トマトさんが来る

このブログでは、あたしの周りの人物を多数登場させている。
強烈な個性のトマトさんは久しぶりの登場だ。

日曜室内楽の仲間で、本番2ヶ月前に大けがをされて、当然本番は欠席。
その次の会期も、半年間参加されなかった。

トマトさんと一緒に組んだことがある人なら誰でも、本音では「これでもう来ないといいな」と思っただろう。

トマトさんはもう退職されているけれど、元の職場でも歓迎されていない自覚はあった。問わず語りしてたので知った。
だから、この室内楽でも歓迎されていないのがわかっても、彼女にとっては平常運転なんだな。

そう、次の発表会の後の半年の、エントリー募集が始まったらね。
参加希望者一覧の「調整さん」に、トマトさんが意欲満々、半年間すべての練習日に○を付けてたの。

うっひゃー、来るかー。

あたしが普通に参加希望を出したら、トマトさんと組まされるのはほぼ確定だろう。
みんな、気の合う人とやりたいからね。あらかじめネゴして、ガチガチに自分たちで組んで揃って希望曲を出すらしい。
あたしはそういう計算高いことが苦手だし、アレンジを考える幹事さんも「大変」と言ってたので、事前ネゴはやって来なかった。
だから、少数の余った人、あたしとか、トマトさんとか、岸部さんがいつもいつも一緒になっちゃうんだ。

しかし、トマトさんはあまりにも困ることが多くてね。ここでは悪口は書かないけど。
メイから「遠慮するのは美徳のようだけど、それでは解決しないよ」と釘を刺されてたんだ。

先日の土曜室内楽で、井川遥似からも「今度トマトさん来ますよ」って言われた。
うん。どうしよう。
井川さんは幹事団の一員なので、幹事同士のやりとりの中で「あまり同じ人とばっかり組み合わされるのはやめて欲しい」と意見してくれたそうだ。

ありがたいけど、幹事だって気を配りたいのはやまやまでも、どうしようもないのはなんとなく伝わってくる。

彼女は懇親会には参加しなかったのだけどね、その最中に彼女からメールが届いたよ。
「トマトさんと組まれないようにするにはネゴするのがいい、ビオラなら誰々、バイオリンならH田さんと誰々がいるから、声をかけてみたら」

思わず、隣に座ってるH田さんに相談したよ。
H田さん、もうエントリーしましたか。
「まだ提出していないけれど、モーツァルトのコレコレを考えている」んだって。

モーツァルトかあ。古典派（モーツァルト、ハイドン、ベートーベン）は避けてきたけど、それを抜かすとやれる曲が極端に少なくなっちゃうんだよね。
H田さんの希望曲は、一応なんとなく聞いたことはある。知らない曲では、ない。
「これに、来る？」と聞いてくれたので「やってもいいですかっ。他の人が来てももう入れないでくださいねっ」と、ツバを付けといた。

彼が「どんなメールよ」と言うので、一瞬迷ったけどスマホをそのまま見せちゃった。
眉を八の字にして、笑ってたなあ。

H田さんが他の人をネゴしなければ、ムーミンも組まれそうな気がする。
あたしとは仲良しだけど、ムーミンも個性強すぎて結構敬遠されてるみたいなんだ。
う、そしたらひょっとして岸部さんも来るかなあ。
なんか、H田さんに申し訳なくなってきた。まだ決まったわけじゃないけど。

今度の日曜が練習日だから、機会があったら他のチェリストさんにも声をかけようかな。
いや、そんな頼み事を聞いてくれるほどの仲の人はいない・・・と思っちゃって実行に移せないのが、あたしの弱点欠点だ。

本日のオマケ

ゆうべは「鮭とゴボウの卵鍋」。ゴボウを使いたくて探したら、檀一雄のレシピがあった。

きのうは夕方から寒くなったので、小鍋仕立てで暖まって、とても助かった。レシピにはないけど厚揚げも追加して、ボリュームを出した。

野菜はゴボウと青ねぎだけで、あたしには不足だけど。オケの予算を配信したら、間違いを見つけた事務局長から夕方にメールが来てね。

ピアノの練習も切り上げて、1時間ほど格闘して返信して疲れたので、もうこれしか作る元気が残ってなかったのよ。