苦楽の順番が大切

音楽

ムーティ演奏会の興奮も冷めやらぬ翌日、土曜室内楽に行ってきたよ。

このたびの参加は2曲。
一部の楽器の参加者が足りない、というので、あんまり好きじゃないけどハイドンの四重奏に参加することにしたんだ。
そうじゃなければ、オケの予算立てが大変なので今回は休むつもりだった。

ところが、参加者がどうしても埋まらなかった珍曲にも、希望してなかったのに当てはめられちゃった。

それは、ゴルトマルク作曲のピアノ五重奏曲第2番。
参加者、あたしより経験豊富な人ばかりだけど、だーれもその名前すら聞いたことがない。
エントリーしたのはピアニストさん。彼だけが「楽譜を見たら弾けそうだったので」、希望を出したんだってさ。

会場には、あたしが一番先に着いた。
開始10分前になって、やっと二人目が来てホッとした。誰も来ないから、またあたしが日付でも間違えたかと本気で心配したわ。

そのおじさまY谷さんは、実を言うとお互い顔を覚えてなくて。
一度だけ、半年前ぐらいに1曲ご一緒したことはあるはずなんだけど、「かなりお上手」という印象しかなかった。
彼が先に「ゴルトマルクですよねえ?」と」口火を切ってくれて、「参りましたね」と話が弾む。

続いて、あたしのオケ仲間でもある女性K野さんが登場。
開口一番「何あの曲」
この方、先月からアレンジ係になっちゃったんだ。
エントリーされた曲に、参加する人を組み合わせる係。
彼女のせいであたしも苦しむことになったんだけど、彼女自身もほかの人を当てはめるのは気が引けたんだろう。自ら犠牲になった。

チェロの理事長さんは、普段から無駄口は利かない。ほめることはあっても、悪口は決して言わない。
でもね、みんなで練習を始めたら何度も右手を上げて、ストップをかける。ついて行けなくなるので。

第一楽章を何とか通して、我々弦4人が呆然としていると、ピアニストが「どうします、もう一度やりますか先に進みますか」とにこやかに。
もう一度やったって、苦しいだけな気がする。「次に行きましょ」とあたしがお願いする。

そうして第4楽章まで全部、なんとか通したけどさ。
Y谷さんが「大変なばかりで、楽しいところがなかったね」と苦笑する。
K野さんは「ピアノのソロ部分だけはいいんだけど」と、フォローするように言う。

ピアニストさんだけ饒舌。
「ゴルトマルクはブラームスぐらいの年代の人で、現代に近いのだけど作風はロマン派寄りで」

時間はあるので、もう一度だけ最初から最後まで通して、「ありがとうございましたー」と終えた。
Y谷さん、もう一度苦笑しながら「いやー大変だった」とダメ押し。

次の曲は、ハイドンの四重奏作品20の4。
これは、あたしとY谷さん・理事長に仲良し井川さんが組んだ。

井川さんは、ハイドンが好きみたいなんだよねー。
誰かがハイドンをエントリーすると、ほぼ必ず一番先に応募する。

ハイドンにまるで興味がないあたしは当然、初めて。今までに一度も聞いたことがない。
最後の方にちょっとややこしいところはあったけど、うまく転ばずに弾けると「やったぜ」とうれしくなる。

一度通して、みんなで「あーなんて楽しいんだ!」と言い合って、さきほどのゴルトマルクの悪口大会になったよ。
ほんとに。ハイドンがこんなに楽しいなんて、思いもしなかったよ。

Y谷さんが「これが曲の順番が逆だったら、全く気分が違うね!」と、うれしそう。

うわー。先にハイドンをやったとしたら、あたしも全然テンションが上がらなかったと思うわー。
そのあと、ゴルトマルクで苦戦?考えたくもなーい。
Y谷さんたら「ピアニストが、我々が苦しんでるのに悪い顔で笑ってるんだよ」と、まだネタにしてる。

このあとは、懇親会。

うーん、書きかけたけどあたしの悪い癖で、長文になっちゃいそう。
明日に回すね。

本日のオマケ

前々日の、鯖缶にゅうめんの汁を全部残したので、そこに麺と卵を追加して、簡単な昼ご飯にしたよ。

まだサバやセロリなどの具もけっこう残ってた。

オマケのオマケ

きのう、帰って来たのは夜7時だったけど、がんばって外食しないで自炊した。その代わり、この一皿だけ。レンズ豆のタリアテッレ

セージを使いたくてこれにした。レシピでは豆を煮るとき1枚しか使わないのだけど、盛り付けてからバジリコを飾るところを全部セージにした。問題なし。むしろ1枚だけじゃ、セージの香りなんてなにも気づかないと思うよ。

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コメント

  1. うなゆき より:

    ハイドン、チョット良い喫茶店のBGMにぴったりな感じですネ
    フカフカの椅子で優雅にコーヒーを飲むときにピッタリです

    セージ、オシャレに使ってますネ
    セージを使うために、このレシピを思いつくなんてさすがですヨ!
    私ら凡人は、せいぜいミートソースくらいしか思いつかない
    豆のトマトソース、うんイタリアンです

    • よはねす よはねす より:

      ああ、フカフカ椅子の喫茶店ね。聴いてるだけの人には、いかにも。しかし弾いてる我々はスピーカーの裏で髪を振り乱しておるのですぞ。

      セージ、思いついたんじゃないです。保存してあるレシピ集の上で「セージ」で単語検索したらこれがヒットしたの。あ、せっかくほめてくれたのに済みませんホントのこと言ってしまって。