チェンバロを習っているけど、うちにはチェンバロがない。ピアノで代用している。
意外というか、当たり前というか。
代用はある程度はできるけど、ちゃんと弾けるようにはならないんだね。
なまじっかピアノが弾けちゃうもんだから、同じようにチェンバロでつるつる弾いちゃうと強いアクセントで鍵盤を押し込むチェンバロ特有の感覚がわからず、表現できてない。
さいわい、通っている教室は空き時間に貸出サービスがある。
早朝割引があるし、朝寝坊で時間を無駄にしないですむので8時から1時間練習してきたよ。
着いたら教室の自動扉が開いてない。裏口から入って、スタッフオンリーの扉を開けてみたら、ようやくレッスン室にたどり着いた。
朝一番って、こうなの?ひょっとして、毎日こっそり忍び込んだら使えちゃう?
チェンバロってね、ピアノと違って、使うたびに調律が必要、とは聞いていた。
きのうは祝日だったし、いったい何日調律してなかったんだろう。
ひどい。我慢して弾いても、気が狂いそう。
レッスン中に狂った音を、先生が直すのはよく見る。
見よう見まねでやってみた。
実は、調律のしかたもレッスンして欲しかったんだけどね、先生さえ音大で調律法なんか教わらなかったって。
チューナーに合わせればいいのよ、なんて言われて愕然としたわ。
チューナー、スマホにアプリはあるけどさ。
あたしのアプリじゃ、バロック特有の音程なんて出てくるわけがない。
もう、適当適当。鍵盤のオクターブを鳴らして、だいたい合ってれば良しとする絶対音感ならぬ大体音感。
これで10分ぐらいロスしたかも。でも、普段調律の練習なんかできないから、いじってみることができて却ってよかったかな。
音程だけじゃない楽器の調整もいろいろあるようで、レッスン中たまに見る機会がある。
でも音程と違って複雑で、勝手にいじったら壊しそう。
1時間練習しても、課題の箇所はうまく弾けるようにならなかった。
うまく弾きこなすのも目的だけど、ほんもののチェンバロの音色に接するだけでもうれしい。
電子ピアノのチェンバロの音を鳴らすだけでもいいんだ。あたしみたいなアマチュアなんか。
肩書は知らないけど有名なお料理の先生有元葉子さんも、本物のチェンバロを持っていると昔本で読んだことがある。
これだけが道楽、とか書いてたな。
広いおうちと、使いみちに困るほどのお金を持ってたらあたしもチェンバロ買うかもしれないけど。
いいの。歩いていけるところに、貸し出しチェンバロがあるんだから。
早朝1時間で2140円、たぶん1000回か2000回ぐらい借りないとチェンバロ買うより安く済むんじゃないか。
ふーん。毎日1時間自宅で弾いたら、6年で元が取れるか。
いやいや、置き場所にかかるお金がもっともっと大変。自宅面積を広げるなんて千万円単位だよ。
夢想はここまで。
練習を終えたら、スタッフさんがいた。
予約時に手違いがあったから朝入口が開いてなかったんだって。
そっか。やっぱ、無断使用はできないよな。
で、このあとのお楽しみは、朝ごはんだよ。
近くにできたカツオ節丼屋さんに入ってみた。
朝ごはん定食800円也。
お店に入るだけで、いい香りいっぱい。
削りたてふわふわピンク色のかつお節が、小さめお椀に盛ってある。
どうやって載せたんだろうってぐらいの山盛り。
卵は君だけ、じゃない黄身しか要らないって人のためにセパレーターもセットしてあった。
いやいや、君はしろみあっての完全栄養だよ。
全卵溶いてTKG、そのあとおだしを掛けてひつまぶし風。
大満足。ごちそうさまでした。
コメント
チェンバロ買うためにここは一発、FXで勝負!
なんてことは考えないでね。
卵かけご飯には要白身。
納得です。
君だけだとちょっと愛が重い(違、味が濃い気がするね。
はあ、宝くじはそそのかされて買ったことはあるけどFXだけは誰が何と言おうと買いませんとも。
TKGに黄身だけ派、おいしいのはわかる気がします。重たい愛と似てる味ね。あ、重い愛をいただいたことがあるかのような見栄を張ってしまった(T_T)