妹の音楽教室発表会

オーケストラ4人編成 おでかけ

妹は、あたしのお古の楽器を使って音楽教室に習いに行ってる。
きのうは昨年に続き2回めの発表会だったので、当然あたしも楽しみに行ってきた。

大手ではない教室だけど、いろんな楽器の講師先生を雇ってるのでけっこうな人数の生徒さんがいる。
発表会はほぼ12時から夜まで、半日がかりだ。

ピアノなら個人芸だから一人ずつの発表だけど、弦楽だからか?それともこの教室のポリシーなのか、十把ひとからげ約90人の大合奏。

見えないよー

それでも、妹の上達は目で知ることができる。
昨年より、ほんの少し弓を大きく使えるようになってたよ。

全く見えなくなったので視点移動して

ほんとはさー、もっと弓の根元から一番先端まで全部使ってほしいんだけど。
妹ったら、自分の楽器の音がみんなのより大きく響くから、周りに聞こえるのが恥ずかしいんだって。
だから、つい控えめな弾き方になってしまうようだ。

周りには聞こえるかもしれないけど、大合奏になったら客席のこっちには誰の音だかわかりゃしないのにね。

ま、楽しみは妹だけじゃない。
そのほかの子どもや、指揮者の振り方も見どころ。
大合奏のあとは、ゲスト&講師の演奏。妹も戻ってきて、一緒に聴いた。
うれしいことに、曲目がドヴォルザークピアノ五重奏、今あたしが情熱を傾けて練習している曲だよオイ。

4楽章の曲、ひとり1楽章ずつだから4人のピアニストが交代で登場、みんなすごいドレスの大人。
生徒さんではなさそう。たぶん、音楽教室代表先生のお知り合いだろう。
あのドレスだと、みなさんプロかな。

あたしが自分で弾いてると、ピアノが主役にしか聞こえないのだけど。
客観的に聞くとそうでもないんだな。弦楽の伴奏ピアノって感じ。
そんなに気負わず弾いていいんだな。

あたしはYouTubeみたいな速さでは弾けなくて自分で残念なんだけど、この4人の皆さんはあたしとYouTubeの間ぐらいの速さだった。
一人だけ、和音の連続が全部間違っちゃった人がいた。でも、あっという間に過ぎ去るので、音楽上困るほどではない。
なるほどー。これぐらいのミスタッチは、それほど気にしなくても良さそうだ。

それよりは、さっきの素人に毛が生えた程度の指揮者のせいで合奏が合わなくなりそうな方がずうっと冷や冷やしたよ。

それにしても、プロだかセミプロだか知らないけど、プロの弦楽と合わせるのはさぞかし気持ちいいだろうなあ。
うちの井川さんだって、本当はもっと速く弾きたいけど無理。あたしの速さとちょうど釣り合ってるからいいんだけどさ。
トマトさんの合わない音程を聞きながら、さらにテンポを落として合わせるのってなんだか残念の上塗り。

偶然なんだけどね、この発表会会場があたしの日曜室内楽練習所なの。
こないだの日曜に弾いたそのピアノで、同じ曲が奏でられたのを聞ける喜び。

ランチ休憩

もうちょっと聴きたい曲もあったけど、もう3時半。お腹が空いてたまらないのでご飯を求めて妹と中抜けした。
行く店は決めてあったのだけど、まさかの臨時休業。GWだからか?
駅前なのに、まだまだ田舎で開発されてない。
ほかに一軒だけあったのは、なんとドッグカフェ。
犬を連れて入ることができて、犬用メニューもあるんだよ。

まちがえないように人間用メニューを選んで。
あたしは月替わりパスタ、きのことベーコンの醤油和風。
妹は「取られたぁ」といいながら「じゃあカオマンガイにする」と。

同じメニューを選んじゃつまらないと思っているんだろうが、食べたいもの食べりゃいいじゃん。
しかし今、思い出した。
母が健在だったころあたしと外食に行ってね。
あたしも、いろんなものが食べたいからいつもあえて母と違うものを選んで店員さんに伝えたんだ。
そうすると、母がおろおろして「やっぱりわたしもそれにする」と、わざわざ店員さんを呼び戻して変更する。
娘と同じものが食べたい母と、違うものが食べたい娘。
そんなグチを妹にぶちまけたことがあったなあ。

