ほぼ初参加の室内楽

チェロとグランドピアノの見える練習室 音楽

今まで3回ぐらい行ったことのある、室内楽サークルに参加してきた。

5年ぐらい前に行ったときは、いつもの仲間と練習場所として借りるために行っただけだから。
(ここの幹事さんたちメンバーには失礼な話)

勝手知ったる場所だったけど、メンバーさんとはほぼ初対面。
でも、来ていた人たち常連ばかりじゃなく、「初めて」とか「まだ2回め」っていう人もいっぱいいたよ。

ここの施設は、時間ぴったりじゃないと鍵を渡してくれないの。
開場を待つ間、初対面の人同士で軽く雑談。「まだ経験少なくてヘタなんですぅ」とか。
お互い同じ程度に緊張感が揃ってるのが、なんとも心地いい。

参加希望を出したのは、ハイドン弦楽四重奏曲「日の出」。
この曲の提案者は、サークル本部理事の有名な方。
顔を合わせたことやメールも数回やりとりしたことはあるけど、実際に合奏するのは初めて。
少し緊張する。

あとの2人はアラフォーとアラカンの女性。
アラフォーさんはベートーベン大会の時の幹事さんで、かなりあたしもお世話になってる。ここには初参加。
アラカンさんは全くの初対面だけど、とてもおとなしい人だ。でも、近くにお住まいなので時々参加されているとのこと。

というわけで、なごやかに進んだ。
理事さんがメールで配ってくださった楽譜には誰かの書き込みがあるので、初めてでもとても弾きやすい。
なのに、ほかのお二人の女性はご自分の楽譜を持ってきた。
版が違うと練習番号や小節数が書いてなかったりするので、練習しづらいんだよ。

アラフォーさんはダンナ様の持ち物を借りて来たというけど、そうとう経験者なのに版を揃えることにはあまり頓着しないんだなあ。
そして、意外なことに、こんな有名な曲なのに、理事以外の三人ともこれが「初日の出」だって。
うれしいですよ。こんな名曲やったことないのはあたしぐらいのもんだろうと思ってたから。

理事さんはさすが長年のご経験、何度もやったと。
誰かが間違っても最後まで通して、指摘はしないの。
「ここからもう一度やりましょう」と言ってやり直すと、間違った人が自分で気づける。

なるほどなあ。こうすると、間違った人(アタシよ)も委縮しないで、なごやかに覚えられるってわけね。

で、この曲は1時から2時すぎまでの枠だったんだけどね。
あたし、ほぼ初参加だから懇親会にも出席希望を出してたの。
17時からの懇親会まで、時間が余りすぎる。

そしたらあたしの親友も偶然ここに初参加を申し込んでて。
親友が、練習室に空いてる時間があるのを見つけて理事に交渉してくれた。
あたしと親友と理事の三人で、なにか合奏しましょうということになって、たった20分だけど実現できたの。

曲はバッハオタクの親友が提案した、バッハのフルートのためのソナタ。
バッハなどバロック音楽は、ビブラートを掛けないで演奏するのがこの40年ぐらいの流行り。
きのうもノンビブラートで演奏したら、理事さんが「いいねえ」ってほめてくださった。

あー、でも先日、あの人のバロックバイオリンコンサートに行ったら彼女はビブラート掛けてたんですよ。

「あの人」ってのは、我々室内楽サークルにもよく関わる弦楽四重奏団のバイオリニストでね。
理事さんもよくご存じ。「ああ、チマさん」

親友はチマさんのことたぶん知らないけど、すぐ反応した。
「バロックのビブラートは流行があって、最近はこれこれこういう所で掛けるのが流行りなのよ」

あたしは理事さんに「彼女の前でバロックの話をすると、話が長くなるんですよ」と耳打ちした。
耳打ちったって、狭い密室で彼女にも丸聞こえだけどね。「だから時間に余裕があるときにしたほうがいいですよ」
理事さんおもしろそうに「ほほう」と笑ってくださった。

懇親会も、最初は知らない人ばかりで弾まなかったけど、話すうちに知り合いの話や済んだことのある地域の話で大いに盛り上がった。
親友とは離れた席だったのだけど、終わったあとで「すごくご機嫌だったね」なんて言われちゃった。
「演奏のときと大違い」

えー。演奏中だって笑ってたよー。ただし「やらかしたー」っていうひきつり笑いだったけどさ。

懇親会中は写真撮れなかったので、オマケは一昨日の夕飯にしようかね。

まだ少しだけ残っていたコンビーフで、大根のバタースープ。

ミニトマトを入れてもいいとレシピに書いてあったので、ドライトマトを入れたらとてもいい仕事をしてくれた。

聖護院大根の小さいのが2個あったので、1個まるまる作って2食分。

と思ったら、2食食べてもまだ余った。

コメント

  1. うなゆき より:

    写真の角度とは分かっているけど
    よはねすさんの指が長く無くて親近感
    と云うより 嬉しい でござる
    ワテ、超指が短いネン
    ピアノ弾きは、マッサージとかして、指長のイメージでござる
    めっちゃ、よはねすさんに親近感ヤ〜

    • よはねす よはねす より:

      ふふ。懇親会でも指の長さの話で盛り上がりましたよ。「アタシ指が短いから弾けないのぉ」って言い訳になるので、気に入ってます。
      小指が極端に短い人は学生時代から左の小指を伸ばし続けて50年近く。右の小指と長さも太さも全く違う指に育ってました。

  2. にゃんた より:

    引きこもりには難しい他人とのお付き合い。
    新しい日うととの出会いは世界が広がって良いね。

    聖護院大根、かぶみたいなやつね。
    そんなの普通に買えるのね。
    煮物はお店、後は千枚漬けでしか食べたことないや。
    美味しそうです。

    • よはねす よはねす より:

      そうなんです。人嫌いのあたしが、こんなに楽しく人と関わる趣味に没頭するとは全くの想定外でした。この趣味、意外なメリットがあったのでした。
      ランニングも一人でできるようですが、楽しいお仲間がたくさんいらしてよかったですね。
      聖護院大根は普通のスーパーでは見たことがないです。契約してる八百屋の詰め合わせセットに入ってきた時にだけ食べられます。ほっとするお味でした。