一日に３つも用事を入れてしまった

きのうは朝急いでブログ書いて、9時から予約をとってあるチェンバロの自主練に出かけたよ。

もう少し遅い時間がよかったけど取れなかった。

急ぐ時は、自転車だ。あーやっぱり、買ってよかった。
あと少しで着く、っていうとき自転車に付いてる時計が9時になって泣きそうになったけど、これが5分進んでるだけだった。
今度、時刻合わせもしなきゃ。
黄砂がこびりついてるのがずっと気になってるけど、お掃除する時間と、試してみたい洗剤を買いに行く時間と両方ない。

前回、チェンバロの調律が激しく狂っててあたしまで気が狂いそうになったの。
予約を入れるときやんわりお願いしたけど、事務の人はピアノと同じように考えてるから困るな。
チェンバロはピアノと違って、使う直前にいちいち調律が必要なんだ。
レッスンの時は先生がやってくれるけど、レッスンの無い日は誰もやってくれないんだな。
前回自分で、ひどいところだけ見よう見まねでやってみたけど、20分ぐらいロスしたわ。

今回、気が狂うほどの狂いじゃなかったからそのまま使ったけど、今度は鍵盤叩いたらそのまま上がってこない。
あわててガタガタいじって、それは直したけど。
また別の鍵盤はほんとに音が出ない。
よーく見たら、弦をはじくもの（プレクトラムっていう、羽の軸でできた針）が折れちゃってるよ。

帰り際に事務さんに言ったけど、「近いうちに定期調整がありますからご安心ください」だって。
いやー困りますよ、とケンカしてもいいところかも。
でもめんどくさいから「あーそうですか」とおとなしく引き下がったというか諦めた。

4年ぶりぐらいに、友達が遊びに来ることになってたんだ。
忙しいから来週がいいと言ったのに、友達は待てないって言うのよね。
来週ずっと雨みたいだからなあ、と、言われてもいないのにあたしはそう解釈した。

しかも12時に来てと言ったのに、「11時に行ってもいいか」って追加でメールが来てさ。
チェンバロが10時までだから、ギリギリは辛いよ。11時半にしてもらった。
おもてなし用意する時間もないから、帰りにスーパーでツマミを買っただけだよ。

でもね、友達もあたしも、なぜか食欲ゼロなの。
11時半から「とりあえずビール」で乾杯して、あとは友達はハイボール、あたしはビールお代わり。

ずうっとおしゃべりしてて、それは楽しかった。
久しぶりだから、お互い溜まった話もあるからね。

でも、このあともあたし、用事があるのよ。
夜中にメールが入っててね、「もう当日だけどチケットが余ったのいりませんか」って。
それが、大好きなピアノ入り室内楽で、しかも出演者は一流の、とても有名な人たち。
しかもうちから歩いて行けるホール、そりゃ行きたいわ！

友達はついにおつまみは一口も手を付けず、けっこうふらつきながら帰って行った。大丈夫だったかなあ。

あたしも、前日夜からまったくなにも食べてない。
でも、これからのコンサート中にお腹が空いてくるかもしれない。
あたし、腹が鳴るタイプだからなあ。

おつまみ一品（レバニラ炒め）と野菜サラダとナッツの、朝ごはんのようなものを食べて行ったよ。

コンサートは、その知人（音楽仲間）もどこかから無料で譲ってもらったとのこと。
それでも、本当なら5000円もするの。
ありがたくて、ほんの気持ちだけ、うちにあったまんじゅうを2個袋に包んで、お礼に差し上げた。

行ってみたら、5000円もするのに自由席なんで、さらにびっくりした。
一生懸命、上野公園の中を急いで歩いてたらその知人から「もう着いてるんだけど」と直電が入り。
「もうすぐ着くので少し待ってて」となだめ、おじさんは「待つ」ことができないんだなと苦笑いしてたんだ。
着いたら、もう大行列ができてて、先着順で席を確保できるんだもの、そりゃおじさんでなくても焦るな。
悪いことした。あ、でもちょうど約束の6時半ぴったりではあったんだよ。

このホール、開演前のアナウンスがなにもないの。珍しい。
どこでも必ず、アラーム時計の電源を切れとか、災害が起きたらあわてず係の誘導に従えとか、分かり切ったことを延々と流すんだけどね。

成り行き上、知人おじさんと並んで座ったので、アナウンスの代わりにおじさまの話を延々と伺っていたのだけど、あたしは話を聴きながらスマホの電源を切った。
おじさまもあわてて、でも「機内モードでいいでしょう」と操作してた。

マーラー四重奏、短いけどすてきな曲。
しかし、演奏が始まって3分ほどで、椅子がガタガタした。

誰だよ、貧乏ゆすりするのは。
と、そっと横を向いて睨みをきかせようとしたら。
揺れがさらに大きくなって、思わず前の座席に手をのばしてつかまった。
客席のあちこちで「じしん・・」とささやく声がして、バイオリン奏者がぱっと立ち上がった。

演奏中断。さっそくスマホで情報を見ようとしてる人もいたよ。
揺れは幸い、それ以上大きくもならず続きもなかったので、演奏再開。
バイオリンさんが客に向かって「2回も聴けておトクですね」のようなことを言って笑わせてたよ。

マーラー、いい曲、弾けるものならやってみたいな、と思ってたけど、ピアノがあんなに激しく動くんなら絶対に弾けないや。
鍵盤が見える席をおじさまが取ってくれて、よかったわ。生のコンサートって、こういうところもいいよなあ。
2曲目、モーツァルト四重奏2番。
1番ならあたしも楽しくやったけど、2番はやる気なし。

スマホの電源は切ったけど、スマートウォッチがブルった。
これ、1時間座ってると「立ち上がりましょう」ってお知らせが入るのよ。
でも、休憩時間におじさまに聞いたら気づかなかったって、よかった。

それはいいけど、あたし腰痛持ち。確かに1時間も座ってたら立ちたくなる。
おじさまは仕事から直行してきて、サンドイッチを購入されたけどひと切れしか食べる時間がなくなってかわいそう。
あたしはロビーで立ちながら本を読んでたよ。

休憩後はフォーレの四重奏2番。
フォーレねえ。1番はすんごく好きな曲。
仲間の家に集まったとき、ピアノ名手の友達は弾いてたけど、あたしは下手くそだから入れてもらえなかった。
2番てどんな曲だっけ。
ほとんど聞き覚えがなかった。あたしもおじさまも、ところどころ寝てしまった。
でも、音楽としてはおもしろかったよ。2楽章の不思議な響き、4楽章の激しさ。

アンコールは花房晴美さんのソロで、フォーレの「夢のあとに」。
始まったとたん、おじさま片手をあげて拍子をとってる。
ずうっと前、このおじさまのチェロとあたしのピアノ伴奏で遊んだことがあったよ。
ピアノソロ版なんてあったっけー。

原曲の、チェロ独奏にピアノ伴奏版を貼っておくよ。