「調理定年」しましょうかね

家事

あたしは、視野が狭い。いや、軽い緑内障(視野が欠ける)ではあるがそういう意味ではない。
興味を持つものが極端に少ないんだ。
好きなのは音楽と食べること。読書も好きだけど、やっぱり音楽関係とレシピ本ばっかりだな。

その、数少ない興味の対象「食べること」が、どんどん薄れてきた。

夏休みには、まず食べ放題のランチを探して一人で突進してた。
しかし、一人で行くのにそうそうお金はかけたくない。
せいぜい1500円どまりで探してると、カレー・スパゲティ・揚げ物(苦手なのよ)ぐらいしか並んでなかったりする。
それでも、「質より量」を優先してたな。
「お代わり自由」「大盛り無料」「デカ盛り祭り」なんて貼り紙にはパッと目が行く。

それがいつの間にか、「お代わり自由」でもお代わりが欲しくなくなって。
あれ、調子悪いのかな、と思っていたら、普通盛りでも平らげるのがやっとになって来ちゃったよ。

料理も、長年楽しんできたのに、だんだん億劫になってきたよ。
スーパーに行っても、今まで目もくれなかった調理済み食品が目に入って、少しずつ買うようになった。
料理がめんどくさいとき、これを常備しておけば。

って、普通の人は便利に使っているのかな。冷凍食品、レトルト食品。
そういうものは添加物が気になるから、ほとんど買ったことがなかった。

働いてたとき、時間もないし、めんどくさいとは思うのだけど頑張って手作り料理しか家では食べなかった。
そもそも、めんどくさいと思うようになったのも食欲が減ってきてからだったかなあ。

レシピ本を読んで「これ作ってみたい」とは思うんだけど、どうしても椅子からお尻が離れない。

そんなこんなの今日このごろ、ネットで「調理定年」なる概念を知った。
評論家の樋口恵子さんが提唱しているそうだ。

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ココロの調理寿命は56歳、カラダの調理寿命は63歳

たまたま樋口恵子さんのエッセイを最近読んだのだけど、「現在92歳で執筆すごいな」と思ったら、主に60代のころ書いた文章を集めたものだった。
執筆も、同じような年代で定年してるのかもね。ただ彼女は80代までは調理していたそうだけど。

あたしは、「作ってみたい」という気持ちは細々と持ち続けているけど、「簡単に作れるものなら」という条件が付くようになった。
しかし時々、洗ったあとのスキレットを弱火で乾かしているのを忘れて、コンロがピーピー鳴って教えてくれることがある。

そろそろ、火の取り扱いが危なくなってきたのか!?
あたしも一年後に63歳になるからなあ。もう、調理はそこでおしまいか?

外食中食、インスタントとレトルトだけの毎日、そんなの寂しい!と今は思うけど。
それが楽で幸せ、と思えるようになったらそうすればいいか。
そのうち何も食べられなくなって死んじゃうんだろう。

本日のオマケ

きのうは、用事がなにもなかったの。時間さえたっぷりあれば、まだ辛うじて残っている料理欲を使える。

蕪の使い道に困って、ミキサーにかけてポタージュにした。玉ねぎもちょっと足したけど、コンソメ類は入れてないよ。

トッピングには、ミキサーにかけず残した蕪の上にクリームチーズのせて。蕪の葉と、ベーコンソテーも添えた。仕上げに生クリームを落とした。

ほんとはカリカリベーコンにしたかったんだけど、こないだ買ったのはブロックで。あたしの腕では薄切りにできず。

あ、そうそう、スーパーで鶏レバーの甘辛煮を買ってきた。チラシを見たらとても食べたくなって。今までは生レバーからよく作っていたのだけど、「調理定年」の記事を読んだら無理に作らなくても、って思っちゃった。

奥のガラスの器は小松菜の茎のチーズ焼き。グラタン皿に茎を並べて、アンチョビを散らして、オイルとシュレッドチーズを掛けてグリルで焼くだけ。(パルミジャーノとコショウも掛けた)

小松菜が届いたら、すぐ洗って、葉と茎に分けて冷凍しちゃう。それさえ済んでいれば、「調理定年」後でも難なく作れるのだけど。

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コメント

  1. うなゆき より:

    ホウホウ、相変わらずおしゃれな食卓でがんす
    小松菜、レンチン一択だったけど
    チーズ焼きか〜
    今日の昼に厚揚げとやってみるでガンス

    私、今お悩みは姉から貰ったビタクラフト鍋をどうするか。
    もうね、洗うの面倒でフッ素加工のフライパンで全て済ませてます
    やっぱ、お手軽が一番でがんす

    • よはねす よはねす より:

      ほうほう、厚揚げにアレンジ!うなゆきさんはまだまだ調理定年は将来のことですね。
      ん?洗い物定年が近づいている?

  2. うなゆき より:

    なぁなぁ、よはねっち、
    正直に、教えてたもれ。
    アイスの袋、鋏で切る?
    私、いつも手で開けてたヨン
    まさか、世の人々は、みんな鋏を使ってるん?

    • よはねす より:

      うふふ。もちろん手で引っ張って開けますわよ。ご安心くだされ。
      でもね、元々握力無いの。柿ピーの小袋なんか、半々ぐらいでハサミ使うわ。棒付きアイスなら棒に刺すようにして開けるかな。原則ハーゲンダッツのカップだからな〜って、ケンカ売ってるわけじゃなくて。

  3. にゃんた より:

    ぼくも視野が狭い。仕事してた時、うしろから近づいてきた人に声かけられりすると毎回ビクー!!っとなるので、ぼくに用がある時は少し離れたところから小さい声でじょじょに呼びかけてきて、とおねがいしてためんどくさい奴です。

    料理はぼくインスタント系でもあまり抵抗はないのだけど、食べられるものが限られてるのでしょうがなく自分でやっることが多いですね。
    でもパン買いに行くのも好きだ。

    アイスにハサミ問題、こっちにまで波及させやがったな>うなゆきさん
    手でひっぱってあけると力加減がつよすぎて飛び出しきちゃったりしがちだし、強引に破ったらバーじゃない方開けちゃって食べづらかったりするから、ハサミがある時はかならずはさみを使うと思うなぁ。
    昔はもともとアイスキャンデーは好みじゃなくって、カップばっか選んでたってのもあるけど…

    • よはねす よはねす より:

      それは、周りが見えなくなるぐらい仕事で忙殺されてたんじゃない?今は暗闇でも見えてはいけないものまで見えちゃうのでしょ。

      日本で製造される食品は、極力ハサミを使わず開けやすくデザインされているはず。留学した日本人が「開けにくい」と文句を言うと、仲間から「日本にはハサミはないの?」って聞かれるんですって。
      ハサミがデフォルトのにゃんたさんは、もしかしたら海外暮らしの名残りかもよ。ひゅー、カッコ良!