縁起悪いことを言ったらとんでもないことに

一昨日、水曜日の話。

夜はコンサートに行くけど、それまでは自由時間だー。
パソコンで読書記録など書いてた朝10時に、スマホに知らない番号から着信があった。

どうせセールスか何かでしょ。
でも、そういうのは大抵ウイルスバスターか何かが「迷惑電話の疑いあり」って表示してくれる。

今回、それがない。
0120でも050でもなく、090で始まる。

いつもなら出ないんだけど。
個人の番号っぽいよなー。
間違い電話だったら、教えてあげたほうがいいし。
一瞬迷ったけど、珍しく電話に出てみたよ。

はい。もしもし？
「よはねすさんですか」
あっ、はっはい。（間違い電話じゃなかった！）

翌日木曜つまり昨日にね、弦楽アンサンブルのおさらい会があったのよ。
あたしはセントポール組曲だけの参加予定。

しかし、ブラームスのクラリネット五重奏曲をやるメンバーひとりが発熱し、出られないと。

まあ！とは言ったものの。

「よはねすさんがこの曲をやったことがあるって聞いて」
（うっ。わかった。みなまで言うな）
はい、やります、やらせてください！

食い気味に返事したらね、「大丈夫ぅ？」と聞かれてしまったよ。
ま、ありゃあとても難しい曲だからね。頼む方も、あたしが本当に弾けるかどうか不安だろう。

はい、今年1月に発表会で弾いたので、大丈夫だと思います。
「本当？よかったー。それじゃ明日、集合時間はコレコレで」
はい、練習しときます！

電話を切ったあと、しばしニヤニヤ。大好きなあの曲が、また出来る。
でも、悪いことしたなあ。
あたしがセントポール組曲をやると決まったとき、別グループがそのクラリネット五重奏をやることを知ってね。
うらやましかったの。あたしだったら、発表会が済んだばかりだから今すぐにでも弾けるけど～？って。

だもんでその時、メンバーのお一人に声を掛けてみたんだ。
「縁起でもないことを言いますけど、もしも体調とかご用事で練習に出られないことがありましたら、あたし代わりにやりますのでお声がけください」

それが練習ならばよかったのよ。
まさかいきなり本番で、その時が来るとはね。
あたしの言霊の力って、恐ろしいね。
呪ったつもりはないんだよぅ。

それから、もちろんひとりで練習を始めたよ。
一人でやれば、完璧だね！お茶の子さいさい。
と思っても、YouTubeと合わせたら、どの演奏でも違う箇所で迷子になる。
青くなったけど、どの演奏とも合わせられるようになったので練習終了。

フルートさんとか石田さんとか、関係ないお仲間が聞きつけたらしく、応援メッセージがきたよ。
で、熱が出ちゃったご当人からもメールをもらった。
コロナだったんだって！それは大変。
「ブラームス、急にお願いして申しわけありません。よはねすさんなら安心してお任せできます」って、冗談じゃない。
この人、この団体の中で一番上手いんじゃないかな。
代役が務まるかよりも、あたしの言霊の力のせいでこんなことになったのをお詫びした。
半年間練習してきたのに、さぞ悔しいことだろう。

本番の映像が、たった今届いたよ。

第1楽章だけなので、15分全部みた。
1月にやった時も危うかったから闇練特訓などしたんだけど、あの時よりもっとひどかった。
あたしのせいか？

ここのクラリネットさんもすっごく上手なんだけど、音の伸ばし方、入る箇所、いっぱい間違えて。
バイオリンさんも、すっごく上手ではあるんだけど、普段から数え間違いはよくやるんだよな。
あたしも、一カ所うまく入れなくて、ひとり空白を作ってしまった。
それでも、中断せず最後までどうにか無理矢理行き着いたよ。

ヨレヨレの演奏だったけど、いろんな人が「よくやった」ってほめてくれた。
これで、ピンチヒッター務まったって言えるのかなあ。

その発熱さんは、もう1曲トリオソナタの出番があったのだけど、そちらは代役を見つけず本番出演取りやめになっちゃったんだ。
おかげで、終了時間がその分早まって、慌てず片づけまでして、ゆっくりとチェンバロレッスンに向かうことができた。

本日のオマケ

みなさんは、いつも打ち上げをなさるそうだ。お酒飲む人、飲めない人に分かれて。

いつもチェンバロレッスンに走るから、そんなこと知らなかったけど、まあ半年に一度のことだから、打ち上げぐらいやっても不思議じゃ無いよね。

あたしは打ち上げに参加しなかったから、ひとりで自分にお疲れさんビールをふるまった。つまみはスーパーのたこ焼き。

朝ご飯抜きで行ったので、いつも朝に食べるようなあれこれも一緒に。