太田裕美

最後の一葉 昭和話

最後の一葉。

O.ヘンリーの名作をもとに作詞された、太田裕美の歌った歌謡曲があった。

うちの哀れな鉢植えを見るたびに、あの歌が思い浮かんでしまう。

花屋で、2種の花と1本の葉物を束ねて買ってきたのはいつだったか。3年ぐらい前かも。
その葉物のドラセナだけが、いつまでたっても枯れないの。

そのままずっと花瓶に生けておいたら、根が生えてきちゃった。
捨てるなんて可哀そうでできない。
うちの小さな植木鉢に植えたらどんどん大きくなって、百均で大きな鉢と土を買って植え直した。

盛大に育った頃のドラセナの写真がみつからず、残念。
何度も夏や冬を越したのに、この夏あれよあれよと葉が落ちて。
こんな姿になってしまった。

思い当たるのは、節電しすぎ。

これまで、夏は楽器のために24時間冷房かけっぱなしだったのにね。
今年は節電プログラムに参加したものだから、楽器を寝室に移動して、リビングは灼熱地獄だったの。

ごめんよぉ。鉢も一緒に寝室に連れて行くべきだった。

もう、だめだな。と、太い茎にハサミを入れたんだけど。
太すぎでハサミが入らない。

枯れて残った葉だけ切りとったら、まだかろうじて2枚生きてる葉が残ってた。
Oヘンリーでは、嵐の晩に飛ばされなかったツタを見て、病床の女が生きる意欲を取り戻すんだった。

あたしは、太田裕美の歌を思い出す。
そのころから歌謡曲は避け始めてたのに、この曲はピアノ演奏が入るので気になって。
耳コピーがんばったよなー。

前奏は簡単だけど、歌が入ってからはコードしか押さえてなくて、これがあたしの耳ではなかなか聞き取れなかった。

太田裕美と言えば「木綿のハンカチーフ」だけど、あたしは当時極力覚えないように耳をふさいでたんだ。
それでもどうしても少しは耳に入ってしまう。

「わたしは~、欲しいものはないのよ~」
と言ってるくせに、舌の根も乾かぬ内に
「ハンカチーフください~」
なんて、つじつまの合わない歌だと長年思ってた。

数年前に初めてラジオでかかった時に思わず通して聞いてしまって。
初めて意味がわかって。涙さえ出そうになった。
こんな歌だったんだー。あの当時、さんざん掛かったわけだよなあ。

今日のオマケはかぼちゃの種。

無農薬無肥料の野菜を取り寄せているんだけど、よくかぼちゃが入ってくるの。
かぼちゃの種も好き。
洗って、干乾びるまで室内で放っておく。

頃合いを見て、タネの周りをキッチンばさみでくるっと切り落とし、殻を剥がすとおいしい部分が出てくる。

そりゃ、手間はすごくかかるけど、貴重な野菜から採れる種を捨てるなんてもったいなくて。

今年もう2回かぼちゃが届いたけど、2回とも実にうまく種が取れた。
よく乾いたから、簡単に殻が剥がせるの。

きっとこれも酷暑のおかげだと思う。

ドラセナも、もうしばらく我慢したら茎までしっかり乾くかな。

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コメント

  1. うなゆき より:

    ドラセナちゃん まだ生きている気がするなぁ
    ベランダに出して毎日水遣りする価値はあるかも

    カボチャの種がまさかの自作でビックリ仰天‼️
    デ作業する時の下敷きも音楽関係の新聞?で さすがです

    • よはねす よはねす より:

      そうですね。ひん死だけどまだ命の火は消えてない。でもここから復活してもひょろ長い茎が残ってカッコ悪い気がするし。こういうデザインの木なんだ、と思えば思えなくもないw
      カボチャ種、妹にもびっくりされましたが、殻むき方法ネットで見たのであたしだけじゃないはず。音楽関係のフリーペーパー、よく気づきました~ぱちぱち。さすがはウチのブログコメンテーター。これで借金点数15点下がりましたね( *´艸`)

  2. にゃんた より:

    太田裕美はもうとにかく昔から大好きだったなー。
    デビュー曲は雨だれ。
    LPは全部持ってた。
    木綿のハンカチーフが流行ったのは中学生の頃かな。
    ラジオの深夜放送のリクエスト番組では大概1位になってて喜んでたんだけど、残念ながらオリコンでは1位にはなれず2位止まり。
    あれのせいだよ。B面が「一本でも人参」だったシングルのA面の曲。
    そう、「泳げたい焼き君」のせいだったのでした。

    • よはねす よはねす より:

      へー、そうだったのですか。雨だれも覚えてますよ。
      たいやき君はオバケヒットでしたからねえ。誰もかなわない。
      あのころ「王様のアイディア」のショーウインドウにレコードプレーヤーが飾ってあったんだけど、プレーヤーに載ってるレコードまでたいやき君だったのがなぜか忘れられません。