もう3日も前のことだけど、日曜日。
秋山和慶様が指揮棒を振る練習に参加してきた。
先生は、鮮やかな明るい緑色のポロシャツ。
いいねえ。歳を取って髪が真っ白になったら、こういう明るい色の服が似合うようになるんだね。
今まで地味な色ばかり着ていたけど、紺色が一番似合うのは子供なんだよね。
テンポが揺れ動く曲。
楽譜を見ながら弾くんだけど、視界のどこかには指揮棒が入っていなければならない。
ここぞという箇所では、指揮棒より先生の顔を見た方がわかりやすい。
そういうところで先生を見ると、先生もそこでこちらを見てらっしゃる。
3回ぐらい、目が合った!
バイオリンの難しそうな箇所で、バイオリンパートだけで弾かせる。
高い音がヒイヒイ言って、苦し気な音だ。
「じゃあ同じ箇所を」と、あたしたちのパートにも弾かせる。
みんな、気を引き締めて弾いた。完ぺき。
「素晴らしい!」と先生があたしたちに微笑んでくださった。やった!
バイオリンと同じ音型だけど、こちらは低い音だからまだラクなんだよ。
3曲練習する予定だったけど、指導に熱が入って2曲しかできなかった。
なのに練習時間を15分オーバー。
「あと5分で完全退出してください」と声がかかる。無理無理。
お隣の女子、ちょっぴりしか話してないけどなんとなく頼ってくれてるような。
あたしの隣に来て座ってくれたし。
あたしの前に座ってくれた男子も、何度か振り返るたびにチラッと目が合うから、コミュニケーション取った方がよさそう。
「弓の毛、めちゃめちゃ切ってますねー」短い毛がボーボーと飛び出てるのが目立つ。
「張り替えにずっと行ってなくて」
あら、それは失礼しました。あの弾き方だと、そりゃー切るだろうな、と思ってました。
ホメてるつもり。たぶん伝わったと思う。
あたしのように、けっこう暴れながら弾くタイプ。感情が弾き方に表れる人が好きだよ。
で、後日チェンバロのレッスンがあったんだ。
このところ、いつもの市民オケ以外に臨時オケを2つも入れてしまったり、室内楽も来期の新曲が決まったりで、チェンバロに割く時間が少なくなってしまった。
練習不足を、先生も感じたかもしれない。
いつもより世間話が長い。
先生が毎回聴きに行くアマチュアオーケストラがあるそうだ。
ゲスト出演のフルートが余りにもすばらしく、鳥肌が立ったという。
先生が師事したチェンバロの先生は、ダンナ様も有名なフルーティスト。バロック音楽の古いフルートもお得意。
今回ゲスト出演したフルーティストも、黒い木製フルートだったんだって。
あれ。あたしがテレビを見ていた10年前、あのオーケストラで黒いフルート吹いてる人、いました。
「じゃあ、その人かもしれない」
(きのうググったら、まさしくその通りだった)
終演後、挨拶がしたくて先生、ロビーでずうっと待ってたんだって。
フルートさんのご家族や知り合いの挨拶がやっと終わったので前へ進み、
「○○先生のところでチェンバロレッスンを受けてました」と言ったら「本格的ですねー」と言ってくださったとのこと。
「直接、しゃべっちゃったー」と、興奮気味におっしゃる先生かわいい。
つい、あたしったら先生の話をそこでさえぎって。
「実はあたしも・・・秋山和義先生に振ってもらって、目が合っちゃったんですう!」と、はしゃぐ。
「とても直接喋るなんてことはできませんけど」
まるであたし個人が「素晴らしい」と言ってもらったかのように言ってしまったかな。
チェンバロ先生、「いいんですよ、そういう楽しみだって大切ですよ」と乙女心(?)をわかってくださる。
ほんと、音楽をやってるとこーんな楽しみまであるんですねえ。
と、60代のガールズトークを締めくくった。
コメント
ここぞという時に尊敬する指揮者と目が合う
いいな いいな 羨ましいです
よはねすさんの幸せが伝わってきます
読み手の気分も明るくしてくれるブログ
好きです♪
うなゆきさんこそ、あたしの気分を明るくしてくれるコメントありがとう、大好きですよー
リア充ってやつですね(^^)
楽しさ、嬉しさが伝わります。
楽器ができる人、ほんと羨ましい。
ずっと続けて下さいね。
ありがとうございます。楽器に限らないんですけど、やはり人間て他人との関わりがあると楽しさが格段と上がるんですね。これを読んでくれた人がたとえ引きこもりでも、ちょこっと考え直して幸せになってくれたとしたらあたしも幸せ。あ、にゃんたさんは自称引きこもりですけど、ちゃんとラン仲間がいらっしゃるから大丈夫、うらやましがる必要ないです。