土曜の話の続き。
土曜は一日にあまりにもたくさんのことがあったから、日曜の朝目覚めた時はもう月曜のような気がしたよ。
先週の練習時に、あたしはヘマをやった。
大ポカも大ポカ、自分の楽器をハダカのまま、練習所に置いたまま帰ってしまったんだ。
最後まで残っていた人たちで手分けして持ち主を探して。
その皆さんにお詫びを言わなきゃ。
会場入り口で待ってたら、監事オケ代表者の方が車で来た。
あら、秋山先生を乗せてきたのね。
先生と、別の責任者を下ろして、どこかへ車ごと消えてしまった。
駐車したら戻られるだろうとそのまま待ってたら、秋山先生たちが当然あたしの前を通り過ぎる。
先生、わたしに笑顔を向けて「どうも」とかなんとか、挨拶された!
先生のファンが待ち構えてると勘違いされたかもしれない。
いや、もちろんファンなのだがあたしは何も言えない。ただニコニコ、「こんにちは」と頭を下げるだけで精一杯。
監事さんは全然戻ってこないが、あたしにメールをくれたオケ仲間Sさんがやってきた。
もう、90℃の角度で最敬礼。
「よはねすさんならさもありなん」と思っていた、と笑う。
楽器を預かってくださった方の顔を、よく覚えていない。というか真っ暗だったのでよく見えなかったの。
Sさんならしっかり覚えてるだろうと「あの方まだ来てないですよね」と言って、一緒に探してもらった。
先週、話が弾んだ女子がいたので「あのあと、こんなことがあってね」と話しかけたら。
彼女のところにも電話がかかって来たけど、連絡先を知る人が少なくて、結局彼女のオケのパート全員に連絡が回ったそうだ。
ひえーー!!そんな大勢にまで迷惑を掛けちゃったんですね。
彼女、なぜか謝る。
彼女と話が弾んだせいではあるけど、彼女は1ミリも悪くないよね!
やっと、監事オケ責任者さんが現れた。
Sさんがあたしのところまで走って来て、教えてくれた。
責任者さんはいつものようにニコニコされている。あたしはただ頭を下げて「気を付けます」しか言えない。
そのあと、パートリーダーさんやコンマスさんたちが現れた。
楽譜の間違いを確認したく、そばで待っていたのだが、何やら席順のことで揉めている。
うちのパートリーダーさんと目が合った。
「みなさんのお顔も名前もぜんぜん憶えていないので、最初に配られた暫定案のままにします」とおっしゃった。
そうですよねえ、後ろに目が付いてるわけなじゃいですから。
とお追従を言ったつもりだったが。
よく考えたら、その暫定案ってあたしがトップサイドだったんだ・・・うひゃあ!
うん、ちょっと事情わかったかも。うちのパートの中で、どうもあたしが最年長っぽいんだもん。
まずいよー。室内楽発表会本番だったから、もうずっとこのオケの自主練してなかった。
トップサイドなのに、難しいところは変な音ばっかり出してしまった。
今週は、この曲に全力を傾けて自主練せねば。
あたしの楽器を預かってくれた人は、遅刻で参加されたようだ。
休憩時間になったら、またSさんが急いであたしに教えてくれた。
あたしが「きっとあの人だ」と思った人と合ってた。
Sさんと一緒に、その人のところへ向かう。あ、お礼の品を渡さなきゃ。
品は、こういうの。
ちょっと地味だけど、こないだ偶然このお菓子を見つけたので「これでいいや」と。
突然帰りの時間が遅れて、ご家族様にまでご心配をかけてしまったでしょう。
「いやいや、実は家内もこれ弾くんで、どんな楽器だか見たくて楽しみにしてたようですよ」
まあ!そうでしたか。では代わりにはなりませんが、コレ召し上がってください。
いえいえ、と彼は高速で手を振るけど、困ります。押し付けて受け取ってもらった。
練習は、もういつでも眼前に秋山先生のお顔があるのだ。
「前もやりましたよね」と先生が言われるその箇所は、あたしは理解できてなかった。
また間違ってしまったけど、「こうかな」と自主練で考えていたのとやっと一致し、弾けるようになった。
次に、管楽器の人が捕まる。この席から振り向けないけど、どうも男性のようだ。
これがまた、何度繰り返しても一音抜ける。完全に間違って覚えちゃってる。
先生も粘る。10分繰り返したのに最後までできず、とうとう「できるようにしておいてください」と、宿題にされた。
管楽器は一人で太刀打ちしなきゃならないから、大変だよねえ。
それにしても、うちのオケの管楽器でこんな人一人もいないよ。
また別の金管楽器だって、絞り出す音がひどすぎる。
いつもうちのオケの美しい音しか聞いたことがなかったから、聞くのが辛い。
うちのオケ、優秀なのかもしれない。
練習を終え、まず最初に自分の楽器をケースに格納する。いつもこうしないとな。
あたしの譜面台にパートリーダーさんの楽譜が乗っているのでなかなか片づけられないが、そのほかの持ち物の確認がおかげでしっかりできた。
電車を待つホームで、喉が渇いたので水筒を取り出そうとした。
リキャップできるアルミ缶に炭酸水と氷を入れて水筒の代わりにしたもの。
トートバッグに突っこんだだけなのに、ほかの小物に紛れて全然見つからなくて焦る。
そんな小さいものじゃないのに。おかしいな。まさか会場に忘れた?と心配になったが、やっと見つかった。
ところが、その飲み残しを、帰宅してから冷蔵庫に入れた記憶がない。
翌朝思い出してバッグをひっくり返すも、ない。ない。なんでー。
飲んだのは駅のホーム、立ったまま。
置き忘れるような場所なかったはずなのに。
ちゃんとした水筒じゃなくて廃物利用なのが救いだけど、布製カバーを失ったのは残念。
それもまた何かの景品だけど、ああいうのどこで売ってるんだろう。
買い物といえば食品しか売ってないスーパーしか周囲にないから、困っちゃうよ。
コメント
てんこ盛りの一日ですね
弱目に祟り目と言いますが失敗って何故か続きますよね
不思議です
素人から見たら一音抜けたら 変って本人は気づかないの?と思いますが
テンパってるのでしょうか?
同じ曲で演者で全く違う と思う時がありますが 何がどうなっているのか不思議です
いやもう、あたしの人生最初から最後まで弱り目に祟り目のような気がします。不思議です。
そしてほんとに、仮にも音符が読めるはずの人が音を抜かしてしまうのか、いや読めないとしても有名な曲なのに耳まで間違って覚えてるということがあるんですね。
まわりの人たちはみんな正しく覚えてるので、小声で正しく歌ってあげてました。思い込みって、こわいです。
まぁ何というか、「お疲れ様でしたぁ」な1日だったね。
忘れ物、ヒョンなところから出てきたってことになれば良いのにね。
ぼくこの間のレースで落としたと思ってた手袋が洗濯してたらいきなり出てきたのにびっくりした。
まあね、大変なことになったのは他でもないすべてあたしのドジ、脳足りんのせい。
手袋かあ。にゃんたさんの場合わざわざお取り寄せした品でしょうから失くすと痛いでしょう。出てきてよかったですね。
あたしも、景品だから粗末にしたのかな。保冷袋お取り寄せしようかな。