あっさり〇んでしまえ

音楽

日曜、オーケストラ練習が終わったとき声を掛けられた。

「よはねすさん。ちょっと伺いたいことがあるんですがいいですか」

ひえっ。改まって、何だろう。

露骨に怖がっているあたしに、その人は落ち着いた笑顔を向けてくる。
「今度のプログラムの、紹介文を書いてみませんか」

ああ、この人そういえばブログラム係さんだった。

そうかあ。そういえば入団以来苦節40年近く、プログラム紹介を頼まれたのはこれが始めてだ。
きっと、あたしが脳足りんだから文章なんて書けないと思われているに違いない。
・・・・・・と、本気で思っていた。

一応、係さんの手前、真剣に目をつぶって考えてみた。
ブルックナーのこの曲はかっこよくて大好きだけど、ふざけたこと書いてアンケートで怒られた人もいるしなあ。

まじめなこと。・・・何も思い浮かばない。
「ピンと来ませんか。わかりました」と引き下がってくれた。
役立たずで申し訳ない。

あたしが書くとしたらね、第3楽章の一部についてだけしか書けないな。
中ほどで、トランペットが「浅蜊~、蜆!」と歌うんだ。

天秤棒で貝を住宅街に運んできて、朝食用に売るのかねえトランペットの売り声は高らかに始まって、けっこうしつこく売り続ける。
昔むかし、魔法使いサリーちゃんが突然明治時代にタイムスリップする話があったよ。
たしか、「たけくらべ」の世界に入り込んじゃう。
あたしはそのテレビで初めて「あっさり~、しんじみぃ!」の歌声を聞いた気がする。

それから10年近く経って、樹木希林がホームドラマの中でちょっと認知症の気がある婆さん役を演じていた。
なにか嘆き悲しんで、死のうとしている。
驚いた家族が「どうしたんだ」と聞くと
「だって、『あっさり、死んじめぇ』って言ってる」と半狂乱。
表に貝の棒手振りが売りに来ていた、っていうオチ。

この動画だと、2分すぎ辺りから3分半ぐらいまで、延々と貝を売りながら遠くへ去っていくよ。

だめ。こんなの、全然曲紹介じゃないや。

しかしとにかくあたしは、この曲が好き。題名だけで樹木希林を連想しちゃうけど。
どんなプログラムノートができあがるか、楽しみだ。

今日のオマケ

きのうは御徒町の吉池に行ったので、その8Fレストラン街の「カプリチョーザ」でランチにしたよ。

ボリュームたっぷり。ドリンクバーもついて、税込み1390円。

平日13時、席は半分くらい埋まってた(=空いてた)けど店頭パネルで「女性一人」とか打ち込んで番号札を取って待ってないと案内してくれない。

でも眺めはいいね。あたしは鉄子じゃないけど、色とりどりの電車を見て楽しんだよ。

糖質をたっぷり摂ってしまったので、夕飯は極力ヘルシーに。

いわしの丸干しにはエリンギを敷いて大根葉を山ほど掛けたんだけど、半分以上焦げて無くなってしまった。

そして今朝の体重また記録更新(上方へ)。

あーそうだ、きのう朝早起きしたらお腹すいて朝ごはんもまともに食べちゃったんだ。

一日三食食べちゃいけないみたいだ、「働かざるもの」だからね。

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コメント

  1. うなゆき より:

    こればかりは、よはねす先生に同意出来ません
    ア〜蜆❗️ と言っているのですよ
    浅利は売って無いのです!

  2. にゃんた より:

    薔薇の色…
    あなたの唇のような。

    鰯の丸干し、焼くとすごい油とにおい。
    換気扇全開。

    • よはねす よはねす より:

      赤でも黄でもピンクでもない、みんな混ざって一緒に1,2,3!なのがバラ色だと思っております。くちびるも、ほっぺもだな。

      あーら、イワシ?グリルパンにのっけて、グリルで低温で焼くと油が火に落ちなくて、におい全然気にならないんですよ。換気扇は弱で回しますけど。