OB会に悩む

あたしのいた会社は、勤続10年以上で退職するとOB会に入ることができるらしい、と聞いていた。
それにしては、退職時なんにも知らせが来なかったな、もうOB会幹事たちも年取って消滅したんかな、と思っていた。

今頃、案内が届いたわ。
そうか、OB会いつも秋に開催されるみたいだったから。
年に一度、生存確認（笑っていいのか微妙だ）を兼ねて連絡を取り合うのかも。

あれー。勤続20年以上が、連絡が来る条件だって書いてある。
あたしの同期、10年そこらで退職した人もOB会に毎回出てるって聞いたけどな。

さて、今回初めてきた案内には、「今年も懇談会は中止」とある。
でも「OBだより」という近況の載った小冊子は発行するようだ。

これ、以前、仲良しだった同僚に見せてもらったことがあるよ。
近況と、住所が載ってた。

幹事団は10人ぐらいいて、ほぼみんな一緒に仕事で関わったことのある懐かしい人たちだ。
もし懇親会が開催されるなら、みんなにご挨拶したい。

でも、毎年参加するOBの中には、金輪際会いたくない人もいるんだよ。
住所も、誰にも知られたくない。
今まで1枚も来ないよう苦心したのに、突然年賀状が来るようになったらとても困る。

演奏会チケットを送った元部長とメールのやりとりをする中で、この話題が出た。
現在、小冊子に住所は載っていないそうだ。
古き良き時代が忘れられない元幹事から、個人情報に敏感な世代にやっと交代したのかもしれない。

元部長によると、小冊子には名前も載っていない人もけっこういるそうだ。
どうしようかなあ。
今回の返信用はがきには、OB会入会希望有無は問われていない。
OBだよりに掲載する近況欄はあるけど、ここに「名前も載せるな」と書いていいんだろうか。

ヘタすると、OBだよりの近況欄に「よはねす：名前も載せるな」なんて載ったりして。

でも、自分は載りたくなくても、ほかのＯBたちの名前や近況は読みたいなあ。

次回から、案内は郵送でなくメールになるそうだ。
OBだよりもメールでいいんだけど。
いや、それを編集してメールに起こすなんて、あたしよりはるか年上ばかりのOBには辛いだろう。