「チラシ挟み込み」が何のことか、アマオケびとなら一瞬でわかるよね。
一般の人にも通じるのかな。
他団体の演奏会プログラムに、自分の団体のチラシを宣伝として挟み込まさせてもらう作業のこと。
プロの演奏会なら、挟み込みなんかせずにチラシの束だけビニール袋にどっさり入ったものを渡されるよね。
新聞の折り込みチラシも、考えたら同じかあ。
さまざまなサイズのチラシを1枚ずつ取る、って機械化できるんだろうか。
新聞販売店で働いたことがある人なら知ってるかな。
アマオケの場合、そんな機械あったとしても使えるはずもなく。
思いっきりアナログである。
各団体チラシ、およそ1000枚ずつの束を長机にずらっと並べて、手作業で1枚ずつ取って最後にまとめてプログラムを開いて乗せるの。
久しぶりに、そんな作業をやってきた。
うちのオケの宣伝係さんが、他団体にお願いして段取りをつけ、自分のオケで作業に行ってくれる人を探して。
チラシは最近、演奏会場に送れば預かってくれるところが多いみたい。
あのチラシ1000枚が地獄のように重たくてねえ。
宣伝係は、まとめて置いてある場所から1束抜いて練習時に作業係に渡し、作業係もそれを担いで他団体の演奏会当日持って行く。
メールがない時代なんかもっと地獄だったそうだ。
誰が出るかわからない他団体の係のご自宅に電話をかけ、不在だったらまたこちらからかけ直して依頼する。
あー、昔話を語りたがるのは老人の証拠。
ごめんごめん。
で、あるアマオケの演奏会当日午前9時50分集合。
うちのオケのかわいこちゃんも助っ人の一人。
この子、昔入団してきた時、顔を見てギョッとしたもんだ。
あたしの会社の天敵お嬢さんと瓜二つだったから。
でも、顔が同じだからって性格まで一緒のはずない。
でもねえ、なんとなくわざわざ話しかけにいく気にもならなかったんだ。
今回一緒に作業を始めて。
並んだチラシを1枚ずつ取って行って、最後にプログラムにはさむ。4列ぐらいに分かれたな。
同じ列で、最初は黙々と作業してたけど、慣れてくるとみなさんおしゃべりを始める。
作業前からおしゃべりがはずんだのは、金髪の怪しげなオッサンたち。六十代だな。
あたしとかわいこちゃんも、少しずつおしゃべりを始めたら舌がなめらかになってきたよ。
てっきり大学でオケをやってたんだろうと思ってたが、未経験でいきなりオケに入団したんだって。
えー、あたしもよ。
彼女はパートリーダーをずっとやってくれたが、仕事が忙しすぎて練習に来られず、いったん退団してたんだよ。
5年以上経ってから、再入団してくれたらまた即座にパートリーダーを引き受けてくれた。
あたしの天敵とは真逆の、良い人だ。
いったいどんな仕事してるの、と聞いたら不動産だって。
え、不動産なら土日に仕事じゃん。練習も本番も出られないはず。
全く知らなかったけど、不動産屋でもオフィスは土日が休みなんだって?
それなら、よかったね。
ほかにも、先日指揮者から厳しいこと言われて反省したとか、個人レッスンはこのホールの中で受けているとか、たくさん話ができた。
しゃべりながらも、あたしたちは作業に慣れている。
チラシがなくなったので、他の列に加わる。
金髪オッサンたちはおしゃべりが楽しすぎたのか、かなりペースが遅い。
「オレたち邪魔かな」「邪魔しないように抜けてようか」とか本気なんだか冗談なんだかわからないことを言ってる。
が、キツめの冗談だったようだ。
組み上がったチラシを載せたワゴンをオッサンが押して運んだら、ガタン!とひどい音がしてプログラムが床に散らばった。
オッサンは平謝りするが、実はワゴンの中の棚のビスが外れて棚板ごと落っこちたんだ。
金髪さんが「○○さんは悪くない、悪いのはビス」と慰めながら笑ってる。
あたしも駆け寄って、床のプログラムを集めたが。
わりとみんな、遠巻きにして手伝わないのねー。
ビスがなかなか見つからなかったけどようやく見つかり、しっかりはめ直したらワゴンも復活。
解散となって、かわいこがモタモタしてるので「では、お先に~」と手を振った。
が、出口がわからない。あたし、どこから入って来たんだっけ。
楽屋口から入ったのは覚えてるけど、階段を使ったのか使わなかったのかすら覚えてない。
ウロウロして、結局かわいこに案内してもらったという情けなさ。
彼女は、ここにレッスンに来るときは楽器が邪魔で寄り道できない。
いつも気になっていた、アジア食材の店に寄って買物して行くという。
へー、このへんてアジア料理の店多いのよね。
あたしも、ここでランチしようとして「タイ料理」で検索したらインドベトナム等どっさり表示されて、目的の店がどこだかわからなくなった。
作業は思ったより早めに終わってしまったので、駅ビルのファストファッションなどで時間をつぶし。
11時開店の店に入ったら、もちろんあたしが最初の客。

