珍曲室内楽

音楽
すみだトリフォニー小ホール

友人とは言えない、でもただの顔見知りというわけでもない、数回合奏しただけのK村さんが発表会の案内をくれた。

K村さんが参加するブラームスだけが、タイトルだけ知っている曲。
あとはタイトルさえ聞いたことのない、珍しい曲ばかりなんだ。

まず、舞台にはグランドピアノが2台横並びに置いてある。
手前が、スタインウェイだったかな。奥がヤマハ。

手前が第一ピアノ、奥が第二ピアノ。
ところが、どうも奥のピアノの方がいい音がする。
ピアニストさんの音の粒の揃いかたがプロだ。
手前のかたも一生懸命弾いてるし上手いけど、並ぶと差がわかってしまうのは辛いねえ。

プログラムにスタッフの名前が紹介されてたけど、奥のピアノさんは「音楽指導」に名を連ねていた。
あら、ほんとにプロさんだわ。どうりで。

でもね、申し訳ない。ほとんど眠っちゃった。
さっき食べたビリヤニでお腹が十二分にパンパンになったのが効いてきた。

二曲めは、二台ピアノと二本チェロとホルン、という珍しい編成。

YouTubeで探したら、二台ピアノだけで演奏するものがほとんどだった。
原曲がこちら。それをシューマン自身が、あとで二台ピアノだけで弾くように編曲したようだ(音楽事典によれば)。

これは眠くならずに聴けた。それほど印象に残るようなメロディは出てこないから、有名になれないのも当たり前だと思う。

休憩時間にピアノを1台下げ。
ホルンにピアノ伴奏がつく、グラズノフの「夢」。
いい曲で短いのに全く聞いたことがないね。ホルン奏者なら定番なのかな。

で、最後がお待ちかねK村さんがファーストバイオリンを弾く、ブラームス弦楽六重奏曲第2番。
第1番なら有名で人気のある曲なんだけど、2番は何度聞いても覚えられない地味な曲。

でもK村さんが真っ赤なドレスで登場したので、一気にステージ全体が華やかになった。
いいなあ。腕前にふさわしいドレスだ。
プロ並みと言ってもいいかもしれないけど、完璧なのがプロ。たまに完璧じゃない音が出てしまうのがアマチュア。
音楽よりも、個々の腕前の差異を楽しんでしまったな。

あと、K村さんのご活躍が確認できたのが一番。
彼女、あたしたちの室内楽名簿には載ってるけど、ほとんどこっちではお名前を目にすることがないの。
うれしかったから、滅多に書かないアンケートを丁寧に書いてたら残り客の最後のほうになってしまった。

K村さん、招待ハガキに「お会いできるといいですね」って書いてくれてた。
社交辞令かも、と思ってたけど、ロビーで衣装のままキョロキョロする彼女を見つけて「K村さん!」と叫んでしまった。

「ああ、会えてよかったー」とホッとされる彼女に握手を求め、ぶんぶん振りながら。
あたしのことを覚えて、思い出してくださっただけでうれしいです。演奏もちろんすばらしい。

「また、一緒にやりましょう」なんて言ってくれるけど、これはまず社交辞令。
あたし、社交辞令ヘタだよなあ。「いえ、それはたぶん無理」とか言っちゃって彼女困ったと思う。

この活動は、1年か2年に一度しかやらないんだって。
そのほかは?と聞いたら、東京から出たところのオケを。
すまないK村さん、そのオケのチラシがアンケート用紙と一緒に配られたのにひと目も見てなかったよ。

あたしが背負ってる楽器を見て、「よはねすさんもこれから練習?がんばって」と送り出してくれた。

帰り道に、スカイツリーにご挨拶

本日のオマケ

ゆうべは時間が無いとわかっていたので、お気に入り業スーの焼き小籠包を解凍しておいた。

焼き目は最初からついて冷凍されてる。白味噌で小鍋仕立てにしたら、皮がふやけちゃった。

あとは、舞茸と小松菜のみ。出汁は「天然だし調味粉」。

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