この前の発表会には、昨年合宿で知り合ったN井さんが見に来てくれてたんだ。
今回、あたしの出番は急きょプログラム1番になってしまって。
最初からいてくれたかどうかは確かめなかったけど。
自分の出番が終わって、他の人の演奏を鑑賞するために客席に行って。
そこでN井さんのことを思い出して、きょろきょろしたら、N井さん夫妻と思われる後ろ姿を発見。
演奏中は移動できないので、休憩時間に会いに行こうと思った。
ところが、ダンナ様(らしき人)しかそこにいない。
ロビーに出て見たら、そこで電話中のN井さんがベンチに座ってたよ。
目を合わせて、手を振って隣に座ったら。
何かのカスタマーサービスと通話中だそうなのだけど、延々と保留音楽が流れてる。
で、おしゃべりを始めちゃった。
一番聞きたかったこと、それは先日彼女の所属するシニアオーケストラで、ペギー葉山の「学生時代」を客に歌わせたときのこと。
あたしのすぐ近くで、ひとりの男性の歌声が飛びぬけてはっきり聞こえてきて、いったい何者なんだと思ってたらね。
すべてのプログラムが終わったあと、N井さんが現れて、彼に手荷物を渡していたの。
あら。ご家族かしら。と思ってメールに書いたのだけど、返信に言及がなく。
「あれはダンナ様だったんですか」と直接聞けて、「そうです」とお返事をいただいた。
「メールに、『異様に』なんて書かれてましたよね」とN井さんが吹き出しながら言う。
だって、そうなんだもん。決して大声を張り上げているんじゃないのに、よく通るいい声で、歌詞も明確、音程もリズムも正確で。
彼が趣味でミュージカルに出演することになったので、正式に歌唱を習いはじめたということも、以前聞いてた。
・・・と、やっとカスタマーサービスのオペレータが応答しだして。
N井さん、「はい、はい、よろしくお願い」とずっと言ってる。
「ん、もう、急いでるって言ってるのにやたら丁寧な人で」と笑ってたけど、そこで休憩時間が終わっちゃったよ。
だから、終演後にもう少し話したいと言われて、ずいぶん待たせちゃったなあ。
話は変わって、「学生」とは。
ツタの絡まるチャペルがあるのが何大学か知らないけど、中学でも高校でもなく大学であることは間違いない。
最初、この歌のタイトルは「大学時代」だったのだけど、ペギーさんが「学生時代のほうがいい」と言い出して変更されたんだってね。
「学生」といったら大学生。中学と高校は「生徒」、小学校は「児童」、その前は「幼児」その前は「乳児」。
小学生を「生徒」というのも、高校生を「学生」というのも、ほんとは間違い。
・・・専門学校で学ぶ人は、なんと呼ぶんだろう。正式には知らないけど、「生徒」って言っちゃってるかな。
中卒で入る学校、高卒で入る学校いろいろあるしね。
あたしが入社した会社は、古い世代は男性でもけっこう高卒の人が多かった。
専務も高卒。あたしの部長も高卒。
というのは、噂で知ったわけじゃない。うちの母が昔勤めてたから知ってるだけ。
母も専務も中途入社なのだけど、いっしょに並んで入社試験を受けたんだってさ。
普段、学歴で人を判断しない社風はそういう歴史があるからかもね。学閥とかも無縁。
でもね、あたしもそうだけど、どうしても、かすかに学歴コンプレックスってあるんだよ。
部長もたぶん、高卒であることをひた隠しにしてたと思う。
よく「ボクは学生時代にああしたこうした」って言ってたもん。
「学生って言ってるけど、これは高校生の時の話だな」と脳内で変換して話を聞いてたあたしは底意地が悪い。
あたしも最近、室内楽でよく言うようになった。
「あたし、大学行ってないから」
室内楽の仲間は、なぜか豪華な学歴を持ってる人が多いので、あたしの脳足りんぶりを不思議に思う人がいるかもしれない。
ピアノは小学生からだけど弦は就職してお金貯めてから始めた、というとよく「へー大学オケで始めたのかと思ってた」って言われるよ。
ま、23歳から始めたわけだけど、18歳も23歳も、今となってはそんなに違いはないね。
本日のオマケ
きのうはチェンバロのレッスンだったので、終了後は外食してきたよ。
夜の外食って、ランチほど気軽なお値段では食べられない。ファミレスが無難だな。ロイヤルホストに行ってみたくて、秋葉原まで足をのばした。
国産豚ときのこのポルチーニソース、っていうパスタ。ビール(小)と同じ値段で迷った末、グラスワインにしちゃった。
ああ。普段は玄米めんで満足してるけど、やっぱり小麦のスパゲティはおいしい。
しかし、ファミレスのワインだと、うれしさがだいぶ減る。今度からファミレスではビールにしとこう。
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コメント
なるほどね〜
学生と生徒って違うんだ〜
初めて知ったヨン♬
大学ネ、超貧乏なのに行かせてくれた親に感謝ですよ♪
兄弟は同じような学歴じゃないと
大人になってから、付き合うのが難しい、って言ってね。
親の愛情をわかる歳になったでござるヨン
ううむ、深い深い親の愛。じーんとします。
うちは妹がデキがよく、良い大学に進みましたけど、たった二人しかいないからでしょう、うまく付き合えてます。三人きょうだいだと、複雑になり得るかもですね。
お仕事の関係でいろいろ大学回ったのだけれど、「わー。かっこいーなー」って思ったのが立教。
まさに蔦のからまるチャペルでした。
池袋のくせにっておもったよ。(ごめんなさい^^;)
へえ!あの歌、立教大学がモデルなんでしょうかね。実はあのコンサートの日からずっと、どこ大学なんだろうって考え続けてたんです。
Googleマップで写真でも見て見ようかな。公道に面してなかったら映らないか。