上野の桜とチェンバロコンサート

天気予報がずれて、東京ではきのうが一番のお花見日和になったね。
うちの近くだと上野公園が桜の名所なんだけど、名所すぎて行くのが怖い。
人ごみ苦手だから。

きのうはたまたま、上野公園内の旧奏楽堂でチェンバロのミニコンサートがあったの。
曲目もいいし、元々行くつもりだったから、意を決してうちを出た。

覚悟はしてたけど、やっぱりかなり混んでたね。
ぎっしりというほどじゃないけど、自分のペースでは歩けない。非常に疲れる。

午後1時すぎ、なぜか上野の山から下りてくる人が9割。これから登ろうとするあたしは、その人々を避けるだけで神経使う。

さくら通りは避けて、精養軒など飲食店の並ぶ裏道を通ればまだ普通に歩ける。
奏楽堂が近づいてきたら、美術館の裏で子供にシャボン玉を作って遊ばせている親子がいたよ。
とてもとても微笑ましい。心を洗ってもらいながら、奏楽堂に入った。

この日のプログラムはこちら。

すごく不思議なんだけどね。
インスタでフォローしてるチェンバロ奏者さんがいて。
金曜だか土曜だかに、インスタライブで演奏してたのがこの1曲めと、最後のスカルラッティｋ544とｋ545。
関西在住の人だけど、この奏楽堂コンサートもチェックしてるのかしらん。
それとも、スカルラッティの544・545って連続セットで弾くのが通例なのかしらね？

残念ながら、どちらの曲も知らず。初めて聞いただけだと、どこがいいんだか心に響いてはこなかった。

2曲めのバッハはうれしい。中学生の頃ピアノで習ったから。
なのに、冒頭プレリュード（前奏曲）は全く覚えがない。なぜだ？
あとは全てよーーく覚えてるのに。

あんまり不思議だから、楽譜を引っ張り出してみた。
あらまっ！何ということでしょう。あたしの楽譜、プレリュードが省略されてた！

ピアノの先生、春秋社（楽譜出版社です）の楽譜がいいと言ってたから先生もきっとこれで習ったんだろう。
でもね、チェンバロの先生は一刀両断、春秋社の校訂者がこの人じゃダメって。
今、うなずけるわー。

3曲め、ロワイエの「愛らしいもの」も知らない曲だった。
名前からしてフランス人でしょう、フランスもののチェンバロ曲はこういう親しみやすいタイトルのついた小品が多くて、あたし好みなんだー。

ところがチェンバリストさんが読み上げてくれた解説によるとイタリアはトリノで生まれて、フランスに帰化したんだって。
こういう小話はとてもうれしいな。
コンサートによっては、曲目を読み上げることもしないで、ただのひと言も喋らないで弾いて帰ってしまう学生さんもいるんだけどね。

あー申し遅れた、このコンサートは毎回芸大の学生さんが弾いてくれるんだよ。
ドレスを着る人も少しいるけど、今回は黒いズボン。ただしベルベットみたいな、光沢のある生地だった。

タイトルだけじゃなく、曲もなかなか魅力的。今回はこれが収穫だ。

YouTubeで検索すると、この曲はなかなかヒットしなくて、エロ動画ばかり提示されるのはいったいなぜ。
PC検索って、普段使ってる人の好みが反映するんでしょ。
あたし、エロ動画見てないよ。でもエロの広告はイヤってほどたくさん表示される。しょうがないから広告流したまま、目的の記事を見てるんだけどさ。
エロ広告が好き、って検索サイトから思われてるのかしらん。誤解だー。
興味ある人はYouTubeで「ロワイエ　愛らしいもの」で検索してみてください。
もしエロ系がおすすめされなかったら・・・あたし悲しい。

えー、コンサートは満ち足りたので、せっかくだから噴水公園まで出てみた。
こないだ買った保冷ボトルに炭酸水詰めてきたのをラッパ飲み。
噴水に背を向けて腰かけてたら、となりの小学生兄弟がふざけ合ってる。
危ない、背中のすぐ下まで水が溜まってたんだ。ちょっとまちがったら噴水池に簡単に落っこちるわ。

空の雲が、真上なら晴れて青空が見えたので少しだけ写真を。

夜は、楽しみにしていたNHKの天気予報を聞いた。
あたしの推し予報士伊藤みゆきさんが、土日祝の夜だけ出てくれる。
伊藤さんもきのう上野公園に行ったんだって！ニアミスだー。
しかしあんな広いところで人ごみの中じゃ、どんなに目立つ顔立ちでも見つけることはほぼ不可能だよね。

本日のオマケ

日曜の夕飯は通常モードに戻る。

サバの塩焼きから出た栄養豊富な脂を受け止めたのはブロッコリーの葉。鯖はいつも2枚一度に焼いて、1枚は翌日以降にアレンジして食べてる。

作りおきの牡蠣のオイル漬けは、食べずに冷蔵庫に戻した。オイルに浸かってない牡蠣は、押し込んだらちゃんと浸かった。