室内オケから、いつものようにチェンバロレッスンへ直行。
レッスンをスマホで軽く録音していることは先生には内緒。
先週は、操作しようとしたら先生が扉を開けて迎え入れてくれたので録音に失敗。
先生、サービス精神旺盛というかまじめで、約束の時間の5分前に部屋に入れてくれるんだよ。
今週は、余裕を持って10分前からスマホの録音をスタートさせた。
でも、翌週のレッスンまでに録音を聞けるかどうか、いつもギリギリ。
なにか優先順位を間違ってるよなー。
今回は、レッスンに入る前に聞きたいことがあった。
うちに導入したスピネット、音程が安定しているなーと思ってたんだ。
一日に2つや3つ、狂った音が出るのでそれを直すだけ。
と思ってたら、ある時YouTubeと合わせて弾いたらすべての音が同じようにゆるんで下がってると気づいたよ。
少しがっかりしたけど、チェンバロとは元々そういうものだとは聞いている。
弾くたびに調律が必要だと。
全部調律し終わって、弾いてみたらひとつの音だけ鍵盤から指を離しても鳴り続ける。
部品には1本1本に小さいフェルトが貼られている。
鍵盤から指を離すと、そのフェルトが弦に触れて振動を抑える。
その仕組みはわかっているけど、フェルトに異常は見えないんだよな。
先生は、ポーチから「ホワイトテープ」という名のマスキングテープのような輪っかを出して見せてくれた。
久保田製のチェンバロは、フェルトを糊付けしてあるんだそうだ。
でも外国製のは、糊は使っていない。ずれたら、このテープを細く切って、上から貼って押さえるんだって。
なんですかそれ、サージカルテープみたいなもの?と聞いたら、それで良いと。
先生ったら、そのテープを常に携帯しているんだそうだ。
まだ新しい楽器だから、これから他にも不具合が出てくるであろうと。
応急処置をしながら使って、そのうち「調整」をお願いすることになるそうだ。
あら、めんどくさいのね。それは久保田さんに頼むんでしょうか。
「または久保田さんのお弟子さんがいらっしゃるかもしれません」
で、レッスン開始。
ピアノのレッスンは、どの先生についても曲順が決まっていたよ。
音階練習のハノン、次にツェルニー練習曲、バッハ、ソナチネやソナタなどの「曲」の順。
チェンバロはそういうキッチリした決まりはないみたい。
ただ、もし人前で披露する場合、まず「プレリュード」という自由な形式の曲を弾き、続いて同じ調または同主調(ハ長調に対してハ短調とか)の曲を並べてプログラムを組むとよい、と何度も先生は言われる。
なので、レッスンもまずプレリュードの楽譜を広げる、という癖が最近付いているが。
先生、熱心に教えてくださるから、最初に広げた曲に時間を費やしてしまうのね。
先週は、そのあとの「曲」を2曲さらって行ったけど1曲しか見てもらう時間がなくなっちゃった。
今回、プレリュードの楽譜を広げたら「ほとんど仕上がっているので、他の曲から行きましょう」と。
あ、あら。プレリュードは今回でマルをもらえるかと思ってたら、まだおあずけなのね。
「アルマンド」を弾いてたら、先生が譜めくりをしてくださる。
最後まで弾いたら、またパッとめくってくださったので、連続して次の「クーラント」も弾く。
へー?
