発表会前のランチ の後のコーヒー

コーヒーを淹れるイメージ 昭和話

きのうは発表会前ランチまでで話が終わってたんだったね。
ランチドリンクを付けなかったのは、コーヒー好きさんが探したコーヒー専門店に移動する可能性を残したかったから。
食べ終えて「さっきのコーヒー屋さんに行きますか」と振ってみたら、遠慮がちに「コーヒーみなさん大丈夫ですか」と。
みんな「コーヒーがぜひ飲みたい」と言ってあげて、平和にさっきの店DUN AROMAさんに向かった。

カウンターしかない、ほの暗い店内で、何ページもあるメニューブックを渡された。
一番年長の吉永さんは「見えない」と言って笑ってる。

あたしの背中側にはレコードプレーヤーが置いてあって、チェロの無伴奏曲が静かに流れてる。
でもプレーヤーは回ってなかった。
知らない曲だけど、やっぱりチェロの無伴奏といったらバッハだろうなあ。
コーヒー好きさんに「誰の何ていう曲だか」と聞いてみたけど、彼女も知らないようだ。

そのうち、あたしも知ってるメロディに替わった。これは間違いなくバッハの無伴奏チェロ組曲。

南千住に「バッハコーヒー」っていう名の喫茶店がありますよね、と振ってみたらやはり何度も行ったことがあるって。
あたしも一度だけ、シュトーレンを買いに行ったことがある。
しかし、目の前にコーヒーマイスターがいるのに他店の話はちょっと憚られるね。

彼女は意外なことに「ブレンド」コーヒーを注文。
コーヒーの名を知らないあたしはちょっとホッとして、アイスコーヒーを頼んだ。
しかし、ブレンドもアイスコーヒーも2種類あって。
二人とも結局アイスコーヒー、あまり苦みの強くないほう。
1個ずつ入ってる氷が、5cm角ぐらいかな。四角いのが珍しくて、カラカラととてもいい音がする。

吉永さんの目の前には、かなり年代ものらしい大きなレジスターが置いてある。
オルガンストップのような大きなボタンがいっぱい。
金額表示の窓がふたつあって「Yen」と「Sen」って書いてあるよ!
Yenの窓は1ケタしかない。Senは2ケタ。

100年前のものだそうだ。
明治か。と思ったらスピネットさんが「大正ですね」と。
ああ、60年も生きてると時代感覚もだいぶずれてきてるな。

そのレジはちゃんとお金が入ってて、開けると「チン!」ってかわいい音がするんだ。
お札を入れる部分の幅が大きい。
昔の、聖徳太子の壱萬円札は大きかったよね。

ランチを求めて途方に暮れていた我々を見て、わざわざ外に出て来てご存じのレストランを教えてくださった店主さん。
レジの音が可愛いと言ったのが聞こえて、開けっ放しのレジ引き出しをわざわざ閉めて、もう一度聞かせてくれた女性店員さん。

発表会前の緊張がふっとほどける、すてきな時間を過ごさせてもらったお礼をここで述べたい。

店の外、俗世間に出たら、世界のまぶしいこと。

あら。発表会に行くまでに時間と字数使い過ぎちゃったわ。
本番の話はまた明日ね。

本日のオマケ

きのうの夕飯は鮭の豆乳チャウダー。

元レシピは鱈と鮭、玉ねぎ、パセリ。

鱈と玉ねぎとパセリがない。鱈は省略、玉ねぎはどうせみじん切りだ、冷凍してあった長ねぎのみじん切りで代用、パセリも冷凍してあったセロリの葉をたっぷり。

牛乳で煮込むところ、豆乳しかない。豆乳を煮込むと分離するからね、少なめの水で煮て、器に豆乳を入れたところに注いだ。

レシピにはレモンが入ってないのだけど、本文には現地キラーニーの町で食べた際、輪切りレモンが浮かべてあったとのことで。

さっぱりと飲めるから、あればレモンも使うといいと思うよ。

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コメント

  1. うなゆき より:

    うん、やっぱホワイトソース系にはレモンでござるな。

    アイスコーヒーに大きな四角い氷が一個。
    ストローで回してカラカラと鳴らす。

    クゥ〜、いい。良いよ、よはねすさん
    優雅なコーヒータイムです

    • よはねす よはねす より:

      え、ホワイトソースにレモンってアリだったの?あたしはけっこうびっくりしたのよ。意外だったけど、合うものなのね。

      コーヒー詳しくないけど、あの挽きたての香りはうっとりしますよね。髪にも服にもあの香りが染み込んでほしかった。カラコロいう氷の響きがほんと素敵で、薄暗い中で電子ピアノさんがずっとストローで回してました。

  2. にゃんた より:

    明治と大正の特定なんて、令和と平成が切り分けられないぼくには難しすぎる課題だな。
    それとも令和平成の切り分けが難解すぎるのか。

    古いレジ、昔お米屋さんのおじさんのうちにあったやつが好きだったな。
    でっかいの。

    • よはねす よはねす より:

      うちは明治45年生まれの祖母と暮らしてたので、ちょうど明治大正の境目の時代感覚はある方だと思ってたんですよ。もう、祖母の時代も遠くなってしまったなと感傷を覚えます。

      昔のお米屋さんて、地主さんみたいに権力あったんじゃないですか。お米やさんでしか売ってないプラッシーっていうオレンジジュース、飲んでみたかったなあ。

      • にゃんた より:

        プラッシー、よくご存知で。流通経路が米屋限定だったね。
        当時は宅配してたのでおじさんの軽トラに乗せてもらってよくついて行ってた。
        重いからお手伝いはしないけど。
        プラッシーはオレンジ系だけどりんご系のマリンカってのもあって、ぼくはこっちの方が好きだったな。

        • よはねす よはねす より:

          だってプラッシー、テレビコマーシャルばんばん流してたもん。おいしそうだった、あれをにゃんたさん飲めたんですね、いいなあ。りんご系があったとは。今でもにゃんたさんりんごお好きですものね。ああ。急にりんごジュースが飲みたくなりました。