あたしが勤めていた会社で長年仲良くしてもらった先輩がいる。
先輩は3月生まれ。早生まれだと、年齢差を数えるのがパッと直感でわかりにくい。
女性は年齢を非常に気にするものなので、あえて「今何歳だか」は考えないようにして。
おしゃべりも、お互いタメ口や丁寧語を交えていた。
今月の誕生日にも、いつものようにハピバメールを送ったらね。
普段から返信は遅い人なのだけど、それにしてもその日のうちにも翌日にも返信がないのは珍しいな。
と思いながらも放っておいたら、2日後の夜に返信があった。
先輩は60歳で退職、現在再雇用の身。
人事考査面談で「有休の残りを使ってね」と言われ、驚いて確認したら「今月末で契約終了」とわかったんだって。
毎年、彼女の誕生日にボヤッと年齢を数えてみる。
たしか、学年でいうと3学年違いのはず。
浪人などしてないけど、彼女は中途入社なのでますますややこしい。
すると、今年の誕生日が来たら64歳だと思う。
65歳まで雇用延長するものだと思っていたのでびっくりした。
60歳になった時に、延長契約をするんだそうだ。
2024年3月末まで、と書かれていたのは覚えている。
でも、なんとなく2024年度末だと思ってしまった。
わかるわあ。あたしも同じ勘違いしそう。
だって自分では「65歳になるまで働く」、って思い込んでるからね。
それが何年何月か、って特に3月生まれだと勘違いしやすいよね。
カレンダーの年と、会計年度の違い。
先輩は会社で、あたしと同じ待遇。収入はそれほど違いはないはずだし、独身。
でも、ちょっと浪費癖があるのかな。常に「お金ない」が口ぐせ。
60歳になるとき、収入は大幅に減るけどそれでも雇用延長しか考えられないって言ってた。
若い頃はバブル期でもあったのでいつもブランドバッグ使ってたのに。
60歳ぐらいから紙の手提げ袋で通勤するようになって。
さすがに貴重品は身の回りに置くけど、紙バッグは共同ロッカー(コート掛け)に毎日置いてる。
先輩に向かって、あたしは歯に衣着せぬタイプ。「だんだんホームレスに近づいてるね」と言ったこともある。
何が気に入っているのか、そのバッグしわしわになっても取り替えないんだもん。
ロングヘアだから元々美容院にマメに行くほうではなかったけど。
最近は白髪が増えちゃって、もうたーいへん。
昔はあんなに可愛かったのに。と、残念に思う。
え?ひとのこと言えるのか、って?
あたしは若いときから可愛くなくてしかもデブだったから、そんなに落差ないのよ。
こんなにタイプが違うのに、とっても気が合うのはなぜなんだろうね。
お互い、価値観は違うけど、決して批判はしないで、違いを面白がってた。
現在あたしは、ありがたいことにお金は予想を超えて使い切れないほどの残高になったので、不安は何もない。
先輩はメールで「茫然自失、4月1日はもっと後悔するんだろうなあ」と言ってたよ。
これ、考えてみるとアリとキリギリス実写版だよな。
「ドケチ」と人に蔑まれても気にせず「貯金が趣味」を自他ともに認めるありんこ。
「蝶よ花よ」と人生を楽しんでいたキリギリス。
あ、でも最近違う解釈を聞いたような気がする。
キリギリスは今も生活を満喫しており、アリはいつまでも這い上がれず息も絶え絶えに働き続けている、って。
どうしたらそうなっちゃうのか、知ってる人教えてください。
本日のオマケ
おととい、カツオのたたきを買ってオイルとハーブで低温調理しておいたの。
元レシピはマグロと炊飯器。あたしは湯煎。ああ、タイムの小枝の代わりにローズマリー使おうと思ってたのに忘れちゃった。
まずはそのままおつまみに。乾パンに乗せて。
で足りるわけないので、業務スーパーレトルトのブルグル小麦とひよこ豆のピラフ。に、小松菜をちょっと混ぜて。さらに干し芋バター。黒コショウを掛けると軽めの赤ワインに合うっていうからー。
コメント
通勤バッグ
若い頃は見栄を張ってました
何であんなアホな事してたのか、今となっては謎です
いつまで働くか問題、は難しいですね
でも、働かない駄目の境遇じゃないだけ良しと思ってます
低温調理って、専用の器具を使うのかしら?
興味あるけど、買っても2〜3回しか使わないと思うので手がでない
あたしは逆に、なぜあんなビニールにしか見えない茶色の、それも誰のだか区別もつきにくいバッグを皆さんがありがたがるのか、どうしても理解できませんでした。
と言っておきながら実は心の底では憧れがあったのかなあ。ビニールに見えるエナメルの財布、とうとう買っちゃったもんなあ。
元レシピでは、炊飯器を使っています。低温を維持できる機能がついているそうです。あたしは、保温性の高いやかん。
沸騰しそうになったら火を止めて放置するだけ、いい加減ですが、材料が鰹たたきで火が通ってなくても食べられるので気にしないだけ。
これ、ゆで卵も放置調理でうまい具合の半熟ができるのでとても気に入っているのです。ちなみにやかんの商品名は「シラルガン」です。
ぼくは結構お金には無頓着のまま生きてきて、貯金もほとんどしてなかったけど海外行ってる間は向こうでの生活費が全部支払われてたので、その間の給料が丸っとたまって、あとは自社株だけMAX買ってたのが長いこと低迷してるうちにかなり増えて最後にドーンと上がったという運の良さだけで生きてる。
どちらかというとキリギリスなんだよなー。
どうでもいいけどあ「あのねのね」というコミックバンドの歌にありのままに生きたありはー…ありのままだったって歌があったなぁと。
シラルガン、Amazonでみてみたらかなり良いお値段ね、お鍋に5桁はだせないわん
えー。世の中にはそんな恵まれた運の持ち主がいるんですね。金運は遺伝するって聞いたことがあるから、要因はそれかな。
あのねのね面白かったですよね。一人が破天荒すぎる変な人だったな。でも、ありの歌は知らなかったです。
シラルガン、ミニマリストのためにあるような品です。煮物揚げ物汁物に茹で物蒸し物、みんなコンパクトに作れます。
・・・今おいくらなのかとググったら、2019年で販売終了ですって?道理で類似品が安く売ってるわけだ。
でも類似品みんなテフロン加工だから買いたくない。今持ってるシラルガン、大切に使わなきゃ。