きのうは、チェンバロ教室の発表会だったの。
一応「発表会」と名付けられてるけど、観客なし非公開だから、「おさらい会」ってところかな。
会場は、今まで行ったことがない都立大学駅近く。
中目黒駅で乗り換え、までは意識してたけど、何線のどこ行きに乗り換えるのか覚えてなくて焦った。
なんとか乗り込んで、車内を見渡したらうれしい知ったお顔が。
うちの近所にお住まいの吉永さんが座席に座ってらした。
楽しくおしゃべりしながら都立大駅で降りたら、改札口で先生が待っていてくださった。
吉永さんには「改札で待ってます」とメッセージがあったそうなんだけど、あたしには来てなかったんだよ。
偶然吉永さんと同じ電車になって、よかった。一人じゃ絶対道に迷うところだった。
実際、生徒さんで「迷ってしまった」って人いたもの。
会場に着いたら、調律師さんが調整し終わったところだった。
リハーサル希望者だけが集合したんでね、やりたい人からどうぞって。
4人集まった生徒はみなさん気後れしてる。
あたしは早く済ませたくて、また初めて対面する楽器に早く触ってみたくて、一番乗り。
実はねんざの具合が最悪でね、力を入れると何度か「いてっ」と乱暴なことを口走ってしまう。
普段の言動って、出ちゃうよね~。
いやそもそもチェンバロって、ピアノと違って手に絶対力なんか入れちゃいけないんだ。
でも指使いによっては痛いこともある。
先生も手が弱いほうで、時々大きなサポーターを巻いてらっしゃることもある。
病気というよりこの年代の女性によくある症状だそうだ。
おかげで、「手が痛い人用」の指使いを教えていただくこともあるよ。
で、へんな力を入れてしまったのか、ある鍵盤が押したら上がらず戻ってこなくなっちゃって焦った。
壊したかと思ったよ。
調律師さんが「すいませんすいません」といいながら直してくださる。
壊したんじゃないのね、とホッとしてまた弾いたら今度は一番左の低い音の鍵盤が足りない!
普段の教室のチェンバロでも実は小さくて、楽譜にあるのに出せない音があるんだけど、これはもっと小さいんだ。
思わず「うわっ」と、また叫んでしまった。
こればかりは仕方ない。オクターブで弾く箇所なので、低い方の音は省略。
そしたらまたまたアクシデント、ある音だけ押すとカタカタと変な雑音が入る。
先生が調律師さんに「あそこが閉まってないんじゃないの」と言ったらその通りで。
譜面台のあたりにはめられた板にかんぬきが掛かってるんだけど、はめ直したら、そこに当たってた部品が当たらなくなった。
おもしろいなあ。
4人がリハーサルを終えたら、あとは2時の開演15分前まで自由時間。
みんなで駅前に出てランチをご一緒することになった。
わたしと同年代か、吉永さんだけ10歳以上上で、がっつり食べそうな人はいない。
ギョーザでもない、ラーメンでもないよなあ。
ドトールコーヒーがありますよ、と指差したけど皆さんそれも気分じゃないみたい。
一人がスマホで一生懸命探して、コーヒー専門店に行ったけど食べられるものはトーストしかない。
あっ。そういえばこの人、去年の発表会の打ち上げでもコーヒーにやたら詳しいこと言ってたの思い出した。
結局ふらふらして、その近くの何でもありみたいな店に入った。
ハンバーガー、カレー、パスタ、ステーキ・・・
でもオープンカフェ風なたたずまいはとてもおしゃれだよ。
本日のパスタは有機ほうれんそうと有機たけのこと・・と真っ当なもの。
写真撮りたかったけど、なんとなく雰囲気ぶち壊しになると思ったので我慢しちゃった。
常々思っていたことをみなさんに聞けて、とてもよかった。
吉永さんは、ご自宅ではヴァージナルで練習されているとのこと。
お知り合いが、チェンバロやヴァージナルを製作してるんだって。うらやましい!!!
もう一人は、あたしより後に習い始めたのにスピネットを買ったんだって。
目白の古典楽器専門店、先生からも楽譜はそこで買いなさいと勧められたことがあるけど楽器も売ってるのかー。
今度行ってみたいな。
でもね、お二人とも、チェンバロよりは小さいけどこの4人掛けテーブルぐらいの大きさがあって、足も付いてると。
買ったら、楽器本体と足は別々に運ばれてきて、部屋の中で組み立ててくれたんだって。
とてもじゃないけど、そんなものうちに置くスペースはないよー。
でも、欲しくなりますよねーと言ったもう一人は、電子ピアノで練習してるんだって。
一応あれもチェンバロの音色が出せるから、雰囲気だけは楽しめるよね。
ヴァージナルもスピネットも、フリー画像は見つけられなかった。
興味ある人はご自身で検索してください。
ヴァージナルは長方形の箱型、スピネットはひしゃげた三角形三本足。
うーん、長くなるなあ。今日はこの辺で。
本日のオマケ
その前日、土曜の夕飯もワインまつり続行。
メインはきのこのソテー。できるだけ多種類のきのこをにんにくと唐辛子でよーく炒めて、最後にしょうゆを絡める。あたしはドライポルチーニを思い出したので水もどしして混ぜてみた。
(追記:きのこ600gに対しローリエも3枚入れる。ローリエを使うために見つけたレシピだった)
伊藤まさこさんによれば、できたては赤ワイン、冷蔵保存したら白ワインに合わせるって。パスタと和えても。
コメント
トマトとモッツァレラが鮮やかです
紅白でおめでたい雰囲気が。
スピネット.ヴァージナル初耳です
楽器がどうやって出来たか想像するのも楽しい
昔の貴族、お抱え調律師も居たのかしら?
楽譜もさ,羊皮紙に書いてたのかしら?
たぶん、ですけど、チェンバロを弾く人は全員自分で調律してたのだと思います。ピアノと違って弾くたびに調律が必要なので。二段鍵盤だと、一音に二本の弦を張ってあるので調律の手間も二倍。音も豪華になりますけど、ああ、みなさんの楽器は1本か2本か聞けばよかった。
羊皮紙!どうなんでしょう、もっとエジプト文明ぐらい昔のものかと思ってたんですけどね。あれはパピルスだっけ。ダウンロードできる楽譜は、出版された当時のコピーだか写真だかのもたくさんありますよ。どういう人が持ってるんだかね。
ヴァージナルでもスピネットでもないのならアイキャッチの写真はどちら様?
とても可愛い。
チェンバロ?でもチェンバロは4人掛けテーブルぐらいの大きさより大きいんだよね。
謎は深まるばかり。
きのこのソテー、遠目にホタルイカに見えた。
うわー、大漁ダァと思ってしまいました。
アイキャッチは、発表会会場本番で使ったチェンバロです。横幅は小さいけど、縦に長ーいんですよ。ふたを閉めたら、囲んで食事が・・・あーそれでも四人が限度かなw
言われてみてから見直したら、はい、ホタルイカっぽい形のありますね。エリンギの薄切りだな。ホタルイカの季節ですもんねー、まだ今年食べてないです。