フィレンツェの思い出

室内楽のご近所サークルで、チャイコフスキー弦楽六重奏曲「フィレンツェの思い出」の参加募集があった。
それまで題名しか聞いたことがなかったくせに、参加表明を出した。

実際の活動日まで1週間を切っていたので急いで楽譜をダウンロードし、それからわき目も振らずそれだけ練習してた。

これは、チャイコフスキーがフィレンツェに旅をした時の印象をもとに作曲したもの。
でもねえ、練習してても、どうもフィレンツェって感じがしないのよ。
どう頑張ってみてもロシア臭ぷんぷん、コサックダンスしか連想しない。

いえ、いいのよ。それこそがチャイコフスキーの味で、一番おいしいんだから。

というわけで、1分で手が痛くなるほど難しかったけど頑張った。のに。

当日の組み合わせ発表はホームページ上なので、メンバーは各自それを見に行く必要がある。
もう決まったかな、と見てみたら、あれ。
申し込んだときは、六重奏のうち3人ぐらいしか参加表明してなかったのに。
あたしの名前はそこになかった。
のみならず、他の曲にも名前がない。
ありゃー。今回、外されちゃったわ。せっかくお金払って楽譜プリントしたのにな。(←そこ?)

ま、別にね、このために予定をずらして空けておいたわけじゃなくてどーせヒマだったし。
幹事さんこの活動のためにめちゃくちゃ忙しく働いてるの知ってるし。
いちいち「今回出番なしでいいですか」なんて一人一人に確認してる時間もないよなー。
と、一生懸命幹事さんのフォローをしてみる。
そうしないとあたしが傷つくんでね。
このサークルの仕組みを、まだわかっていないのが大きな原因なんだけど。

このサークルにはホームページもあるけど、Instagramもあるんだよ。
そっちは、幹事さん個人のできごとまで楽しく書いてある。
長老のメンバーが難しいパートを弾いてくれると思ったのに、長老でもやったことがなくて迷惑かけそうだから貴方やって、と幹事さんに言われたそうだ。
幹事さんもびっくり大弱り。

そうかあ。やっぱり、そんなに難しい曲だったんだね。
ここにあたしがもし入ったら、ヘタしたら誰も楽しめないかもしれない。

ここのサークルは、やりたい人が曲目を提示して募集をかけるスタイル。
もしあたしがここでやらせて欲しいなら、自分で「フィレンツェやりまーす」と指を立てることだ。
あたしと一緒でもいい、っていう人だけが指に止まりに来てくれる。

そんな勇気が出るまで、せっかくプリントした(まだ言う)楽譜を無駄にしないように練習しておかないと。
弾けるようになるのと、あたしの寿命が尽きるのとどっちが早いかなー。

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コメント

  1. にゃんた より:

    あらー、ちよっと残念だったね。
    でも、新しい曲練習する機会。
    1週間でできるようになったなんて自分が誇らしいでしょ。
    また良い機会が巡ってくると良いねー。
    それともこの指止まれ、してみる?(^^)

    でも、こういうのもリタイアしたからこその幸せだねー。

    • よはねす よはねす より:

      馬力出してただけにちょこっとね、残念でしたけど、まー芸歴まだ短いので仕方ないですわ。
      1週間でできるようになった気がするのは自分だけで、合わせてみたらきっとボロボロっていうのがお約束の世界ですから。
      でも、そう、リタイアしたからこそ思い切り集中練習もできるし、新たな曲に挑戦する気にもなれたってものですね。言われて初めて気がついたー。ありがとうございます。