通奏低音が面白いわけは人に言えない

音楽

平日室内楽を楽しんだ日の夜、こんどは楽しいチェンバロレッスンに行ったよ。

新しい課題曲は楽しい。
通奏低音の勉強は、サボってすっかり忘れていることを見抜かれ、教科書をやり直すことになった。

そのほか、先生にちょっと相談してみたいことがあったので、タブレットもリュックに入れて行った。

N井さんと一緒に、春ごろ発表会に出ることになった曲があってね。
あたしはチェンバロ伴奏を頼まれて、それはとてもうれしい。
ただ、「この版で」と頼まれた楽譜を見て、え。とうろたえたんだ。

依頼者はアマチュアのオーボエ奏者。なのに、チェンバロの数字譜があたしよりはるかによく読めるんだね。
原作者テレマンは、通奏低音(チェロと、チェンバロの左手が全く同じ楽譜なんだよ)に数字しか付けてない。
オーボエさんは、その数字を元にチェンバロの右手部分も楽譜に起こしてくれた。

プロのチェンバロ奏者なら、数字を見ただけで瞬間的に、適した右手を付け加えて伴奏できるの。
あたしがそれを知ったのはもう30年も前のこと。
それができたら、かっこいいなーと憧れてた。
しかし、やってみたらとんでもなく難しい。

それを、まさかオーボエ奏者のS井さんが作ってくれるなんてね。
ところが彼、テレマンの書いた数字より4倍ぐらい数字を付け足して、複雑な和音を作ってる。

てな話を、レッスンが始まるときに先生にぼやいたら、先生も興味を持ってくださった。
「その楽譜、ありますか」と言われたので、タブレットを譜面台に置いた。持っててよかった。

びっくりしたのはね、先生もS井さんの名前をご存じだったの。「あー、この人ねー」
プロの団体から「この楽譜を使ってください」と指定されたのが、やはりS井さん編曲版で。
先生、それを見て「これはできません」って断っちゃったんだって。

あーやっぱり。と、あたしはうれしかったよ。これはないよな、って音がいっぱいあって、弾きにくいんだもん。
でもね、合宿であたしがその曲をやったとき、チェロさんたちはS井版を喜んだよ。
それは別の作曲家の曲だったけど、オリジナル版では、弓使いも指使いもなんにも書いてない。
S井さんは、チェロの楽譜に並行して、旋律も付けてくれてるの。
チェロさんが旋律を聴きながら、自分のパートを弾けるので、楽譜の読み間違いが起こらない。

あたしがそう言ったら、先生「そうなんです!そうなんです」とうれしそう。でも、困った顔。

でもね、あたしだって、テレマンオリジナル版で弾けるものなら弾いてみたいけどできないし。
第一、S井さん本人と合奏するんだから、「これじゃイヤだ」なんて言えないでしょ。

先生が驚かれた。「え。S井さんご本人とやるんですか!わたしが言ったことは内緒にしてくださいね」
でも、あたしが彼に意見するには、もっとあたしが通奏低音をわかってないと説得力がない、ので、勉強しましょうね、とレッスンが始まった。

あたしも、俄然やる気が出たよ。
しかし先生、どうしても聞きたかったのね。中断して、「S井さんて、どんな人か聞いてもいいですか」とはにかみながらおっしゃる。

わたしと同い年、63歳で・・・なんて、言わなくてもいいのにあたしの歳まで言っちゃったよ!
「知り合ったきっかけは?」合宿で初めて会い、お互いバロックが好きなことがわかったので云々。

先生にタブレットで見せた版を、先生も試しに弾いてくださった。
テレマンオリジナル版も、タブレットに入れておいてよかった。
ただ紙と違って、同時に並べて見られないのは弱点ね。

先生「わたしだったらこうします」というところもあり、1カ所だけ「これは間違いですね」というところもあり。
「これはジャズですね」という和音もあり。あたしもそう思う。
いや、ジャズの響きだけど、その響きが好きであえてこうしてるなら良いのですが、と先生フォローもなさる。
よし、S井さんと練習するときに、これが指摘できるようになれるかな、とまたまたやる気が。

でもね、その翌日つまりきのう、S井さんから連絡が来たの。
「楽譜を大改訂しました」って。
最初から、改訂する予定とは言ってたよ。
見たら、ずいぶん改善されてた。先生の指摘された箇所も、不思議な響きではなくなってる。

で、改訂版を早速ダウンロードしたらね、不思議だね、前にダウンロードした版はあたしのタブレット上でも上書きされちゃって、もう見ることはできないの。
だから読者のみなさん、今から探してダウンロードしたって、不思議な版はもう見られないよ。
まあテレマンのオーボエ曲なんて山ほどあるから、探すだけでも大変な労力。ゆめゆめ探されませんように。

でも、改訂版でもやっぱりすごく弾きにくいところはあるよ。
練習時に相談させて、と返信したら「柔軟に対応して参ります」なんて企業みたいなお返事をもらった。

ゆうべは風呂キャンセルしてね、寝る直前までずっとスマホいじりながら通奏低音の勉強してた。
楽しかったー。
危惧してたけど、スマホいじっても寝付きには全く影響しなかった。
なんだ、今まで「寝る前スマホ」は我慢してたのに、無駄な努力だったな。

本日のオマケ

きのう、チューリップが買いたくて上野駅に行ったの。10時開店の花屋が「開店が遅れ申しわけありません」の貼り紙を貼ってあるのを見たのは10時半。そして、なんだからわからないけど長蛇の列。杖をついたお年寄りも、外国人の若い女子もいる。なんの限定販売だ?「報道」の腕章をつけたカメラマンが脚立に乗って撮影してる。

山手線と京浜東北線が動いてなかったニュースは、朝聞いてた。この時間でもまだ続いてたとは。関係したみなさん、お疲れさまでした。

というわけでチューリップは御徒町ユニクロで買った。2本ずつ、4束で税込み1320円。上野駅の青山フラワーマーケットなら、もっと綺麗かもしれないけどきっと、ずっと高かっただろうね。

というか、御徒町ユニクロの店員さんも出勤が大変だっただろう。レジのお二人とも中国人と思われた。とてもにこやかだったけど、無理して出勤したのかなあ。

食べ物は、ゴルゴンゾーラがほんの一口残ってたので、蒸したジャガイモに乗せた。もっとあるかと思ってたよ。

かぶをサイコロに切って、ジェノベーゼソースで和えた。焼きうどんは、昼に作った残り。

ワインもスパークリングが残り少なかったので、お代わりの白ワインを2杯ほど。でも全然眠くならず、勉強できたよん。

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