某音楽大学最後の500円コンサート

旧奏楽堂 パッヘルベルカノン待ち おでかけ

上野公園内、旧奏楽堂では芸大生によるコンサートが300円や500円でたびたび聴ける。
ときどき、上野学園大学(音大です)が出演するコンサートがあるのは知ってた。

おととい、それに初めて行くことができた。
いつもそうなのかわからないけど、今回は学生3人の他に教授や講師が9人も出演してた。

プログラム最初はパッヘルベルのカノン、二曲めはモーツァルトディベルティメントで、バイオリン5人+ビオラ・チェロ・コントラバス各1人。

うち3人が学生さん。音が悪いのが聞こえるんじゃないけど、あまりうまくないのが見ててわかっちゃう人がふたりいる。

この音大、あたしの知り合いが何人も卒業してる。
二人はうちのオケにいたことがあって、ひとりは上手いけどもう一人は普通(笑)。あたしと大差ないぐらい。

お上手じゃないお二人は、その「普通」の友達よりもっと弾けてないように見えるんだよな。

お上手な学生さんひとりは、モーツァルトディベルティメント変ロ長調K137ではコンサートマスターを勤めてた。
パッヘルベルとモーツァルトの間に、その学生さんがご挨拶。
「私たち上野学園大学として演奏するのは、今回が最後になります」

泣けるー。この音大、もう学生を募集してないんだよね。
今の学生が卒業したら、学校ごと無くなっちゃうことが決まっている。
個人的に身近な音大だったから、感傷的になるよ。

そして、一番聞きたい曲がこのモーツァルトだった。
あたしの室内楽サークルで、元大学教授がすごく情熱を傾けてこれを半年間やることが決まってて。
言っちゃ悪いけどマイナー、短調という意味じゃなくあまり人気がないという方の意味ね、教授がかわいそうだから付き合ってあげようぐらいの気持ちだった。

でも、大体の音楽はそうなんだけどね、聞いて面白くなくても、自分たちで演奏するとなかなか楽しい、そんな曲。
だから、ここでYouTubeを紹介してもたぶん聞く人はつまらないと思うので載せない。

そして、その次に楽しみにしていたのがオーボエ広田智之さん、この大学の特任教授だったんだ、へえ。

オーボエといえば日本では長らく宮本文昭さんの独擅場だったけど、今は広田さんの時代。
一度、広田さんのソロでリヒャルトシュトラウスの協奏曲を聴いたのがいい思い出なんだ。二十年近く前だった。

ピアノ伴奏のオーボエソナタ、次は有名なシューベルトのピアノ五重奏「ます」の第4楽章だけ。
最後はアルビノーニのオーボエ協奏曲、作品9-2。
いい曲、人気がある曲だけど、クラシックに慣れてない人にはちょっと退屈かなあ。
興味があったらYouTubeで探してください。

学生さんが出たのは最初の2曲だけだったかな。
それはまあいいんだけどね。
なぜ、大勢いる(と思われる)学生さんの中からあのお二人が選ばれたんだろう。
最後だから出たい、って希望したのかな。

500円で名曲がたっぷり聴けて、全体として大満足だった。
これが、あたしが聴けた上野学園は最初で最後だなんて。もっと聞きたかった。

上野公園、噴水は止まって、うららかでした

普通のクラシックコンサートは、休憩をはさんで2時間が標準。
今回は、2時開演だから4時終了か?そしたら、次のコンサートに間に合わない。
・・・と心配していたけど、休憩なしだったのでかなり余裕ができた。

ハンドバッグに弁当(と言っても豆ごはんのおにぎり2個だけ)を詰めてきたので、このままJR上野駅から横浜まで移動する。
続きはまた明日。

本日のオマケ

きのう3月8日は国際女性デー。

に、関係あるか知らないんだけどなぜかヨーロッパでは男性が女性にミモザの花をプレゼントする日だそうで。

ほかの花屋には目もくれず、最初から青山フラワーマーケットに突進して、思った通りのミモザのミニブーケを買ってきた。咲き加減も、大きさもばっちり。

ミモザも毎年欲しくなるんだけど、そこらの花屋では扱ってなかったり、つぼみしか付いてなくてとうとう咲かないまま枯らしたり。今年初めて満足できたよ。

夕飯はこちら。

煮物は好きじゃないけど、こう寒いとさすがに煮物が欲しくなる。

たことじゃがいもとオリーブのトマトジュース煮。ワインもホット。

赤ワインには、干し芋を焼いてバターと黒こしょうを乗せたのが合うんだよ。

クリームチーズにマヨネーズと砕いたクルミを混ぜて、生ハムで巻いた。

ごぼうの甘辛煮は残り物。

寒くて、煮物があっという間に冷たくなった。

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コメント

  1. うなゆき より:

    ミモザの小さい花束、昨日見たけど、ちゃんと訳があったのか
    今知ったヨン
    で、オーボエ協奏曲聴きながら書いてます
    YouTubeで静止画に音楽だけ流れるやつ

    堅牢な石造りの城の塔の部屋
    外は陽が明るいのに、部屋の中は仄暗い…
    なんと無く滅入った気分で、窓の外を見る、って曲ですネ

    食卓の左側、厚揚げのロースト?

    • よはねす よはねす より:

      クラシックの素養があるうなゆきさんなら、この心に染み入る曲を楽しめたでしょうか。詩で曲を表す才能までお持ちなんですね。すてきです。
      厚揚げに見えるのが干し芋ざんす。ワイン欲しくなるからうなゆきさん危険。

  2. にゃんた より:

    この時期は朔望(あ、ぼくのいく喫茶店ね)が毎年ミモザフェアをやって店一面にミモザが飾ってあるのでよくしってます。
    今年はちょうど来週の月曜から土曜までだって。
    その間、美味しそうなプリンも作ってくれてるので行ければ行こうかなと。
    こういう言い方って大概行かないんだけどね^^;

    • よはねす よはねす より:

      まあ。朔望さん、あたしとも趣味が合うみたいで。そういうお店、うちの近所にも欲しいです。でも惜しい、3月8日は外して来週やるのね。1週間もチャンスがあるなら、にゃんたさんも行けばいーのにー。