弦楽器というものは。
使うたびに、ケースのジッパーをぐるっと開けて取り出して、弓を張って(ネジ巻くだけ)。
4本の弦をそれぞれ音合わせをして、やっと練習が始められる。
これが面倒なあまり、練習をしなくなっちゃう。ピアノはフタあけて2秒だから、つい比べちゃうんだ。
これを避けるため、楽器はケースにしまわず、基本的に出しっぱなしにするようになった。
それだけで、練習に取り掛かるのが楽しくなったよ。
昨年まではね、ピアノ部屋に置いて、夏は24時間冷房を付けてた。
28℃設定なら、寝室のエアコンと同時に使っても20アンペアのブレーカーは落ちないって気づいたので。
(「ピアノ部屋」は、ごめん、見栄張った。リビングの一角、仕切ることができるってだけ)
それが今年、電気代がいつもにも増して気になるでしょ。
いちいちケースに入れて、寝室に持ってって寝るようにしたの。
そうすればピアノ部屋のエアコン夜間は消せるから。
ところがさー、ある晩エアコンは切ったのに、楽器を移動するの忘れてしまったの。
翌朝気づいてあわててピアノ部屋に行ったらすでに室温30℃、あっちゃー。
エアコンはすぐ付けたけど、練習はその日夕方。
ケースを開けて、否応なく思い出した。
弦が1本、びよよ~ん。切れちゃってた。
まー、1本だけで済んでよかったかも。
そして、発表会の前日とか当日じゃなくてよかった。
新しく張った弦は、音程が落ち着くのに1週間以上かかるんだよ。
しかし、きのうは平日室内楽の会。
合奏中、音が狂いませんように。
祈ったところでムダ、なはずなんだけど、奇跡的にあまり狂わなかった。
きのうの1曲めは、ハイドン弦楽四重奏曲「JOKE」という愛称が付いてる。
ハイドンって、名前はどんくさいかもしれないけど、ユーモアあふれる人だったんだねえ。
「びっくりシンフォニー」とか「告別」の紹介をしたいけど、長くなるからまた今度にする。
この弦楽四重奏曲作品33-2は、第一楽章のバイオリンのポルタメントに可笑しみがある。
第四楽章、一番最後に可笑しな仕掛けがある。
3小節も休んで、「これで終わり」と見せかけてだまされた聴衆が拍手をしてしまうが、実はもう一押し残ってた。
ハイドンにはさらさら興味がなくて、全然知らなかった。
聴衆の中にあたしがいたら、だまされて拍手しちゃうところだったよ。
仕掛けだけじゃなく、全体に楽しい曲だった。
これをエントリーしてくれたバイオリンさんありがとう。
ここの会に、きのう初めて参加する女性が来てたの。
でも実はあたし、この人知ってる。
こないだの日曜の発表会に、幹事さんが休んだので代わりに3曲も弾きに来てくれたんだ。
幹事さんから「あなたなら全部やったことあるでしょ」って頼まれたんだって。
この女性、50代前半ぐらいかな。
お兄さんが先に音楽を始め、「この楽器をやりなさい」と言われ。
まだファーストポジションしかできないのにどんどん参加させられ、ベートーベンモーツァルトシューベルトは全曲やったことがあるんだって。
すごい!!!!
あたしの行ってる日曜室内楽じゃ、半年間同じ曲を練習するからね、あたしのレパートリーが全然増えないことが不満だった。
だから、こっちの平日室内楽も増やしたんだよ。
シューベルトの「死と乙女」とかスゴイ名曲はいつかやりたいけど難しすぎるから最後にとっておく、みたいなことを言ったら「1年でも早く、すぐにでもやったほうがいい」ってアドバイスしてくれた。
やりたいのはヤマヤマだけど、あっちでは入れてくれなかったし、ここの会じゃ難曲は認められないしなあ。
あたしでも入れてくれるところ、もうひとつ増やしちゃおうかなあ。
このスゴイ女性が普段行ってるところは、こないだ忘れ物を取りに行ったとき乱入したところだ。
いいかも。1年でも早く始めたほうがいいんだもんね。
きのうはもう1曲やったんだけど、長くなったからそれも今日はカット。
コメント
なんてパワフルな方。
人の目より自分の気持ちってことね。
尊敬しちゃうな。
楽器の為にエアコンつけておいてあげないといけないのね。
ペットみたい。
可愛いでしょう
(^^)
早く始めないと自分の体が先にガタが来ちゃいますよ、って。なんて恐ろしい。すでに自覚症状出始めてますからね。
楽器かわいいです。そのわりに、練習所に置いてけぼりにしてしまう飼い主。
パッサカリアをYouTubeで予習しました
心癒される曲ですね
ドラマに流される曲だ。
が私の正直な感想です
演者 楽器で本当に違うのにビックリ‼️
バイオリンとチェロの演奏YouTubeは結構攻めてきて同じ曲と思えない
これなら居眠りせず済みそうです
でも居眠りしてハイドンの驚愕も聞いてみたい
ハイドンもよはねすさんのブログ読んで早速調べましたヨ
予習してくださったのですね。もう、それだけでうれしい。はい、大変ドラマチックな音楽ですよね。
これ、原曲はチェンバロ独奏なんです。それをハルボルセンって人がバイオリンとビオラの二重奏に編曲したのですが、人気がある曲なのでいろんな楽器にアレンジされてます。最近は子供でも弾けるピアノ連弾バージョンが気になっていますが、楽譜がみつからなくて。
ハイドン「驚愕」も調べてくれましたか。うれしいうれしい。こないだオケの本番でやったんです。客席で飛び起きた人がいるか見たかったんだけど、そんな余裕がこちらになくて残念w