カウンター席についたら、民族音楽を流してくれたよ。
うなゆきさん(このブログの常連コメンテーターさん)からお勧めされた店って、ここかしらん。
平日と休日でメニューが違うのは仕方ないね。

天気が良くて暑くなりそうだったのでフォーはやめて、バインミーにしたよ。
軽くトーストしたパンがほんのり温かく、噛みつくたびにバリバリッとすごくいい音。
挟んだ生の人参千切りやきゅうりもパリパリ。
五感で楽しめる、とてもおいしいメニューだね。
揚げ春巻きとベトナムコーヒーがセットになってるのもうれしい。


このドレッシングボトルの「メソプチ」が、なんだかわからなくてねー。
ふと、隣を見たらそこには別の調味料が並んでる。

あれーお隣にはナンプラーがあるな。いいなー、ナンプラーってどんな味か知りたいと思ってるんだよ。こっちにもあればいいのに。
と考えながら、5分も10分も食べ続けてやっと気づいた。「メソプチ」じゃなくてコレも「ナンプラ」って書いてあるのか・・・・バカバカバカ。
初めてのナンプラーをバインミーに振りかけて、念願の味見ができた。かなりしょっぱいのはいいけど、癖がない。というか、あたしにはわからない。へー、こんなもんなの?やっぱりあたしがバカ舌?年を取ると、味覚も嗅覚も衰えるというからねえ。
ベトナムコーヒーの飲み方が、紙に印刷されて貼ってある。
底に甘い練乳?が沈んでるので、好みの甘さになるようにかき混ぜてくれって。
フタの使い方が難しそう。でもそれはホットの場合。
出てきたセットのコーヒーは、アイスだった。
ストローと、長いスプーンが刺さってる。
ストローで一口飲んだら激甘。そりゃそうか、混ぜないで底のところだけ飲んじゃった。
でも、食事の最後に甘いものを堪能すると、ものすごく満たされるね。
大満足だったよ。
本日のオマケ

せっかくパプリカの赤と黄があるので活かしたものを探し。「サバ缶とたっぷり野菜のナポリタン」を作ってみたよ。

サバ缶ひとり1缶使ってしまい(元レシピは二人分で1缶)ボリュームは満点なんだけど、やっぱり緑も食べたい。
サニーレタスとブロッコリーのサラダにカッテージチーズとブロッコリースプラウトを散らした。
カッテージチーズはいつも個人的不買運動をしてるメーカーのものしか店頭になく、買えなかった。が、珍しく花畑牧場のものが売られてたので買ってみたよ。
カッテージってもっとぼろぼろのはずだけど、これは小分け包装されてて自分でぼろぼろ崩すタイプ。大いに気に入った。

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