いろいろ音楽活動している中で、チェンバロレッスンが一番ラクで楽しいかも。
歩いて行ける場所だし、持ち物は楽譜だけでいいから気軽に行けちゃう。
ある程度、自己満足できる程度に練習して、先生に見てもらうと曲のイメージが全く違ったりして、目から分厚いウロコがボロンと落ちるのが面白い。
しかも、先生はあたしの世間話やグチまで聞いてくださる。
それも、親身になって心配していただいたり、先生の個人的な話も教えてもらって、あたしを楽しませてくれる。
昨年最後のレッスンでは、先生の行ったアマチュアコーラスの演奏会の話を聞かせてもらった。
その伴奏者が、あとで調べたらたまたまよく知っている弦楽四重奏団だったので、年始めのレッスンでそれを報告したくて楽しみにしてた、
のに、すっかり忘れて。
オケ友達が年末に亡くなったとか、ピアノが弾けなくてまだ気落ちを引きずったままとか、正月から悲しい話で始めてしまったよ。
「ピアノどこが難しいのですか」と聞かれ「ピロピロピロって弾けなくてドタドタドタになっちゃうんです」と答えたら
それは手の力が入りすぎです、とピアノの指導までしてもらっちゃった。
そういえば、ピアノ達人の友達もからもそんなこと言われたな。
そして稲垣えみ子さんも本に書いてた。
「老後とピアノ」という本は図書館では予約が殺到して、今から予約しても読めるのは1年後になりそうで諦めてた。
たまたま年末に検索したら電子図書版が入ってて、3人待ちで予約できたからやっと読めたんだよ。
ピアノの先生から手の力を抜くよう言われて、やってみたら今まで苦労していた箇所が噓のようにすらすら弾けた、という。
図書館の電子図書はダウンロードはできなくて、読む都度図書館サイトにアクセスする必要がある。
静止画ではあるけど、Wi-Fiを使わなきゃ通信料が怖くて読めたもんじゃない。
基本的に家にいる環境になったから、これからは電子図書の手もたまには使おう。
付箋を貼れないのだけが個人的に残念だ。
確かに、何度練習しても弾けないところは手がガチガチになるほど力が入っていた。
この力が抜けたら、弾けるようになるのか。
稲垣さんも書いてたけど、力を抜きながら弾くって難しいね。
まだ彼女みたいに弾けないけど、、趣味でやってるのは同じだ。希望を捨てずに続けたい。
休暇中のチェンバロの課題は、曲集の中から好きな、弾きたい曲を自分で選んで練習してくること、だった。
つい、本の頁の順に弾いてみたくなる。
本の2曲目の「アルマンド」が、ちょっと難しそうだけど弾き始めたら美しくて。
ヒマがあると頭にメロディが浮かんでくる。細かいトリルの付け方まで覚えちゃって、風呂に入っても頭の中でこの曲を流している。
そのほかの、もっと簡単な曲も2曲さらって持って行ったら、そっちはすぐマルがもらえた。
で、その難しいほうを「弾いてみたらまさにこういう曲がやりたかったんだと思ってしまって」
と先生に示したら、先生ちょっと困った顔をなさった。これはとても難しいです、と。
でも、こういうフランス物が好きなのは先生と同じ趣味でうれしい、と言ってくださった。
なんて美しいんだろう、と自分でほれぼれしながら弾いたんだけど。
「よはねすさん、力、入れすぎ」とまずは一言。
頑張って弾く曲じゃないみたい。
「イネガール」という弾き方を教えてもらった。
全く知らなかった単語なので聞き取れなかったぐらいだよ。楽譜にカタカナで書いてもらった。
ジャズのスイングのように、ゆーらゆーらとリズムを揺らして弾くこと。
おフランスのお上品なお貴族がゆったり弾くイメージかなあ。
あたしがやると「タッカタッカ」と付点音符、「うさぎのダンス」とか軍歌の「ピョンコ節」みたいになっちゃう。
そうじゃない。頭の音だけしっかり弾いて、あとの音は力を入れずに弾く。
先生が手本を弾いてくださったら、同じ曲とは思えないぐらい優雅な,まったく違う響きが広がったよ。
YouTubeで、どうしてもチェンバロ演奏が見つからないのでピアノ演奏だけど貼っておくね。
コメント
イネガール、なんか気になって調べてみた。
ぐぐってまず出てくるのは超神ネイガー。
秋田のご当地ヒーロー。
泣く子はいねがーのなまはげがOriginal
ではなくて、
イネガル奏法
なるほどフランス語のegal(英語だとイコール)の接頭辞in(否定を表す)ね。
不均等な奏法。やっぱりさっぱりわからんな
いーの、語源がわかれば。
まー、わざわざ調べていただきましてありがとうございます。そうやってにゃんたさんは歩く雑学になられたわけですね。
あたしも今日一瞬ぐぐりましたら超神~なんて出てきませんでしたけど。おもわず笑ってむせ返りました。あたしは稲GIRL、農家の嫁かと思いましたが惜しくも全くの無関係だったようです。