定年退職後が退屈しそうで怖いという人、いるよね。
定年じゃなくても、その昔、結婚したら女は退職するのがスタンダードだった時代にも、後輩がそんなこと(仕事やめるなんて退屈で死んじゃうと)言ってたな。
多分そういう人って、真面目で働き者なんだと思うよ。
あたしは、若い頃からね、「今度の休みにはあれがしたい、これがしたい」って考えてたから。
その時できなかったことをたくさん溜めこんで、退職した今でもやりきれないほど残ってるよ。
若いみんなは、若い時しかできないことを今のうちにやっといてくれー。
体力を使う遊びとか、消滅しそうな場所への旅行とかだろうな。
あたしが夢見ていた老後の楽しみのひとつは、ランチタイムコンサートだよ。たいがい、無料。
働いてたときは夏休みや有給休暇を使って聴きに行っていた。昼休みもよく使った。
しかし、そういうのって企業の文化活動の一環でやってるものが多くて。
経費節減なのかねえ、取りやめるところが増えてきた。
さらに、悪い疫病の流行で一切パタッとなくなった時期もあったね。
やっと、ぼちぼち復活してきた。少額が必要になるところも出てきたけど、コンサートが無いよりマシ。
というわけで、きのうはほぼ毎月行っている丸の内のランチタイムコンサートに行った。
出演者は完全に自分のやりたい曲ができるようで。
誰も聞いたことがないような難しいクラシックだけの人もいれば、ポップスしかしない人もいるよ。
きのうは、ピアノ連弾。
プログラム予定を見たので、ポピュラーとクラシックが半々ぐらいなのはわかっていた。
有名音大の短期大学部卒後、ピアノ講師やラウンジ演奏、保育士などされているお二人。
今回もラウンジ向けっぽい。
季節柄、第九の4楽章やクリスマスメドレーなどもあり。
誰が編曲したのかわからないけど、ちゃんと楽譜を使ったり、アイパッドを使ったり。
連弾の楽譜って、大変だね。1頁A5サイズぐらい(に見える)小さな紙を幅1メートルぐらいに繋げて。
40歳を超えたら、あんなの読めなくなりそう。
むぅ。演奏は、ちょっと残念。
クラシックは原曲と違うコードでアレンジされると脳が拒否反応を示す。あ、これもちろんあたしのとても個人的なことだよ。
よろこぶお客さんもいるだろう。
編曲って、嗜好品みたいなものだなあ。
好みに合わないものは避けて良し。
あとはね、演奏者のお二人が、緊張してたのか、全く楽しそうに見えなかったこと。
深刻な曲なら深刻な表情でもいい。でも、残念ながら演奏中は一切表情が硬いままで動かなかったんだよな。
せっかくお二人とも若くて美人でスタイルもよく、ドレスもとてもすてきなのに。
エトピリカ
1曲、知らないタイトルの曲がプログラムに有って。
「エトピリカノン」っていうの。
なんだろな?と思ったら、パッヘルベルのカノンと、「情熱大陸」のテーマ曲を混ぜて編曲したものだった。
この編曲は気に入ったよ。
あたし、この曲が「情熱大陸」だと思ってた。
しかし時々目にする「情熱大陸」というタイトルの楽譜やプログラムを見て、音楽を聴くとあたしの知らない曲でね。
知らない曲は、もしかしてオープニングテーマなのかな。
あたしの耳にこびりついてるあのメロディは「エトピリカ」っていうタイトルで、エンディングテーマなんだって。
初めてわかって、長年の疑問がやっとすっきりしたよ。
コンサート後のランチ
無料なのに期待しすぎたのがいけない。
ちょっと満たされない心を埋めようと、外食ランチすることにした。
コンサートのオフィスビルで、ランチメニュー「ボブン」を見つけた。
ボブンはね、フランス在住インスタフレンド(純日本人)の大好物。食べてみたいと思ってたんだ。
しかし、これがまた期待が大きすぎて失敗。
多くは語るまい。
とてもいいお天気、風もなく、上着は行き帰りとも手に持って、帰ってきてうちでアイス食べちゃったぐらいだよ。
気持ちよくウォーキングができた、ってことで、往復8km。
本日のオマケ
きのうの夕飯はキャベツのアンチョビ焼きに、焼きかぶと帆立のレモンアンチョビソース。
キャベツにアンチョビペーストとオイルを塗って焼いて、くるみを散らした。
帆立と焼いたのは赤かぶ。レシピはこちら。
おしゃれな元レシピの写真とは似ても似つかぬものになったので、皆さん元レシピの写真だけを見るように。
コメント
ボブン?聞いたことない。何かベトナムのブンチャーみたいって思ったらそうみたいね。
在仏のお友達はこの間神宮外苑でデートしてた人かな。
まーベトナム料理までお詳しいのですね。ボブンはフランス発祥のアジア風料理だそうで。日本のカレーライスみたいなものかしら。
こないだイチョウ並木を一緒に見た人はハワイ在住です。在仏の人はインスタだけの知り合いですが、すごく面白い人なんです。