明日の平日室内楽でも、先日と同じヴィヴァルディの曲で遊ぶ。
ただし明日はピアノ担当だよ。
ヴィヴァルディはチェンバロパートを書いてくれてない。
チェロとコントラバスの楽譜に、チェンバロが自由に和音など即興で付け足す手がかりとなる数字がちょこちょこと付いてる。
その、数字つき楽譜を使うパートのことを「通奏低音」っていうんだ。
即興がめんどくさい人のために、楽譜の通り弾けばいいように省略せず全部の音を書いてある楽譜もある。
それを「リアリゼーション」という。
ヴィヴァルディはリアリゼーションしてくれなかったので、ご親切に編曲してくれた人の楽譜はダウンロードできるんだけど。
凝り過ぎてて、あたしはもちろん、先日弾いてくれた手練れのピアニストさえその通りには弾けなかった。
手練れさんはうまく省略してくれて、かえって我々弦楽器はやりやすかった。
明日の弦楽器さんは、その凝った版で以前オババと組んだことがあるそうで。
ピアノの音が多すぎて、やりにくかったんだって。「魔改造」とまで言ってた。
通奏低音に数字が打ってある楽譜は、ピアノだけ習っている人はほとんど見たことがないと思う。
あたしも、たまたま何かの拍子で見たことがあるだけで、意味も知らなかったよ。
オケ内でピアノの上手な人がいてね。その人から、なんとなく意味は教えてもらってた。
自分で、数字譜から読み取れるようになりたいと、その時思った芽が少しずつ伸びて来て。
やっとチェンバロ教室に通えるようになって、先生に「教えてください」と言ったんだけど。
数字を読む前に、もっと初歩的な奏法から覚える必要がある。
1年ぐらい習ったあとに、やっと「数字を」と言い出せたのだけど、その場でざっと説明してくれただけで、流されちゃった。
で、今月から先生が変わって、初めてのレッスンがあったのよ。
最初はね、ネットで顔写真を見て、この先生に習いたいなと思ってたの。
穏やかな笑顔が頼もしい。
顔は見ていたはずなのに、実際扉が開いて、ニコニコと出迎えてくださった先生は、写真と似てるけどとずいぶん違う。思ったより若い!
ヘタしたらあたしより若いんじゃないか!?
「どういう曲をやってましたか」から始まって、今ヴィヴァルディのチェンバロパートをやることになっていることを伝えた。
で、数字譜の読み方が知りたいと言ったら。
すぐその場でカバンから教則本を取り出して。
びっくり、ちゃんと数字譜の教科書があるんだね!現在日本で大活躍されている大塚直哉先生が書いてる。
「6」と書いてあったら6度上の音を右手で弾く。
ドの音に6が付いてたら、左手はドを弾き、右手でラの音を基本とする和音をつける。
3度なら瞬間的にわかるんだけど、6度って「ポン」とは弾けないよ。
指を折りおり、ドレミファソ、あ、ラか・・・と、かなり時間がかかって、とてもじゃないけど音楽として弾けない。
そしたら先生が、「それなら、6度上ではなく3度下の音とも同じですよ」と教えてくださった。
あー!そう考えれば、瞬時に弾ける!
ド、シ、ラと3度下がれば「ラ」。
もちろんそれだけでなく、もっとたくさんのことを教えていただいたのだけど、覚えきれない。
そんな教則本も見たことがないし。
どこで買えますか、と言ったら教室で取り寄せてくださるそう。
あたしが今まで、ピアノ用の楽譜を使っていたことも話し、ちゃんとチェンバロ用に書かれたヘンデルの楽譜も一緒に買うことにした。
「特に節約をしたい、というお考えでなければそれをお勧めします」と言われて、あーまたドケチがバレてしまったと思ったよ。
なにしろその時先生に見せたヘンデルの楽譜は、50年も前に刊行された骨董品みたいなものだったからね。
そして、ヴィヴァルディの通奏低音をダウンロードした楽譜を出して、1楽章の2段めぐらいまで見てくださった。
先生がつけて下さった和音があまりに美しく響いて、思わず「あ、きれい・・」と、声が出てしまった。
ちょっと涙声になってたかもしれない。
しかし、そこでレッスン時間が終了。
明日の合奏には間に合わなくて残念。
でもね。このタイミングで、通奏低音の勉強ができるようになったのって運命を感じるよ。
前の先生よりしっかりアカデミックに教えてもらえそう。
本日のオマケ
きのうの夕飯は、イカとミニトマトのパン粉焼き。
元レシピではイタリアンパセリのところ、ニンジン葉で代用。オーブン焼きのところ、魚グリルしかないけどホイルをかぶせて焼けば大丈夫。
冷凍枝豆に乾燥めかぶと醤油とバルサミコ酢を混ぜただけ。また豆づくしだけど、枝豆にはエストロゲンが少ししか含まれていないので大丈夫、だそうです。
コメント
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良い先生にあたり、教えて欲しい事をタイミングよく習う。
真面目に生きてると、神様が偶に優しくしてくれるよね。
はい、当たりました!最初にこの先生が第一希望だったのに当たらなかったのは、そのとき不真面目に生きてたのかしらん。心を入れ替えて真面目に遊ぶようになったのがよかったのねんきっと。
うなゆきさんも真面目に働いたから、今いい職場に当たったんじゃない!?
ビバルディと聞けば春しか思い浮かびません。
四季分あったんでしただけ?(^^;
豆、タンパク質の摂取には良すぎるようです。
肉食わない僕の身体は、体重計さんによるとタンパク質多すぎと。納豆もたべないのに。
はい、春から冬まで全部ありますよー。冬の第2楽章なんかぽかぽかしてて気持ちよくなるからおすすめです。
ビバルディは同じ曲名でものすごくたくさんの曲があるのでややこしいです。
タンパク質量を教えてくれる体重計さんがあるんですか。優秀ですね。体脂肪しか意識したことなかったです。
お肉を食べなくても牛さんも羊さんも良質なたんぱく質をお持ちですから、我々も見習いたいものです。