やっぱり年下で異性だとアガる

交流、交際

きのうの市民オケは、楽器運搬当番だった。

家を出るとき、だいたいなにか起きるので予定の電車に乗り遅れることが多い。
なので、ちょうど良い時間の電車の1本前を、毎回目指している。

きのう、それに乗れちゃったのよねー。
各駅停車しか停まらない田舎の駅で降りる人は、パラパラとしかいない。

あれー。ちょっと早すぎたかな。オケ仲間が一人もいないなんて。
と思ったら、一人だけ発見した。ホームで目があって、遠くから互いに会釈する。
彼は7つぐらい年下のライブラリアン。「ちょっと早すぎてしまいました」と彼はいう。

彼は独身、海外旅行に行きまくってるんだ。
今年の夏はどこへ、などと楽しい話で盛り上がってたら、後ろからももう一人来た。
元王子だ。彼は20歳近く年下で、彼も独身。
でも、あたしから見たらライブラリアンも元王子もほとんど変わらない年頃に見えるよ。

元王子の背負っている楽器ケースはかなり珍しい形でね。
巨大なカブトムシが背中に張り付いているようにみえる。弦楽器とわかる人はいないだろう。
彼はネットで見つけたそうだけど、「自分と同じものを持っている人は見たことがないっすー」という。

ところがね、その前日ヴィヴァルディのレッスンに行く途中、地下鉄構内を歩いてたら同じものを背負ってるおじいさんがいたのよ。
うわあ、元王子に教えてあげよう、ってその時強く思った。

それまで美しいオーロラを一晩中見た話で盛り上がっていたのをすぱっとやめて、楽器ケースの話で盛り上がった。
「おじいさんが持っていた」というのはなんとなく王子が可哀想な気がして「おじさん」と変えておいた。
ちょっと持ち上げさせてもらって重さを確かめたり。え、譜面台まで入るの。じゃあ重いはずだ。

弓はそのカブトムシに入らないので、弓だけのケースに入れてカブトムシに取り付ける。
弓はそれに1本しか入らないみたいね。
今やってる曲は、コル・レーニョ(弓の木の部分で弦を叩く)があるから、悪い弓を使いたい。
「自分も同じであります」と王子うなずく。
あたしも王子も、そのために良い弓と悪い弓を持っているのに。
王子は2本入らない、あたしは入るのに持ってくるの忘れた。

オケ練は、いつものようにとても楽しい。
なにしろ指揮者が30歳ぐらいと若くてイケメン、あたしこういう小柄な男性がタイプだなあ。
そういえばライブラリアンも元王子も小柄なほうだ。

先週の練習から、オケのための曲は実は一度もしないで来ちゃった。
だからパートの最後尾の席を確保したのに。王子は常に最後尾なので、あたしの隣に来てくれた。
ところが、前から2列目の人が途中で抜けて帰ってしまった。
トップさんから、あたしがそこへ移動するようにと言われ、渋々移動。
その隣はライブラリアンだったよ。よろしくね。

ライブラリアンもまた、自分の席が決まっている。前から2番めの、ここ。
トップも彼を信頼していて、ボウイングの変更などあればすぐに彼に伝える。
と、彼が後ろに伝達する。という、システマチックな不文律ができている。

この練習所には、めずらしく飲み物の自販機が無いんだった。
うっかりした。重たいし、冷たいものが飲みたいからマイボトルを持たないで来てしまった。
練習後、駅まで我慢して、駅の自販機でお茶を買った。
ゴトン、と落ちてきたペットボトルを取り出したら、あれっ。全く冷えてない。
マジかよー。
駅のベンチで飲もうとしたら先客あり。お隣パートに昨年入ってきた、くりぃむしちゅーの有田哲平似、恐らくあたしの一回りぐらい年下。
まだ一度も話したことがないんだけど、グチを聞いて欲しくて話しかけちゃった。
「コレ今買ったのに、全然冷たくないんですよっ」と、彼の腕にペットボトルをちょっと触れさせた。
そしたら、彼もあたしの前に買ったぬるいのを飲んだんだって笑ってる。
お互いに自販機の悪口を言いたい放題。気が晴れた。

この駅から上り方面に乗る人、少ないんだ。王子も乗るんだけど、いつもホーム先頭方面に行っちゃう。
あたしと有田氏は、いつもホーム後方。顔はよく合わせるから、いつか話してみたいとは思ってた。
彼、もう入団してずいぶん経つけど、誰ともおしゃべりしている姿を見たことがなくてさ。
上手だから辞めないで欲しいけど、これじゃ面白くないんじゃないかと少し心配で。

あたしは、人の名を覚えるのは得意なほう。有田さんが入団して紹介された時に覚えた名前を忘れないでいる。
しかし彼は誰とも喋らないから、自分のパート以外の人の名なんてほとんど知らないだろう。
あたしは「有田さん有田さん」と連呼するけど、彼から「お名前聞いてもいいですか」と言われるまで自己紹介してないことに気づかなかった。

驚いた、彼も都内住みだって。この駅からはひと駅で乗り換えちゃうから、それほど話がなくても気まずくはならないで済んだ。
というより、もうちょっと話したかったなあ。
上手だから3歳ぐらいからやってたんでしょ、と聞いたら28歳で始めただと。
なぜこんな遠いオケへ、とか、聞きたいことがいろいろあるよ。

もし彼が女性だったら、もっと早く話しかけていたと思う。
異性だと、、初めて話しかけるのにちょっぴりハードルが上がるんだよね。
意識しすぎかもしれないけど。
でもね、勇気を出して話してみると、女性よりテンションが上がる。
楽しいというか、緊張感だね。
いつからだろう、若い男性と楽しく話せるようになったのって。
ああ、会社で男性ばかりの部署の担当管理部になった44歳ごろから、慣れてきたんだな。
管理のオバちゃんから嫌われたくない若い男子が、自分の処世術としてだけどちやほや構ってくれた。

おかげで、立派なオバちゃんになれたよ。
オバちゃんになるって悪いことでもないと、本気で思う。

本日のオマケ

マッシュルームとズッキーニのアヒージョ 

きのうのオケ練はちょっと珍しい時間帯で。夜7時に帰ってこられた。

大きめのマッシュルームを冷凍しておいたのだけど、オイルフォンデュ(アヒージョ)にしたらなぜかホワイトからブラウンマッシュルームになってたよ。

残り物のパスタはオクラとブロッコリー、しらすとレモン。

アヒージョの後の油は恒例ポップコーン。

これまで、日曜の夜から通常の健康ごはんに戻していたのだけど、どうも風呂の都合で週末にワインが楽しめない。今後は都合がつく日に、いつでもワインを楽しむことにする。

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コメント

  1. うなゆき より:

    うん、母親世代の年齢になると、若い男子とぐっと話し易くなるよね
    ってか,我ら,あとちょっとで、祖母世代になるのかしらん
    どうしよう?、その内に若者から変に労られたら?
    自分では,現役バリバリと思ってるけど,もしかして,もしかするのか

    • よはねす よはねす より:

      おお。そうかも。オバちゃんじゃなくて、オバアちゃん。哀れな老婆を労ってくれる若い男子、かわいいわけだわー。

      初老のころ構ってくれた男子たちは、おそらく恐怖心の裏返しで遊んでくれてたのだと解釈してるけど、それとは性質が違ってきたのかあ。