小指の思い出

ときどき、足の小指を家具の角にぶつける。
スリッパを履いていれば大したことはないんだろうけど、寝床から起きるときとか。
夏のスリッパをトングタイプにしてからは、昼間でも危険がいっぱい。

ぶつけるたびに思い出すのが、伊東ゆかりさん。

あなたが　かんだ　わたしーが有楽町

どうしても歌っちゃうんだよねー。
ま、さすがに当時4歳か5歳のあたしは冒頭しか覚えてないけどね。
替え歌は仲良し同期、3歳上の部長が教えてくれた。

そう、昼間、机の角にぶつけてさ。
でも、骨はきっと折れてないよなー。折れてたら痛み、こんなもんじゃないだろう。

うちの近所、整形外科医ないのよ。半年ぐらい前に探したのは30分も歩くところだった。
ほんとに折れてると確信するなら、酔い止め飲んでタクシーも使うかもしれないけどさ。レントゲンで確認したいけど、我慢しちゃった。

小指が当たらないサンダルを履いて、片道１ｋｍの図書館は行ったよ。びっこひいて。
予約本が5冊も溜まってたから。
しかし、帰って来てから気づいた。返さなきゃいけない本を出すの、忘れたー。
返却期限は翌日（つまり今日）だったの。もう一度なんて行けない。諦めた。

夜の予定も迫っていたし。
早めの夕飯食べて、出かけるぞっ。

残り物の里芋には食べるラー油かけて。
主食はインスタントパスタともいえるクスクス、同量の熱湯をかけてふやかすだけで食べられる。味付けは塩コショウ、オレガノ、ワインビネガーとオリーブオイルでシンプルに。

行先は市ヶ谷、元気なら御茶ノ水からＪＲに乗ればすぐだけど、お茶の水までは10分ぐらい歩くんだよね。
時間がかかるけど、最寄り駅から乗り換えでメトロで行くことにした。
ルーテル市ヶ谷ホールへ、メトロなら駅から徒歩2分。ＪＲなら7分。

このホールは数回行ったことがあるし。目の前の道路を、何年か通勤で使っていたし。
ところが、メトロを使って行ったことがなくてさ。
いくらびっこの足とはいえ、10分も歩いてるのに見つからない。
地図を見直したら、とんでもなく行き過ぎてた。悲しい。でも悪いのは自分。更に悲しい。

珍しく、有料のコンサートに行ったんだよ。
ネットで席を選ぶこともできたけど、なんとなく「お任せ」にしたら、ホール中央に近い、とてもいい席のチケットを送ってくれた。

わー、と喜んで席についたら、目の前の席の人が・・・見覚えが・・・
オーケストラの仲間のご夫婦だった！びっくり。
このシリーズのコンサート、去年から毎回来てるんだって。
お二人とも、すご腕だからねー。ショスタコーヴィチなんて弾いちゃうのかなあ。

このコンサートは、ショスタコーヴィチ弦楽四重奏の全曲演奏、レクチャーつき。
ショスタコってちょっととっつきにくいんだけど、最近あたしはショスタコづいてて。
オケの別の仲間のショスタコフリークが頼みもしないのに貸してくれた、弦楽四重奏とピアノ五重奏のコンサートの楽譜とＣＤをまだ返せないまま。
そのポケットスコアを持って行って、うん、よかった。

レクチャーの間のサンプル演奏は普通なんだけど。
それが終わって、本物の演奏が始まる前に、スタッフが譜面台を片づけちゃったんだよ。
なんと、全部暗譜で演奏された。
この四人の団体でベートーベンなら暗譜で弾いてるの見たことあるけどね。
まさかショスタコまで暗譜とは驚かされた。

休憩時間に、客席を見まわしたら。
同じように後ろを振り返ってる女子と目が合った。
お互い、あっと口を開け。彼女が大きく手を振って立ち上がったので、あたしも立ち上がる。
ときどきお世話になっている、室内楽のお仲間だよ。
彼女はあたしより20歳は年下だけど、八面六臂に活躍してて、尊敬してるんだよ。

彼女はショスタコを1曲初めて弾いたところなので、聴きに来たとのこと。
うん、挑戦するだけでもすごいよ。

実は今年の合宿で、1年ぶりに会った幹事さんがあたしの顏を見てね、「なんだか感じがかわりましたね」って言われたんだ。
うん、1年でトシ取ったわ、と思ってたので、この女子がひと目であたしを認識してくれたのがうれしかった。
彼女が主催する室内楽サークルを、合宿で知り合った人にも紹介しといたから。
あたしにも、「また来てくださいよー」と言ってくれる。そうですねー。ちょっと、顔つなぎに行ってみようかしら。

本日のオマケ

いつもと趣向を変えて、食べ物じゃないものを。

えへへ。見苦しくてごめーん。指じゃなくて付け根が内出血した。しばらくウォーキングしづらいなあ。