけど、間に動物園、芸大、高校があって、迂回しなければならず、しかも上り坂。近道しようとすると道に迷うという難所です。

    • よはねす よはねす より:

      博物館駅があったころからお近くにお住まいだったのでしょうか。上野からたったひと駅でも、このような猛暑の時には助かったのにね。
      芸大から根津までなら、歩いてみたことがあります。それでもちょっと迷ったから、逆は確かに難しそう。

  3. じゅん より:

    博物館駅は今も駅はあって、入場料1000円で見学するイベントもやってました。奏楽堂とは目と鼻の先なのにね(芸大の斜め向かいに入口)。
    根津からだと、北口から出て赤札堂の前の言問い通りを登っていって、途中で芸大の方へ曲がって行けばむずかしくないです。でも、私、言問い通りを歩くのが実はキライ。でも、この芸大の方へ曲がるあたりに有名な喫茶店があるんですね。なんとなく敷居が高そうで入ったことないけど(おしゃれな店では全然なくて、ものすごく古い建物)。

    • よはねす よはねす より:

      えーー。使ってない駅を見せるだけで1000円?京成線、経営難しいのかな。

      自宅のあまり近くだと、有名でもわざわざ喫茶店に行くことは少ないですよね。あたしが根津へ行ったのは、確か喫茶店ではなくパン屋さん目当てだったような。でも結局見つからなくて。有名な喫茶店て、もしかしたらカヤバ珈琲ですかね。そこを通ったことはないと思うけど、名前だけは聞いたことがあります。

  4. じゅん より:

    カヤバ珈琲です。
    赤札堂の前から坂を上がっていって、交差点で左側にカヤバ珈琲が見えたら、そこを反対側、右へ曲がって少し歩くと芸大です。
    駅公開は何かの記念イベントだった気が。入場料というより、記念グッズ1000円を買うと入れるという形で、ほかにもグッズいろいろ売ってました。時間がなくて入れなかったのが心残り。でも、京成線が経営きびしいのは事実みたいです。

    • よはねす よはねす より:

      返信、ありがとうございます。あの駅にはかなり前から興味があったのに、そのイベントを知らずちょっぴり残念です。1000円とはびっくりしたけど、記念グッズ代と思えばこのドケチなあたしでも行ったかも。
      上野の赤札堂がなくなって、ものすごく残念だったのです。根津の赤札堂も、機会があったらのぞいてみたくなりました。もちろん休憩はカヤバ珈琲でね。