声楽発表会のぞいてきた

きのうは、近くのホールで素人さん発表会があったので行ってみた。

詳細不明。ホールのＷｅｂサイトもとても探しにくいけど、そこで見つけた情報は「全席自由、入場無料」ぐらいしかわからない。

その団体名でググって少しだけわかったのは、主に声楽の音楽教室。
でも、どうやらそこの生徒ではなくても、個人で楽器など発表したい人も申し込めば発表会に参加させてくれるみたい。

とりあえず飛び込んでみた。
プログラム、最近は自分で1部ずつ取る方式にどこでもなっているけど、ここは懐かしの手渡し復活だ。
そして、観客はほぼ70代に見える。
ま、平日の昼間だもんね。学生さんもお勤めの人もほぼ来ないだろう。

と、いうことは。
出演者もそれぐらい。若くてもせいぜい50歳から、70歳ぐらいまで。

トップバッターはバイオリン独奏

プログラム1番は、バイオリン独奏。うれしい。
60代後半ぐらいの男性、ヴィエニャフスキー作曲「スケルツォ・タランテラ」、うわー難曲をすごいなあ。
たまに天才おちびさんも弾いたりするけど。

素人さんではあるけど、音程は正確だし、これぐらい弾けたらそりゃ人前でも弾いてみたくなるだろうなあ。
ごくたまに音程がうまく取れなかったところで一瞬落胆の表情もするけど、弾き終わった時、はにかみながらの笑顔はオジサンでもかわいかった。

ところで作曲者のヴィエニャフスキって、みなさん読みにくいでしょー。
安心してください、あたしも読めません。
日本人同士ならビニャフスキ、で充分通じます。

声楽の部

次からの登場はすべて声楽、全員女性。どうも講師が女性だからか、個人の男性生徒は募集していないそうだ。
一瞬、セクハラ防止かと思ったけど、いやいや、楽器と違ってお歌はね。
異性に教えるのは向いてないよね。お手本歌えないもん。

そして、歌曲よりオペラが得意なんだね、この先生はきっと。
声楽はあたしは不得意だけど、聞き覚えある曲も少しはあって、助かった。
逆に、知っている曲だと「ここで高音が来る！」と身構えてしまって、歌手さんの苦し気な声を聞くのが辛くなったり(笑)

いや、みなさん、お年の割に高い声が出るのよ。
最初から最後まで硬い表情の人、最初からにこやかに衣装を翻して登場する人、いろいろだけど。

そして、女性は衣装も大切ね。
室内楽でも張り切ったドレスを着る人もいるけど、声楽はおもむきがまた違っておもしろい。
特に、ネックレスはみなさん石がぎっしりついた豪華なの。
楽器を弾く人は傷つくのが心配だから、アクセサリを着ける人はほぼいない。

ドレスも、どなたのも室内楽ではお目にかかれない凝ったドレスで、とても楽しませてもらった。
室内楽でもそうだけど、ドレスってみなさんどこで買うんだろう。
レンタルドレスの店をのぞいたことがあるけど、1回借りるだけでウン万円とか目玉飛び出るし、「素敵」なんて思える服全然なかった。

あたしが歌が苦手なのは、自分が声が出なくてヘタだから。
だもんで、屁理屈をつけて歌を遠ざけていた。
歌なんて、感動したとしても歌詞の力が大きいのでしょ、とか。

でも外国語のオペラだから歌詞なんてわかるはずない。
それでも、プログラムに曲目解説を付けてくれたのでね。
そういう情景を歌ってるんだとわかると、ちゃーんと感動できる。

素人さんとはいっても、みなさん上手いってことだろうな。
歌で、感情をたっぷり表現できるのうらやましい。
楽器でここまで感情込めるの、難しいよ。
いやいや、楽器だってこれぐらい表現したい。練習がんばるぞー。