「松本記念」で「音楽」といったらあたしは、松本市で行われるサイトウキネンオーケストラの松本フェスティバルを思い浮かべてしまう。
それとは無関係、パイオニア株式会社創業者松本望さんの居宅一部を音楽ホールとして使わせてくれるんだよ。
世田谷の緑豊かな豪邸が並ぶ一角、二子玉川駅からはちょっと遠くて、音楽仲間と待ち合わせてタクシーできのう行ってきた。
今月、発表会があるんだけどね。バッハのその曲が、月に一度の練習ではとても足りず、途中でついて行けなくなる人もいる状態。
この曲の首謀者フルートさんが心配して、臨時練習会を計画したんだ。
発表会といっても、今回はお客を呼ばない。完全に身内だけで、お互い聴きあうだけ。
失敗したっていいとあたしは思うのだけど。
このホールにはピアノ、チェンバロ、小さいパイプオルガンまで付いてるの。
どれか一つだけなら、ホール使用料に含めて使っていいというので、「チェンバロ使えるわよ~」と言われたらそりゃホイホイ出かけますわよ。
ほんとは、その曲にチェンバロパートはあるんだけどね。
なぜか、幹事のオババがごねて、ピアニストをメンバーに入れてくれなかったの。
それがつい先日、どういう風の吹き回しか、「ピアノが入らないと不安でしょう」と「入ってあげる」宣言をされてね。
オババはチェンバロも自宅に持ってるんだよ。
でも、発表会会場にはピアノしかないので、本番は仕方なくピアノを合わせる。
もしきのうの練習にオババも参加するならピアノを使うから、チェンバロにはさわれないところだった。
幸い(!)オババがきのうは来られないとおっしゃるので、ありがたくチェンバロが使えたってわけ。
あたしが「チェンバロが弾ける」と喜んでたら、上手いおじさんS山さんが「あなたの弦パートはどうするの」って真顔で怒ってる。
いやいや、全部は弾きませんよ。フルートとチェロだけの部分がとても長いから、そこだけチェンバロを付けるの。
ほんとは全部弾いてみたかったけどね。一応、チェンバロパートも全曲練習したし。
でもね、最後の部分が超絶難しいの。
ゆっくりなら弾けるけど、S山さんが「こうでなきゃ」という速度ではとても弾けない。
オババとまだ一度も合わせてないけど、このスピードでオババ大丈夫かしら。
あたしの予想では、「こんなの速すぎるわよ」って怒りそうな気がする。
もしオババがそう言ったら、S山さんどうしますか。彼女に合わせますか。
さっきからなぜかご機嫌が斜めってるS山さんは最初「意味がわからない」とか言ってた。
食い下がって確認したら「気に入らないんだったら、弾いてもらわなくて結構です」って。
おお、勇気あるねえ。頼もしい。「わかりました、じゃ、そういうスタンスで」とあたしもニッコリ。
予約した時間は13時から16時まで、3時間もある。
あたしがフルートさんにお願いして、遊びで別の曲もやって欲しいと言ってあったんだ。
他のメンバーには言ってない。
区切りのいいところで「実は」と切り出して、みんなに楽譜を配った。
フルートとバイオリンのソナタで、伴奏がチェロとチェンバロ。
一人お休みになっちゃうけど。
チェロさんはまだ楽器経験が短くて不安があったけど、やってみたらほんとに初見の初見なのにバッチリ弾いてくれて。
すごいすごい!よかったこの曲を持ってきて。
そして、本番の曲でも、フルートとチェロだけのところにチェンバロを付けたらうまく行って。
S山さんから「自信を持って弾けてましたね」ってほめられてたよ。
そのあとの話も書きたいんだけど、長くなるので今日はここまでね。
本日のオマケ
恐縮するほどやっつけ料理。前日焼いておいたサバをどうしようか考えがつかず、とりあえずほぐして、使いかけの青ナスと、冷凍庫でぎゅう詰めになってる蕪の葉を一緒にスキレットで素焼きにして、最後にニンニクオイルをかけた。
食べてる最中にフルートさんからメールが来た。「チェンバロは鯖らしい」
????なぜサバを食べてるとわかった????
コメント
バディネリ 良き曲でガンス
ウキウキと調子に乗りそうな、イタズラしちゃいそうな
1分半という長さも良き。
二曲め、今日の晴れた穏やかな日にピッタリ
心癒され、そのままウトウト、途中“起きなさい”って部分が耳に入ってきたけど
目を開けれず、でも完全に眠ってなく、少し聞いてんねんヨ
不謹慎かもしれないけど
半覚醒で聴くのも良いんだなぁ
この曲、パユは1分半かー、我々は3分ぐらいかかってるかも!舞曲風だけど舞曲ではないみたいですね、でもタッタカ踊る脚が見えるようです。
BWV1038、メイが教えてくれて発表会で取り上げた思い出のある大好きな曲なんです。うたた寝のお供にぴったりですよね。途中で起こされますけど笑。
チェンバロは鯖…
まだまだ青いねー、とか。
青魚だけに(^^)
えーーー。そりゃまー調律もできない、青々とした初心者ですけど。
そうだったのかーガックシ_| ̄|○