平日室内楽発表会は非公開かと思ってた

音楽

平日室内楽の発表会が、無事終了した。

観客がほとんど来ない。前回は一人もいなかった気がするから、てっきり非公開なのかと思ってたぐらいだよ。

原則としてあたしが出没する室内楽の会は、三人以上の合奏とどこでも決められている。
しかしきのうの会だけは、たまに独奏にピアノ伴奏だけという人も許されるみたい。

先日ここに書いた、絵本のおじさんは、60歳からバイオリンを習い始めたというの。
なるほどね、という腕前。音程、かなり悪い。あたしも人のことは言えないが。
楽譜も、よく読み間違う。
でも、なにしろ弦楽器の人数が少ないので、そんな彼でも頑張って続けていただきたい。

というわけなんだろう、指揮者がおじさんに「やりなさい」と指定したのは、グノー作曲アベマリア。
ピアノ伴奏つきバイオリン独奏に編曲された楽譜を、おじさんに渡したそうだ。
絵本の会話のときにその楽譜を見せてもらったけど、まるで歌手が歌って息継ぎをしているような休符が付いてるんだよ。
おじさんは、人前でソロで弾かなくてはならなくて、とてもプレッシャーになっている様子だった。

プログラムが発表されたら、おじさんがトップバッターなんだよ。
これ、バイオリンの腕と同時に度胸も付けてもらおうという思惑?
ま、どうせ観客はわれわれ仲間だけだ。度胸試しとしては、いい環境かも。

と思ってたら、観客いた。
リハーサルがあと5分で終わる、ってところで扉を少し開けて覗いてる人がいてね。
「もう入れますか。I村の友人なんです」と言われ、一瞬迷ったけどもちろん入ってもらった。

I村さんというのが、おじさんの名前よ。
きのう、本番前のリハーサルのため会場に着いたら、おじさんも同時に着いたのだけど、知らない人たちと三人連れなんだ。
あれー。誰を連れてきたのかなと思ってたよ。
I村さん、あんなに眉を八の字にして困った顔をしてたけど、自分でハードル上げてるね!?

半年間、きっと猛練習したんだろうね。
とても美しいアヴェマリアだった。
みんなで大喝采。
I村さんのご友人たちよりもあたしの方が長く拍手したね。

休憩時間に廊下でI村さんとすれ違ったので、「おめでとうございます!」とまた拍手で褒め称えたよ。

プログラム2番と3番が、あたしの出番。
休憩があって、後半プログラムではあたしは椅子と譜面台のセッティング担当を仰せつかった。

名目は幹事ではないけど、裏幹事みたいなおじさんがリハ中にあたしを見つけてやってきてね。
後半プログラムを見ながら、必要数をそれぞれ教えてくれた。
この裏幹事のおじさん、あたし隠れファンなんだ。
発表会ではいつも曲紹介などしてくれて、それがとても楽しいの。

セッティング係はもちろん一人じゃないんだけど、あたしを選んでくれたことがうれしい。
しかし、彼が持っているプログラムに必要数をメモしてあるけど、そのプログラムあたしもらってないぞ。
前回の練習時に、もらえたらしい。カズちゃんも持ってた。
しょうがないのであたしはメモ帳に必要数を書き込んで、事なきを得た。

おかしいな。
これまで、会場入り口にプログラム(実はA4コピーペラ1枚)を置いてあったのに。
今年はやめちゃったみたいだ。
コピーよりもうちょっと厚い紙に体裁よく印刷したものが、会場扉に掲示してあっただけ。

残念だなあ。自分が出るプログラムだけは、記録用に取っておきたかった。
いや。そういえば、とメールを読み直したらちゃんと添付してあった。
これからの時代、むしろ紙よりデータの方がありがたいよね。
紙は溜まる。これから20年近く続けるつもりだから、部屋の中に山と積もる。
じゃなくて、パソコン1台の中に入ってれば、かえって探しやすいかも。

あ、あたしの出番のこと?まあ細かいミスはあったけど、謝るほどじゃないと自分では思ってる。
みんな、謝るんだよなあ。それがマナーなのかなあ。

本日のオマケ

夕飯はにしんそば。先日スーパーで十割そばが特売だったので1食だけ買って置いたんだ。

今まで、十割そばは乾麺を茹でていたのだけど、茹で方が難しい。湯の中でひっ付いて固まっちゃう。生麺を初めて試してみたら、とてもうまく行ったよ。

ただ、どうも嗅覚も味覚も落ちたのか、せっかく十割なのに蕎麦の香りも味もわからなかった。食感だけは素晴らしかった。視力も聴力も落ちる一方、最後に残るのは触覚なんだろうな。

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