たまーに遊びに行く、室内楽サークル主催の講演会に行って来たよ。
タイトルが秀逸だと思う、「学のない人のための弦楽四重奏の成り立ち」って、インパクト強いでしょ。
「難しいこと、わかんなぁい」というあたしみたいな脳足りんはそそられるので、行ってみた。
講師は、古典四重奏団のメンバー田崎瑞博さん。
室内楽を始めるよりはるか20年ぐらい前から、お名前と風貌は知ってるほどの有名人だよ。
このサークル主催者をちゃん付けするほど仲がよくて、何かというと仕事を依頼してる。
サークルイベント準備練習をたった4人でやったとき、この先生をお招きして指導を受けたこともあるよ。
そのサークルはベテランさんが多くて、畏れ多くて、せっかく近い所なのにほとんど足が向かなくなっちゃった。
今回の講演会も、地理的には近いのだけど1時間かかる施設。
入場料はteketで支払い済。7月10日に来たメールのQRコードを見せれば入れる、と準備確認してたのに、きのう現地でメールを開いたら文章は読めるのにコードがエラーで出てこない!
チェック係さんは、まさしくその4人で指導を受けたときご一緒した人で。
あたしが脳足りんなのわかってるからか?メール本文だけ見せたら、見たことにして入れてくれたよ。
もういや。teket恐怖症になっちゃうよ。
会場は、文京区の施設「アカデミー音羽」の「多目的ホール」というけど、ほぼ会議室だね。
一応、一段高いステージがある。
お客は満員。田崎先生が前に立ち「学のない人がこんなにたくさんいらっしゃるとは」とかまし、笑いを取る。
あたしは顔が引きつったけどね。
表紙・裏表紙合わせて16ページのプログラムは、ほとんど楽譜。
田崎先生から「ほぼ」まとまった内容が送られてきて、前日に主催者が作ったそうだ。
中綴じ70部の印刷を「本日中に」と言って引き受けてくれる会社、伝手があるのもこの人の凄腕。
普通と違って、プログラムに曲目はあるけど解説はない。
そりゃそうだ。その解説こそがこの日のメイン内容なんだから。
バロックより前のルネサンス時代、楽器はあったけれど器楽だけの曲はなく、みんな声楽と一緒に演奏したとか。
・・・なんて、講義内容をここで公開しちゃいけないな。自粛。
で、1曲ずつ講義しながら「サンプル演奏」があったの。
田崎先生の組んでいる四重奏団に演奏なんか頼んだらチケット代が大変なことになる。
なんと、このサークル団員たちが自分で演奏するんだよ。
半数はよくお目にかかる人たちが、至近距離で演奏してくれる。それがすんごくうまいの。
先生が解説して、「ではそのように演奏をお願いします」とプレッシャーをかけるので、奏者たちは苦笑しながら、観客も吹き出しながら演奏が始まった。
曲の途中で、もし映像だったら字幕が入るところ。
「第1主題」「経過部」「展開部」「再現部」「結尾部」など、文字を貼った大きなうちわを先生が掲げる。
たくさんのうちわを操るのは大変そうだけど、面白かったよ。
うれしいのはね、バロック時代の通奏低音についての講義もあったの。
会場にあったアップライトピアノで、バス(チェロ担当)部分の楽譜を頼りに先生が和音を付けてる!
本職はチェロなのに、ここまでピアノも弾けるのかー。
あたしもせめて、和音を付けられるぐらいにはなりたいよ。
最後に質問コーナーもあったよ。
いつも、講演後にお客が個人的に質問に来るそうだ。
それじゃ、たった一人にしか答えられないから、今ここで。と言われ、数名が質問する。
どういう質問だったか、先生が答えをあきらめたのもあったよ。
「すみませんわたしも学がないので答えられません」だって。
こういうおちゃめな先生だから、みんな和やかな雰囲気。
あたしは睡眠不足であくびを連発してしまったけど、全く眠くならないんだよ。集中して聞けた。
お客の中には、もっとたくさん知り合いがいるかと思ったけど。
4人で指導を受けたうちの一人と、91歳になったおじいちゃまとは顔を合わせて、挨拶できたよ。
「ご無沙汰しています」と「こんにちは」しか言えない自分がいや。ほんとはおしゃべりもしたいんだけど、何も思いつかなかった。
本日のオマケ
昨夜のおつまみ。
パプリカと赤いんげん豆の赤ワイン煮、サントリーさんのレシピはレンズ豆だけど。前日インゲン豆の缶を開けたので、残りを使いたく。
もひとつはラムとしめじの赤ワイン煮。あのね、料理用にしか使えない、オイシクナイワインが冷蔵庫で場所ふさぎなので、夏だけど煮物をこれからたくさん作りたいと思ってるの。
これは、ずいぶん昔にお酒が飲めない友達がお土産に持ってきてくれた紙パックワインの箱に印刷されてたレシピ。豚肉としいたけとしめじだったのを、ラムのステーキ用肉を買ってきて。
あのワインも、味わうには努力が必要だったけど、こうしてレシピが役立ってる。ありがとう友達。
コメント
ワオ〜
またもニアミスやで
私もね、テケットで購入してたの。
550円だったかな。
でも、お腹が緩くて自粛したのよ。
なんか、神さんの意思を感じるでござるよ
ぎょえ。マジですか。バイオリンの会に行ったことがあるとおっしゃってたの、何か勘違いだろうと思ってましたがそれじゃほんとなんですね。うーむ、これは身バレの日も近いな。その日を楽しみにしてますよ。
「学のない人のための…」
心に余裕がある人でないと怒られちゃいそうなタイトル。
楽しめてよかったね。
QRコード表示できなかったのは多分リロードだからネット接続が上手くできなかったんじゃないの。
それrは受付の人わかるだろうから慌てない、慌てない。(わからない受付はくそ。まぁお下品な言い回し)
そう、笑えるか怒るか紙一重な危ないタイトルですよねー。このさじ加減がうまいと思うのです。演奏会じゃインパクトないから「艶奏会」と変えたらお客が押し寄せたり、うまくやってますよこの人。
そう、会場内ではネット無効なので場外でQRコードをみなさん見せてました。あたしだけネット接続できなかったんですかねえ。まあ入れてはくれるでしょうけど、主催者側は入場者数のデータ管理とかに影響しなかったかしらん。