妹がその話を覚えてるかはわからないけど、そのせいであたしと違うものを選んだのだったら申し訳ない。

ランチ後にもまだ聴く

あたしは、まだそのあと聴きたい曲があった。
あたしだけホールに戻るつもりだったけど、妹も最後まで付き合ってくれた。

生徒さんひとりに、講師が一人とか三人組んでくれる二重奏や四重奏。
フルート二人にピアノ伴奏が講師、のトリオはショッカーという作曲家の「3つのダンス」という曲。
まったく知らない曲だったけど、フルートさんお二人ともプロ並みの上手さでびっくりよ。

あと1曲、バッハのブランデンブルグ協奏曲第5番まで聴いて帰ることにした。
フルートとバイオリンとピアノの三人がソリストで、弦楽伴奏が付く。

この曲も、日曜室内楽でやったことがあるよ。仲間のピアニストがオリジナルカデンツァを作って弾いてたの。
先日、ファゴット協奏曲の話を書いたときにもカデンツァ部分に触れたのに、妹はカデンツァとは何かわかってなかった。うーん、素人さんには通じない文章を書いてしまったか。

もうひとつ思い出がある。父の死後模索していた母の仕事と住処がようやく定まって、母がステレオセットとLPレコード2枚を買ってきたの。
そのうちの1枚がこのバッハ。ちなみにもう1枚はショパンのノクターン集だったな。
あたしは小学6年生だったけど、その時初めて聴いた。レコードだから繰り返し繰り返し聞いたよ。
妹は当時3年生。「この曲知ってる?」と聞いたら「知ってる」と。
よかった。この発表会で、自分が弾いた曲以外で知ってたのはこれだけだったかもしれない。

妹の発表会を観に行ったというよりも、あたしの趣味に妹を付き合わせたというほうが正しそうだ。

でも、妹が最後に言ってた感想「こんなプロに伴奏してもらって、すごい体験だね」というのがとてもとても正しい。
価値がちゃんとわかってるなあ。

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コメント

  1. にゃんた より:

    上達は見てわかるってやっぱりすごいね。
    かっこいい。

    お昼のメニュー、極端に嫌なものでない限りは人と同じものにすることが多かったなぁ。
    特に仕事がらみでお客さんと一緒に行くような時はほぼ確実に。
    同じもの頼んでると、出てくるタイミングがほぼ一緒になるから、片方だけ先にきて「どうぞどうぞ、冷めないうちに」とかいうこと言ったり言われたりのやりとりがきらいなんだよね^^;

    • よはねす よはねす より:

      あーわかりますー。あたしはビジネスランチなんてしたことないですが、ひとりだけ違うもの頼んで早く来たり遅く来たりすると気を使っちゃいますよね。気づかいできる人ならではの悩み。

  2. うなゆき より:

    発表会、準備は大変だけど
    どんな習い事も一気に上達しますよネ。

    着飾るのも楽しい
    ネックレスと髪飾りを付けた女の子も微笑ましい。
    エネルギー貰えますね。

    ランチ、仕事なら同じのだけど、私用なら、違うのを頼む派です。
    親しい人ならシェアするし、盛り付け見るだけでも嬉しい

    • よはねす よはねす より:

      人前で弾くと上手になるって、そういえば親友からも言われたなあ。妹も、聞こえやしないのに緊張したのは意味あることだったんですね。ありがたいご意見です。
      服は黒と決められてたみたいなんですが、精一杯おしゃれしたい女の子は微笑ましいですよね。
      あたしも、母とシェアしたかったんです。昔はやってた気がするんだけど、晩年できなくなったのは孤独感を募らせていたせいかなあ。
      本当は24時間べったり一緒にいて欲しいのだ、と言ってましたからね、食事も一緒じゃないと心細かったのか、と今ごろ思ったりしてます。