プロでもミスる

浜離宮朝日ホール おでかけ

イベントのサブスクサービスSonoligoに登録している。

最近、首都圏でのイベントが少ないのだけど、久しぶりにピアノリサイタルがあったよ。

このサブスクは無料でも利用できるけど、それだと当然もらえるチケットは少ない。
このシステムを教えてくれた友達夫婦が「3枚取れるからよはねすさんもよかったら一緒に」と誘ってくれた。ありがたい!

ほんとに、行きたかったやつなのよ。
夫婦は一般庶民だけど、特にダンナ様は音楽がものすごく好き。Sonoligoはプレミアムクラスでご登録。

しかしこのたびのコンサートでは、プレミアムでも2枚が限度だった。
ライトクラスで1枚、あたしのビンボークラスでは1枚だってもらえないところだった。

だからね、「3枚取れる」って、きっと見間違いだろうと思ったのだけど。
ずっと見てると、瞬間的に制限枚数が増えて、そのあとまた戻ったりするんだって。

てなわけで、大喜びで参加させてもらった。

夫妻は二人ともオーケストラの仲間。管楽器奏者だから、ピアノが楽しめるか、ちょっぴり心配。
でも、「この曲知ってた?」なんて聞くのは失礼だと思う。

プログラムはこちら。

ピアノを7年間も習ったあたしだって、このモーツァルトのソナタは「なんとなく聞いたことがある」程度。
リストのハンガリー狂詩曲は有名、と思うでしょ。でも13,14番なんて聞いたこともない。

ダンナ様に「今日のプログラム、マイナーだよね」と言ったら、やはり
「ハンガリー狂詩曲13番14番なんて聞いたこともない、シューベルトもあまり知らない、でもショパンのこれは有名ね」とのこと。

あたしたち3人の席は、二階左側。
友達はピアニストの顏が見えない、と残念がったけど、あたしはピアノの鍵盤が見えてうれしい。
もちろん顏が見えると、音楽上で表現したいことがよく伝わるからその面白さはあるけどね。

ピアノを見下ろしたら、楽譜が広げて載せてあるのがみえた。
譜面立ては使わず、平たくおいてある。譜めくり用椅子もない。

「暗譜でも弾けるけど、楽譜が置いてあれば緊張が軽くなるというなら置きなさい」と、ダンナ様は先日の我がオケのファゴットソリストに言ったそうだ。
ちなみにこのダンナ様もファゴット奏者。

「リストを自分で譜めくりしながら弾けないでしょー」と言ってたけど、その通り。
モーツァルトとシューベルトは自分でめくりながら弾いてたけど、リストとショパンは暗譜だったよ。

この方、リスト国際コンクールを2種類も優勝取ってる。
すんばらしく難しいフレーズをほとんどミスタッチもなく弾いてのけて、すばらしい!ハンガリー狂詩曲は初めて聴いたけど、チゴイネルワイゼンのメロディが出て来たり、とても親しめる曲だった。


でもね、モーツァルトとシューベルトでは譜めくりに何度も失敗しちゃった。
めくり損なった分、音楽は滞るけど音はなんとか途切れず。

シューベルトはあたしも、このうち2曲を中学生のとき習ったので楽譜通りの不協和音なのかそうじゃないのかぐらいわかる。
シューベルトは同じメロディを何度も繰り返す癖があるから、何度目の繰り返しかわからなくなって暗譜が危険なのはとてもよくわかる。

しかし、ショパンの曲の構成はそういう意味の困難さはない。暗譜で弾いた、のだが。
かなりな大けががあって、あたしは息をのんでしまった。

音楽は、とても感情が込められて音色の変化がそれはそれはすばらしいんだけどな。

アンコールは、ハンガリー狂詩曲第2番。超有名なやつ。
これはもちろん暗譜で、超絶難しいところもバーリバリ豪華に危なげなく弾いてくれた。

おもしろいもの見たなー。

こういう人は、もう暗譜を諦めて、譜メクリストさんを雇ったほうがいいんじゃない?

ところでこのサブスクは、ブログ仲間のうなゆきさんも利用されている。
彼女ももしかしたら来ているかな、と無料席のあたりを見回したけれどそれらしい人は見つけられず。
お互い顏を知らないんだから無理もない、というか当たり前なんだけどね。

ところが、彼女もこのチケットを持っていたのにキャンセルしてしまったとブログに書かれているではないか!
うーん、惜しいよ。もうちょっとでニアミスだったね。

本日のオマケ

きのうの夕飯。

わさビーフ味ヌードルのスープが強烈なおいしさで脳天を打ち砕かれた。化学の力には、悔しいがひれ伏すしかない。ひれ伏しながらスープを取っておいて、大根を煮たよ。

大根、2週間前に届いたのが細いけどまだ半分残っているのに、きのう新しく太い大根が届いてしまったの。大根を煮たのは好きじゃないけど、おいしいスープで煮込んだらあたしでもおいしく感じるかしら。

・・・大根に、スープが負けた。あたしの嫌いなおでんとしか思えない香りが部屋中に充満。

食べるラー油をかけてみたら、おでんよりラー油が勝ったよ。

食べ終わって、デザートのヨーグルトまで行こうかなーと迷ったがもうすぐ家を出る時間。

あわてて歯磨きして、皿を洗いもせず出かけて、チケットをくださる友人は仕事でほんの少し遅れてきてくれて、間に合ったよー。

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コメント

  1. うなゆき より:

    プロでも大怪我か〜
    その場面、気になるな
    でも、私なら気付かないかな
    フフフ ソノリゴって良いシステムだけど、やっぱり無料チケットは雨に負けまする

    • よはねす よはねす より:

      あー、どうでしょう。うなゆきさんならきっと気づくと思うんですが。せっかくチケットがあったんだから、あの場を一緒に見てほしかったなああ!

      鏡台に座った時はまだ雨降ってなかったでしょ。これから降るかもしれない雨に負けるとは、Sonoligoも面目丸つぶれですな(;’∀’)

  2. いわ より:

    こんにちは。私もよはねすさんと同じくらいピアノを習っていたけど、曲も名前もさっぱり覚えていないので、ブログのお話しについて行けないのですが、小学校の頃ピアノの発表会で曲の終盤にリピートするやつで、リピート丸ごと忘れて退場したことあります。先生に指摘されるまで気が付かなかった幸せな子でした。いつも、ブログのコーダで、よはねすさんの食卓を見るのが楽しみです。。

    • よはねす よはねす より:

      わはは。いわさんの幸せな小学生時代、まるで今のわたしのようです。先生指摘しなくてもよかったかもですね。
      曲のコーダ部分はだいたいカッコいいですよね。あたしの食卓コーダはだんだん貧相になってきて載せるのに勇気が要るんですよ。でもいわさんが楽しみと言って下さるので面の皮をさらに厚くして、なるべく載せますです。

  3. にゃんた より:

    大根は煮込むと時間がかかるので、もうレンジにしちゃう。
    ほぼ火が通ってからスープにドボン。
    味しみしみじゃなくたってちょっと強めのスープ使えば大丈夫だもん。

    • よはねす よはねす より:

      煮込み時間はあまり気にしないです。楽器練習してる間に火にかけとけばできちゃうから。とはいえ、大根のしみしみが嫌いなので困ったものです。