先生、どうも演奏会形式を常に意識されているみたいね。
あたしが演奏会を開くことなんて、絶対にないのに。やりたいと思ったことももちろんないよ。
どうもおかしい、と感じていたら、先生、企画をされているのだ。
12月のこの日のレッスンは時間をずらしても大丈夫か、と聞かれて。
先生が見ている生徒さんを3人ずつまとめて、おさらい会をしたいんだって。
あらー楽しみ。
あたしのレッスンの前の時間帯に、80歳ぐらいの生徒さんもいるので、その方が3時からのレッスン。
そのあとに、時間が自由なあたしが入り、そのあともうお一人。
普段は、ひとり45分間のレッスンなのね。
20分ぐらいレッスンして、あとは自己紹介などおしゃべりしましょうって。
じゃ、3人続けてやったら先生は休憩無し?その分、ボランティアってことになるのかしら。
この先生、働き過ぎじゃないかって時々心配になるよ。
ありがたいことだけどね。
で、あたしがひっかかったのは「80歳」の生徒さんて。
もしかして、うちのご近所にお住まいの吉永さんだろうか。
以前、同じ先生についてたとき彼女のすぐ後にあたしがレッスンなので、毎週顔を合わせてたの。
先生が替わったタイミングであたしの時間帯も変わってから、お会いしてなかった。
吉永さん、70代だろうと思ってたけど、見ないうちに年取っちゃったのかな。
でも、吉永さんだといいな。
12月当日までのお楽しみに取っておこうか、それとも我慢できずに先生に聞いちゃうだろうか。
で、「おさらい会」では何を弾きたいですか、と問われ。
あら、てっきりこのクープランのプレリュード、アルマンド、クーラントの順に弾かせようとしてるのかと思ったら違うのね。
まだ3か月近くもあるから、やりたい曲をさせてくれるって。
「クープランでもいいし、他のでも」
そのほか、ラモーとヘンデルも好きなんですよねー。ラモーは3冊買ったのに、なぜかやる機会がなくて。
とグチ混じりに言ったら、「そしたら『神秘の障壁』や『鳥のさえずり』もいいかも」と言ってくださる。
うれしい、有名な曲もやってみたいですっ。
「そうですよねー」
「鳥のさえずり」は、前の先生のおさらい会のとき吉永さんが弾いた曲だよ。
今度はあたしがそれを弾いたら、おさらい会が楽しくなりそうだなー。
で、早速うちでラモーの楽譜を広げたら、書き込みがたくさん。
前の先生のとき、ずいぶんたくさんレッスンしてあるじゃないか。
なんて失礼なんだあたし。たっぷり教えていただいたのに「やれなかった」なんて思い込んで。
その上、3冊じゃなくて2冊しか買ってなかった。
やばいかも、あたし。被害妄想ぎみ。いや、「ぎみ」じゃなくて、そのものか。
本日のオマケ

昼ご飯のうどん用に、鶏そぼろを作ったら多過ぎちゃって。ごぼうのアンチョビガーリック炒めに混ぜて食べたけど、それでも食べきれなくて少し残しちゃった。
手前の皿は青ナスのステーキ。ただオリーブ油で両面ソテーして、「ほりにし」を振りかけただけ。あたしには十分おいしい。



コメント
黒鍵と白鍵が逆で変な感じ
でも、装飾が綺麗、これぞチェンバロって感じです
でも、これが鳥のさえずり?
やっぱり、昔はt鳥がわんさか居て、うるさい位鳴いてたのかな?
現代人が思い浮かべる、囀りと大きく乖離してるでござるよ
デコラティブなナイフ
存在感が有ります
決めました。私もこのタイプを購入します♪
うちのチェンバロいやスピネットも、黒鍵白鍵逆ですよ。白というかベージュですけどね。あたしが子どものころは、黒が多いほうが手が白く見えるからなんて説が有力でしたが、今は否定されているそうです。黒檀と象牙のお値段の説もあります。
ほーんと、騒がしい鳥たちですね。ムクドリの群を連想しちゃいます。
うちのカトラリー確かうなゆきさんのご実家ともお揃いでしたっけ。ミニマルブームのころから、クチポールなどドシンプルなのが流行ってますが、あたしちっともいいと思わないんですよ。逆に、できるだけゴテゴテのを探してて、これでも妥協したぐらいです。うなゆきさんも「ゴージャスこそ美徳」派ですもんね。気が合いますねー。
先生としては、いろいろ挑戦してほしいので合格を出さないのでしょうね。
合格してしまったらそこで終わり。
さえずりって、オスの発情期のうるさい声みたいですね。
フランス語のoiseauxがさえずりで、rappelもうるさそうな意味のようですね。はるか昔にフランス語やったけど、ほとんど忘れてます(汗)。
そうですね、挑戦のレベルが高いのはいいことですね。また、そこまでまだ行ける余地があると先生は考えてくださってるわけで。ありがたい。
オスの発情期!表現力が豊かです。メスの発情期は表現方法が違うのかしら。
オーケストラのフランス物はビゼー以外あまり得意でないのですが、チェンバロだけは断然フランス物が好きなんです。でもフランス語は全く読めず意味も分からずなので、自分の無教養をちょっと残念に思ってます。じゅんさん、昔でも関わりがあったなら、あたしよりは抵抗がないんでしょうね。すてきですよ。